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エアコン室外機の種類は何がある?室外機の種類ごとの違いについて解説
2022.02.18 空調機器導入ノウハウ
エアコンにおいて、室外機は室内機と同様に欠かせないものです。
この記事では室外機の種類、機能の違いについて解説していきます。
目次
エアコン室外機の役割
室外機は、エアコンの心臓とも言える重要な設備です。
室外機は冷房時には室内の熱を、冷媒を使って、屋外へ逃がし、暖房時には室内に熱を送りこむ役割を担っています。
室内機は暖房時に室内の空気を吸い込み、熱交換をして吹き出し口から暖かい風を出しています。
このとき室外機が外気の熱を集め、圧縮機(コンプレッサー)で冷媒に熱を乗せ、室内機へと運びます。
冷媒は空気中にある熱を運ぶ役割をしています。
冷房時にはこれと逆の動きで、室内の熱を室外機から吹き出す仕組みになっています。
室外機は「上吹き」と「前吹き」の2種類がある
業務用エアコンは、ファンがついている位置で2つに分けられます。
家庭用の室外機と同じように正面にファンがついているものを「前吹き」、上向きにファンがついているものを「上吹き」といいます。
上吹きタイプの室外機の特徴
上吹きタイプの室外機は、馬力が大きいエアコンに多く見られ、上に向けて吹き出す性質から、密接して設置できるという特徴があります。
たくさんの室外機を設置しなければならない大型ビルでは、屋上に並べて設置していることが多いです。
前吹きタイプの室外機の特徴
前吹きタイプの室外機はファンの前に空間を設ける必要があります。
吹き出し口の前に物があると、吹き出した空気をまた吸い込んでしまい、空調効率が悪くなります。
また前吹きですと道路にいる人に風があたるという場合もあります。
進化する室外機
室外機には、特定の環境に対応して使用可能なものがあります。
無駄な電力を使わないため、省エネ効果が期待できます。
寒冷地でもしっかり稼働する室外機
最低気温がマイナス10℃以下となるような寒冷地向けの室外機があります。
通常のエアコンと比べ室外機の出力が大きく、さらに霜や雪、凍結の対策が取られています。
室内機自体の機能や性質は変わりませんが、室外機の圧縮機(コンプレッサー)がパワフルである点が大きく異なります。
暖房時、室外機は外気の熱を集め、圧縮機で冷媒に熱を乗せ、室内機へと運んでいます。
寒冷地では圧縮の力が大きくなければ、すばやく室内を暖められません。
そのため、圧縮機が強力なのです。
外に設置するため、寒冷地では雪や凍結への対策が必要になります。
寒冷地用の室外機では、凍結や霜、積雪防止のためのヒーターが搭載されていたり、運転していないときでもファンが定期的に動いて雪の吹込みを低減したりといった機能が搭載されています。
個別リモコンで稼働する室外機
通常の家庭用エアコンは室外機1台につき、室内機が1台です。
しかしマルチエアコンと呼ばれるタイプのものは1台の室外機で複数の室内機を稼動させることができます。
マルチエアコンには1つのリモコンですべての室内機を同時に制御するものと、室内機ごとに個別に制御できるものがあります。
前者の場合は、室内機ごとの設定温度の調整はできず、特定の室内機だけ停止させることもできません。
しかし、後者の個別リモコンと呼ばれるタイプでは、室内機ごとにリモコンが分かれているため、場所ごとの調整がしやすいです。
まとめ
エアコンの室外機は、非常に重要な役割を担っており、室外機が不調になれば空調の効きにも悪影響があります。
室内機だけでなく室外機もあわせて定期的に業者にメンテナンスを依頼することが、エアコンを長くしっかりと使い続ける上で重要です。
換気設備の設置から、最適な空気をつくる最新設備の施工プランご提案まで、空調のトータルコーディネートができるオーソリティー空調にお任せください。
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