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飲食店やオフィス、倉庫などで使う”業務用エアコン”とは

2021.01.22 空調機器導入ノウハウ

飲食店やオフィス、倉庫などで使う”業務用エアコン”とは

エアコンには業務用と家庭用があるのをご存じでしょうか。飲食店やオフィスあるいは倉庫など、仕事の現場にエアコンは欠かせません。

しかし、エアコンは広さに合わせた台数を用意するだけでは効果を十分に発揮できません。業務に適した性能を持ったモデルを選ぶことが大切です。

以下では業務用エアコンと家庭用エアコンの違いや、設置場所に応じた選び方のポイントについて解説します。

◎エアコンには業務用と家庭用がある

エアコンには業務用と家庭用がある

エアコンは使う用途によって、業務用エアコンと家庭用エアコンに分類されます。使っているエアコンがどちらなのかは、銘板ラベルから判別可能です。

家庭用なら「ルームエアコン」、業務用なら「パッケージエアコン」と記されています。それ以外の名前が記されている場合には、メーカーに問い合わせることで確認ができます。

一般的に、家電量販店で取り扱っている形式のエアコンは家庭用です。業務用エアコンは、出力が高く耐用年数が長いことが特徴です。

家庭用と業務用を間違って設置してしまうと

もちろん、業務用エアコンを家庭用で使うことも、家庭用エアコンを業務用に使うことも可能です。しかし、使う環境に適合していないエアコンを使うと、期待した効果が得られない場合があります。

例えば、面積が広いオフィスに家庭用エアコンに設置すると、期待する効果を得るには何台ものエアコンが必要となり、設置コストが高くなってしまう場合があります。

また、複数台設置された家庭用エアコンは、連動させて動かせないため、動作環境が安定しません。室温を保つために動作負荷が高くなり、故障しやすくなる場合があります。

 

◎業務用と家庭用の違いは3つ

業務用と家庭用の違いは3つ

業務用と家庭用エアコンには「出力」「機能」「設置難易度」の3つで違いがあります。

 

エアコンの出力が異なる

業務用エアコンは、広い空間や人の出入りが多い空間であっても、その能力が発揮できる設計になっており、一般的に温度調整の安定度や耐久性などに優れています。

家庭用エアコンの出力は、家庭空間で快適に過ごすせるように、その風量や冷却機能が調整されています。その出力は0.5馬力から3馬力ほどです。

業務用は、熱量の高い場所や外気が入り込みやすい場所を想定して設計されているため、出力が高く調整されています。その出力は1.5馬力から12馬力ほどです。

電力消費量が異なる

もちろん、消費電力量にも差があります。家庭用では単相で100Vもしくは200Vのモデルが主流です。対して業務用では三相200Vを使うものが少なくありません。

単相や三相とは、電力を伝達させるための方法です。主に消費電力量の少ない家電では単相が、大型電気製品には三相が使われます。

三相を使う場合、基本料金が単相よりも高くなります。しかし使用量料金は安くなるので、電気代と設置費用のバランスを考えてエアコンを探すのも、賢い選び方であるといえるでしょう。

 

エアコンのタイプと設置難易度の違い

家庭用エアコンの多くは壁掛け式のため、設置するために難しい技術を必要としません。しかし業務用エアコンには壁掛け式以外に、天井埋め込み型・天井吊型・床置き型など、さまざまなタイプが存在しています。

それぞれのタイプによって設置方法が異なっています。もし、既存の配管や設置スペースがない場合には、設置に大規模な工事が必要です。そのため、業務用エアコンの設置は難易度が高いといえます。

 

◎飲食店の業務用エアコンを選ぶポイント

飲食店の業務用エアコンを選ぶポイント

業務用のエアコンを選ぶときには、どのような場所で使うのかを考慮しなければなりません。飲食店などに業務用エアコンを導入する場合には、設置場所が重要なポイントです。

 

調理場には厨房用エアコン

調理場は、冷蔵庫やコンロといった熱源が近いだけでなく、調理の油や煙でエアコンが非常に汚れやすい環境です。そのため、対応した機能がないエアコンでは、すぐに壊れてしまいます。

通常よりも出力が大きく冷房効果の高い、厨房用エアコンがおすすめです。厨房用エアコンは衛生面にも優れており、フィルター交換や清掃がしやすいモデルが多いです。

 

客席のエアコンの選び方

ホールや客室に設置するエアコンは、部屋の形によって必要な出力が大きく変わります。

一般に、1.5馬力のエアコンで12平米から20平米、3.0馬力では21平米から35平米、6.0馬力では43平米から70平米の広さをまかなえると言われています。

業務用エアコンを探すときに、これらの数値を目安に検討するとよいでしょう。また、飲食店のエアコンは、お客様に快適に過ごしてもらうため、直接に風が当たらないようにする配慮が必要です。

人感センサーや風向き調整が細かく設定できるモデルが便利です。なお、店舗のデザインを気にする場合には、天井埋め込み形のような、空調が目立ちにくくインテリアの邪魔しないモデルを選ぶとよいでしょう。

 

◎オフィス用の業務用エアコン

オフィス用の業務用エアコン

オフィス用の業務用エアコン選びで重視したいのは、オフィスサイズに合った出力のエアコンを選ぶことです。その際には、広さだけではなく建物構造にも注意しましょう。

建物構造はエアコンの効果だけでなく、設置場所に影響を与えるからです。建物構造の断熱効果が弱い場合には、オフィスサイズに最適と考えられる出力よりも、大きな能力を持ったエアコンを選ぶようにしましょう。

 

室外機がいくつ置けるか

オフィスビルでは、部屋の間仕切りや室外機の置き場所によって、置けるエアコンの種類が限られます。室外機を置くスペースが限られている場合には、マルチタイプのエアコンを選択するとよいでしょう。

マルチタイプは室外機1台に対して、複数の室内機を設置できるため、床面積が広いオフィスに最適です。また、全てのエアコンを1カ所で管理できるため、ランニングコストを下げる効果も期待できます。

なお、室外機の数が少ないほど、エアコンの設置費用は安くなります。

 

◎倉庫で使う業務用エアコン選び

倉庫で使う業務用エアコン選び

倉庫で、まずチェックしたいポイントは、天井の高さです。多くの倉庫はオフィスよりも天井が高く作られており、室内空間がとても大きくなっています。

そのためエアコンの効きがよくありません。倉庫内で業務用エアコンを使うときは、倉庫全体を温度調節するのか、作業場所だけで済ませるのかを選択する必要があります。

倉庫全体の温度を調整するなら、大型で出力が高い床置き型のエアコンが人気です。作業場所だけを温度調節する場合には、業務用スポットクーラーの使用も考慮してみましょう。

 

粉塵対策ができているエアコンは人気

倉庫は取り扱う商品によって、その環境が大きく変わります。特に粉塵がでるものを扱う倉庫では、エアコンの機能に粉塵を抑え、倉庫の機器が劣化するのを防ぐ機能が求められます。

例えば、空気清浄機能やフィルター交換が簡単なタイプのエアコンです。これらの機能を持たないモデルでは、粉塵によってエアコン自体が壊れてしまう場合があるからです。

倉庫はほこりが溜まりやすい場所です。そのため一般の倉庫でも粉塵対策がなされたエアコンは人気があります。

 

ペアタイプのエアコンが便利

鮮度や品質の保護のために細やかな温度調整が必要な倉庫では、室外機と室内機がセットになったペアタイプのエアコンが便利です。

万が一エアコンが故障してしまったとき、マルチタイプのエアコンでは、倉庫全域で温度管理ができなくなってしまいます。

しかし、ペアタイプのエアコンなら、1台壊れたとしても、使っているエアコン全てが止まることはありません。故障のリスクを回避するのに最適です。

 

◎用途に合った業務用エアコンの選択が大切

用途に合った業務用エアコンの選択が大切

飲食店・オフィス・倉庫への設置に向いたエアコン選びのポイントを紹介しましたが、必ずしも上記の内容通りのエアコンを選ばなければいけないというわけではありません。

 

業種によっても必要な能力は異なる

例えば、エアコンを設置したい店舗が焼肉店やお好み焼き店のように、客席で調理するタイプのお店の場合は、通常の飲食店で使うエアコンより、1.5倍ほどの出力を持ったモデルが最適です。

客席に熱がこもりやすく、通常の出力ではエアコンの効果が足りないからです。また、客席で調理するタイプの店舗は、煙や油が空気を汚しやすいので、空気清浄機能がついているエアコンを使うとよいでしょう。

こまめな清掃が必要になるので、内部洗浄ができるモデルも便利です。

 

人数や換気量を考慮しよう

室内の熱量が高い環境や人の出入りが多い場所では、温度変化が激しく、エアコンの効果は薄くなります。そのような環境で、広さのみを基準にエアコンを選ぶと、まったく性能が足りなかったということになりかねません。

エアコンを選ぶ場合、室内の広さはあくまで目安です。室内にどれだけの熱が発生するのか、室内の空気がどれだけ換気されるのかを考慮して選ぶようにしましょう。

全域を空調するのが難しい場合には、大型扇風機やシーリングファンを用いることで、温度の調整がしやすくなります。

 

◎環境に最適なエアコンを選ぶようにしよう

環境に最適なエアコンを選ぶようにしよう

業務用エアコンを選ぶときは、まず設置の目的を考慮しましょう。飲食店なら、厨房と客席とで分けて業務用エアコンを選ぶことが大切です。

オフィスならば、オフィス環境と設置スペースへの配慮が重要です。倉庫ではどのような物品を扱うかによって、業務用エアコンを設置する目的が変わります。

また、エアコンに求められる機能は、そこで行われる業務や設置環境によっても変化します。なお、室内環境の違いに応じて室内機の機能を使い分ける業務用エアコンも存在します。

 

エアコンを使いやすくする「個別運転」

環境に合わせて設置するエアコンの種類を変えたくとも、コストや設置場所の問題で思うようにできないこともあります。そんなときに便利な機能が「個別運転」です。

個別運転は、設置された室内機を別々にコントロールする機能です。「個別運転」ができるエアコンなら、大きな出力が不要な場所だけ、エアコンの出力が下げられます。

例えばデパートやビルの待合室、倉庫の仮眠室などです。また、室内機を同時に動かしたい場合には「同時運転」の機能を持つエアコン用意するようにしましょう。

 

◎業務用エアコンはよく考えて選ぼう

 

業務用エアコンと家庭用エアコンは、使う環境が異なるエアコンです。設置にあたっては、職場環境や仕事の内容をしっかり分析して、選択する必要があります。

自分で最適な業務用エアコンを判断できない場合には、専門家やメーカーの知識を頼るのが良い方法です。エアコンは決して安くはありません。

買ってから後悔することのないように、製品をよく検討してから購入するようにしましょう。

 

 

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