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設備・工場用エアコンとは?性能や空調の種類について解説

2023.04.28 空調機器導入ノウハウ

設備・工場用エアコンとは 性能や空調の種類について解説

工場などの広い空間に特化したエアコンは、一般的な業務用エアコンとは特性や性能が異なります。
 
この記事では、設備・工場用エアコンと業務用エアコンの違い、工場用エアコンの特徴、さまざまな現場に適したエアコンの選び方についてご紹介していきます。

設備・工場用エアコンとは

設備・工場用エアコンとは

設備・工場用エアコンは、工場や大きな建物で使われる特殊なエアコンで、一般的なエアコンとは違い、大きなスペースを調整できる力があります。

工場というさまざまな条件が絡む中で、最適な空調環境を整えるためには、それぞれの環境に合った製品を選定することが重要です。

室内の面積や天井高、扱う製品の特性など、さまざまな環境を考慮しながら、複数台設置することも視野に入れた上で、適切なエアコンを選定することが求められます。

例えば、ほこりが舞うような環境では、フィルター交換が容易なエアコンが望ましいですし、湿度管理できるエアコンが必要な場合もあります。

適切なエアコンを選ぶことによって、工場内が快適な環境になり、従業員の健康を守ることにもつながります。
 
設備・工場用エアコンの設置は、多くの条件が絡むため、専門業者へ相談しながら、状況に応じた最適なエアコン選びを進めることが大切です。

設備・工場用エアコンと業務用エアコンの違い

設備・工場用エアコンと業務用エアコンは、いずれも大きな建物で使われるエアコンですが、違いとしては、以下が挙げられます。

・価格
・耐久性
・形状

設備・工場用エアコンは、工場などの広い空間で使われることを想定しているエアコンで、耐久性が高く、複数の空間に風を送ることができます。

また、工場では多くの機械が動いているため、発せられた熱にも対応できるように作られています。

一方、業務用エアコンは、オフィスや店舗、学校などで多く利用されるエアコンです。

形状に関して、設備・工場用エアコンは床置き型が多いですが、業務用エアコンは天カセや天吊など形状が豊富にあり、扱っているものや環境によっては、工場でも業務用エアコンを導入することがあります。
 

設備・工場用エアコンの性能

設備・工場用エアコンの性能

設備・工場用エアコンは、エネルギー効率や耐久性など、厳しい環境下での使用に適した性能を備えています。

例えば、柔軟な運転モード(部分的な空調の調整や、熱負荷が変化する場合に適切な温度に切り替える機能)など、さまざまなニーズに対応し、快適な作業環境を作り上げることも可能です。

また、空気清浄機能やリモート制御・モニタリング機能、システム連携の柔軟性を備えたエアコンは、工場運営の効率化に大きく貢献することも期待できます。

設備・工場用エアコンのメリット

設備・工場用エアコンにおいて、特に効果を実感できるメリットは以下のとおりです。

・作業環境の向上
・機械の寿命延長
・品質管理
・従業員の健康維持

 
・作業環境の向上
空調が整った工場では、一年を通して快適に働けます。

そして、働く従業員が快適に過ごせることで、生産性向上が期待できます。

・機械の寿命延長
室内を冷やすことによって、適切な温度で稼働でき、オーバーヒートを防ぐことができます。

参考文献:工場システムにおけるサイバー・フィジカル・セキュリティ対策ガイドライン|経済産業省

・品質管理
扱っている製品によっては、温度や湿度の影響で品質が落ちてしまうことがあります。

空調が整備された工場では、温度や湿度をコントロールできるので、製品の品質を守ることができます。

・従業員の健康維持
過酷な環境での労働は、従業員の健康が損なわれてしまう可能性があります。

そのため、快適な環境を維持するということは、従業員の健康を守ることにもつながります。

設備・工場の空調を整備することで、働く人たちや機械、製品の品質など、さまざまな面で大きなメリットをもたらします。

過酷な環境でも設置が可能なキャブクーラーとは

キャブクーラーは、高温が伴う過酷な作業現場で、効率よく人を冷やすために開発されたスポットエアコンで、製鉄所のクレーン運転室や、高温の作業現場で利用されることが多く、高温になりやすい環境にはおすすめのエアコンです。

キャブクーラーは以下のような特徴があります。

・高い耐久性:振動や衝撃に対する耐性
・防塵、防水性:粉塵やガス、腐食が多い環境でも使用可能
・快適性:十分な風量・機外静圧

さまざまな現場を想定しており、耐食性や防塵性に優れた設計が特徴です。

主に一体型と分離型の2種類あり、能力・電源別に機種も豊富ですので、厳しい作業環境での快適さが実現できるでしょう。
 

設備・工場の空調方式

設備・工場用エアコンの性能

設備・工場での空調スタイルは、以下の4パターンに分けられます。

・スポット空調方式
・部分空調方式
・ゾーン空調方式
・全体空調方式

 
スポット空調方式は、特定の場所や機器に対して直接冷暖房を提供する空調方式で、以下の特徴を持っています。

無駄のない冷暖房:必要な箇所にのみ効果的な空調
・省エネルギー:全体空調に比べてエネルギー消費が低い
・柔軟性:空調対象を変更しやすい

工事現場や溶接作業などの熱が多く発生する現場などでは、従業員の熱中症を防ぐためにスポット冷房が活用されていることがあります。

スポット空調方式は、効率的かつ柔軟な冷暖房を提供し、特定の場所や機器の温度管理に適しています。

・部分空調方式

部分空調方式は、工場内の特定の区域や部門(部屋)ごとに独立した空調システムを設置する方式で、以下のような特徴を持っています。

・各部門の独立性:部門ごとの温度・湿度設定が可能
・省エネルギー:必要な部分のみ冷暖房するためエネルギー消費を抑える
・柔軟性:部門ごとに異なる空調要件に対応

食品製造工場などでは、生産ラインごとに異なる温度・湿度要件があるため、部分空調方式を採用することがあります。

部分空調方式は、各部門の独立性と省エネ性を兼ね備え、異なる空調要件に対応することができます。

・ゾーン空調方式

ゾーン空調方式は、複数の区域を一つの空調システムで制御し、各ゾーンごとに温度・湿度設定が可能な方式です。

ゾーン空調方式は以下の特徴を持っています。

・ゾーンごとの制御:各ゾーンの温度・湿度設定が独立
・省エネルギー:エネルギー効率の良い空調システムで複数のゾーンを制御
・柔軟性:空調要件の変更に対応しやすい

工場全体に人がいたり、生産設備を一定の温度に保たなければいけないときに、有効な方式です。

・全体空調方式

全体空調方式は、工場全体を一つの空調システムで制御し、均一な温度・湿度環境を提供する方式で、以下のような特徴を持っています。

・均一な環境:工場全体で一定の温度・湿度を維持
・大規模な空間の制御:広い範囲をカバーする空調システム

自動車組立工場や倉庫など、広い範囲で均一な温度・湿度環境が必要な場合に、全体空調方式が適用されていることがあります。

 

まとめ

 
大規模施設や工場においての適切なエアコンは、広さはもちろん、取り扱っている製品や環境などを踏まえて選ぶことで、最適な作業環境を実現し、従業員の安全性や品質の向上が期待できます。

とは言え、設備・工場に設置するエアコンは、さまざまな条件をクリアしたエアコンを選定しなくてはなりません。

そのため、専門家に相談しながら進めていくことが大切です。
 
オーソリティー空調では、お客様のニーズに合った最適なエアコンを提案し、サポートさせていただきますので、ぜひお気軽にご相談ください。


換気設備の設置から、最適な空気をつくる最新設備の施工プランご提案まで、空調のトータルコーディネートができるオーソリティー空調にお任せください。

 

 

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