NEWS
業務用エアコンの取り付け業者の選び方
2021.07.02 空調機器導入ノウハウ

業務用エアコンは、冷暖房能力や電源の取り方など家庭用とはさまざまな面で違いがあります。そのため、誰でも取り付けられるわけではありません。
また、家庭用エアコンよりも取り付け時の費用が大きくなるため、見積り時に出された費用が適性価格かどうかを見極めることも大切です。
この記事では、業務用エアコンの取り付け業者を選ぶ方法として、資格や費用などさまざまな観点から解説していきます。
業務用エアコンの取り付け業者を選ぶポイント
工事次第でエアコンの機能が十分発揮されないこともある
業務用エアコンは、国内でもいくつかのメーカーから出されています。どのメーカーを選ぶかは好みもありますし、機能性やサイズ、設置方法などで選びことは多いでしょう。
どのメーカーも高品質なエアコンが多いため、設置場所に適したものであれば特に選び方が難しいということはないかもしれません。
エアコンそのものよりも慎重に考えたいのは、取り付けてもらう業者の選び方です。
どんなに高機能な業務用エアコンでも、正しく設置されていなかったり工事がきちんとされていなかったりすると、せっかくの機能が十分発揮されないこともあります。
よい設置業者かどうか判断するポイント
業務用エアコンの工事を依頼する業者は、どこでもいいということではありません。新規で設置する場合はもちろんですが、古いエアコンを交換する際も同様です。
業者によっては費用が大きく変わることもあれば、設置した後で困ることも出てきます。業務用エアコンの設置を検討するとき、業者を選ぶポイントはいくつかあげられます。
対応エリアや費用、必要な資格や許可、それにアフターサポートなども重要なポイントです。業務用エアコンを設置してもらうときにはどのような業者を選ぶべきか、さまざまな観点から考えてみましょう。
対応エリアに該当しているかどうか確認する
インターネットで探す際の注意点
業務用エアコンの取り付け業者を探す際、インターネットで検索をかける人は多いのではないでしょうか。
その際、取り付けたい地域名を一緒に入力することがポイントですが、それでも、実際には該当しないエリアの業者まで検索されることがあります。
そのため、業者がどこまでのエリアを対象にしているのか必ず確認しましょう。空調工事を依頼するときは、できるだけ近くの業者から選ぶことがポイントです。
遠方から来てもらうと工事費に出張費が加算されてしまい、その分費用がふくらむことになります。
修理や不具合のことを考えておく
対応エリアの確認は、費用の問題だけではありません。そもそも、業者が対応していないエリアでは工事が対応不可となる場合がほとんどです。
また、対応してくれた場合でも、遠方の業者では故障や不具合のときに来てもらえないことも心配されます。工事後のトラブルが起こった場合のことも考慮し、取り付け業者はできるだけ近くで選ぶことが大切です。
ただし、本社は遠方でも、すぐ近くに支社や請負業者があるというケースもあります。その場合は近い場所から工事に来てもらえるため、安心できます。
対応エリアについては、インターネットの検索だけでなく他の方法で探したときも忘れずに確認しましょう。
取り付け工事に必要な資格はあるか確認する
配管工事には許可が必要
空調工事や給排水工事、ダクト工事、衛生設備などに関わる配管工事を行う業者は、国土交通省大臣または都道府県知事の「管工事業の建設業許可」が必要です。
ただし、1件の工事費用が500万円に満たないなど軽微な工事については「管工事業の一般建設業許可」がなくても対応して良いことになっています。
簡単な工事であっても、会社の信頼性を確認しておく意味でも“許可”の有無を確認しておくと安心です。
国土交通省大臣や都道府県知事の許可については、各業者のホームページなどでも確認できます。
費用が安くても安心は禁物!適性価格を知ろう
費用が安い業者も注意が必要
業務用エアコンはさまざまなメーカーから発売されています。どのメーカーの機種を選ぶかでも、設置費を含めた費用には違いが出てきます。
取扱のないメーカーがある場合もありますので、複数の業者から見積りを取るときは、どこのメーカーを扱っているのか確認することも忘れないようにしましょう。
また、取り付けにかかる費用はできるだけ抑えることが大切ですが、だからといって安ければいいということではありません。「工事費の安い業者を選んだが、工事が手抜きになってしまった。」なんてことのならないよう気をつけたいです。
費用が飛び抜けて高い業者も要注意ですが、安過ぎる業者へもすぐに飛び付かずに、まずはその理由を聞いてみてもいいかもしれません。見積り書をもらったら、業務用エアコンの価格と設置工事にかかる費用は適正かどうか、わかりやすいように内訳が書かれているかどうか確認しましょう。
そしてトラブルを回避するためにも、口頭ではなく必ず書面でもらうことが重要です。
アフターサポートについても確認しておこう
業務用エアコンは使用頻度が高くなりがち
業種や営業時間にもよりますが、業務用エアコンは家庭用エアコンに比べると稼働時間が多くなりがちです。特に夏の間は気温が急上昇する地域が多く、フル稼働することも多いでしょう。
もちろん、新しいエアコンなら耐久性が見込めますが、使用頻度や環境次第では突然不具合が出ることもあります。そのため、定期的なメンテナンスや不具合が起こったときの備えはどうしても必要です。
業務用エアコンを設置してもらうときは、アフターサポートについても確認しておくことが大切です。取り付けただけで、その後の修理やメンテナンスに応じられない業者は、なるべく避けた方がトラブル回避につながるかもしれません。
アフターサポートに対応していないと、いざ故障したときに新たな業者を探さなければなりません。そうなれば時間もかかりますし、場合によっては修理費用が高くつくこともあります。
取り付け業者は長く付き合えることもポイント
いつでも安心してアフターサポートを受けるには、業者自体が安定した経営を行っていることも大切な選定ポイントです。
エアコンの機能を気にすることも大切ですが、アフターサポートも含めて長く付き合えるかどうかも取り付け業者の選定基準です。
業務用エアコンの取り付け業者は慎重に選ぼう
業務用エアコンは、家庭用エアコンに比べて設置に費用がかかりがちです。取り付け業者を選ぶときは、必要な資格や許可、費用、アフターサポートなどさまざまな面から判断すると失敗を防げます。
メンテナンスを考えれば、できるだけ近くの業者を選ぶこともポイントです。業務用エアコンの新規設置や交換の際は、慎重に取り付け業者を選びましょう。
▼あわせて読みたい
換気設備の設置から、最適な空気をつくる最新設備の施工プランご提案まで、空調のトータルコーディネートができるオーソリティー空調にお任せください。