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湿気対策しないとヤバイ?梅雨等の湿気が多い時期に起こるトラブルと解消方法を解説
2022.04.15 空調機器活用ノウハウ
高温多湿な気候の日本では、5月から10月あたりまで湿度が高い時期が続き、特に雨が続く梅雨の時期には湿気が問題になりやすいです。
湿気が多く湿度が高くなると、どのような問題があるのか、効果的な除湿の方法も併せて紹介していきます。
また、梅雨の時期に悩みがちな、湿気対策としての「冷房」と「除湿」の違いについても触れていきます。
目次
湿度とは
湿度とは空気中に含むことができる水分(水蒸気)の上限に対して、どれくらいの割合で水分が含まれているかを指すものです。
空気中に含むことができる水分量は温度が高いほど多くなります。
そのため気温10℃における湿度50%と、気温20℃における湿度50%では、気温20℃の場合の方が空気中に含まれる水分量は多くなります。
また、湿度が高くなると体感温度も高くなるという特徴があります。
湿度が高すぎると人体にどのような影響を与えるのか
人にとってベストな湿度は40~60%とされています。
湿度が高すぎると体内に熱がこもりやすくなってしまいます。
その結果、発汗では体温調節が十分にできず熱中症にかかりやすくなったり、体力の消耗が激しくなるので熱を感じやすくなったりします。
参考サイト:お部屋の湿気、ほっとくとどうなる?――湿気が私たちの体に与える影響(1/2ページ)
乾燥し過ぎにも注意が必要
湿度が40%を下回ると、空気が乾燥している状態です。
空気が乾燥すると肌のうるおいが失われ、人のバリア機能が低下します。
ウイルスは乾燥を好むので動きが活発になり、皮膚のバリア機能の低下とウイルスの活発化により、風邪やインフルエンザにかかりやすくなってしまいます。
また、単純に肌が乾燥することによりかゆくなったり、ドライアイになったりといった悪影響も出てきます。
参考サイト:乾燥の困りごとと解決法
湿気が多くなると、人だけでなく家屋にもさまざまな問題が発生します。
カビやダニの発生によるアレルギー症状
ウイルスは乾燥を好む一方で、カビやダニは湿気を好みます。
湿度が高く、窓や壁が結露してしまうと、そこからカビが発生しやすいです。
またカビはアトピー性皮膚炎やハウスダストアレルギーの原因にもつながります。
カビは湿度が80%以上、温度20~30℃の条件下になると発生しやすくなります。
ウイルスや、カビ・ダニ対策の面でも湿度を40~60%に保つ環境が理想といえるでしょう。
参考サイト:カビとダニによるアレルギー。その原因が空気中に漂っている!?
シロアリの発生による家屋の損傷
カビやダニと同様にシロアリも湿気の多いところを好みます。
木造建築の場合は床下に湿気がたまりやすく、木材をエサにするシロアリに狙われやすい環境です。
築年数が経っている住宅の場合、すでに建物自体の老朽化が進行しており、シロアリの侵食は深刻な問題に直結する可能性が高いため、注意が必要です。
特に梅雨の時期には注意した方がよいでしょう。
参考サイト:【梅雨入り前に湿気対策!】劣化しやすい箇所ごとの湿気から家を守る方法とは
湿気対策はエアコンの「除湿」と「冷房」はどちらが有効か
四季がある日本は、基本的に冬は乾燥しているので、湿気対策が必要なのは梅雨から夏までです。
換気は年間を通して重要ですが、夏は外の空気が湿っているため、換気を行っても湿度の高い空気を取り入れることになり、室内の湿度対策にはなりません。
そこで多くの場合はエアコンを使っての湿気対策が必要になります。
しかし、じめじめとした夏場にエアコンを使う場合「除湿」と「冷房」のどちらがよいのか迷う方も多いのではないでしょうか。
結論を言うとどちらにも除湿効果はあります。
その違いは効果の大きさです。
「冷房」の場合は「除湿」に比べて除湿効果が高く、併せて室温を下げることができます。
「除湿」にも除湿効果や室温を下げる効果はありますが、「冷房」と比べると効果は低く、ゆっくりと除湿されます。
「冷房」は効果が高い反面消費電力も大きく、「除湿」の効果はやや低いものの消費電力は抑えられるという特徴があります。
おすすめの方法は、冷房と除湿を併用することです。
外出から帰ってきたときなど、早く湿度を下げたいときには「冷房」に設定し、ある程度快適になったら「除湿」に切り替えると、省エネにつながりますし、部屋の冷えや、乾燥も防げます。
参考サイト:湿気対策は「冷房」と「除湿」どちらが正解? エアコン機能の使い分け方とは
冷房を使い続ける場合は乾燥対策も必要
じめじめした空気を解消するために、冷房はとても効果があります。
しかし、使い続けると、たとえ夏場でも乾燥しやすくなります。
部屋が乾燥すると、肌や喉も乾燥し、風邪をひきやすくなりますので、きちんと調整することが重要です。
加湿器を使うのも1つの方法ですが、面倒に感じる場合は設定温度を高めにするとよいでしょう。
室温が高ければ、含むことができる水分量が増すので、適切な湿度に保ちやすくなります。
まとめ
じめじめとした梅雨や夏は湿気対策が重要となり、そして同時にエアコンによる乾燥にも注意が必要です。
湿度を40~60%にキープすることが建物にとっても人体にとってもベストな環境です。
湿気対策などでお悩みの方は、ぜひオーソリティー空調にお問い合わせください。
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