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エアコンを稼働させたらチェックしておきたいこと
2022.02.10 空調機器活用ノウハウ
業務用エアコンは季節を問わず、常に稼働させているオフィスや店舗も多いことでしょう。
しかし、しばらく稼働させていなかった業務用エアコンをいざ使おうと思った時に、不具合等で正常にエアコンが稼働しないなんてことがあると非常に困りますよね。
特にエアコンの利用頻度が高まる時期ではエアコンの修理やメンテナンス依頼が殺到し、すぐに修理業者を手配できないこともあります。
当記事ではエアコンのシーズンを迎える前に「チェックしておきたいポイント」と「稼働に掛かる電気代」などについて解説していきます。
目次
業務用エアコンの状態を確認する
稼働させる前にエアコンの試運転をし、試運転した際には以下の点をチェックしましょう。
冷暖房の効き具合を確認
エアコンを稼働させている中、冷風や温風が出てこない場合は、設定温度を最大まで上げ下げしましょう。
室内の温度が設定温度に達しているため、送風運転になっている場合があります。それでも冷風や温風が出てこない場合は、冷媒ガスが抜けているなどの問題が考えられます。
この冷媒ガスが抜けている、故障している場合は自身で修理することができませんので、メーカーや修理業者に問い合わせるようにしましょう。
また冷風や温風が出ているのにも関わらず、効きが悪い場合、フィルターがホコリなどで目詰まりを起こしている可能性があります。
業務用エアコン、家庭用エアコンのフィルターは自身で取り外せますので、定期的に掃除をすることをおすすめします。
外したフィルターの掃除方法は、エアコン本体からフィルターを外し、フィルターの表面のホコリを掃除機で吸い取ります。
大量のホコリが付着している場合は、掃除機で表面上のホコリを吸い取り、吸いきれなかったホコリは歯ブラシなどで軽くこすりながら水洗いすると効果的です。
フィルターに油汚れが付着している場合は、水洗いだけでは完全に汚れが落ちないので、温かいお湯と中性洗剤を使って清掃するとより効果的です。
水洗いしたフィルターは水気を払って必ず陰干しし、完全に乾いてから元に戻しましょう。
この際の注意点として、直射日光に当てて乾かさないようにすることが重要です。
直射日光で乾燥させてしまうと、太陽光の熱でフィルターが変形し、エアコン本体に上手く設置できなくなる恐れがあります。
早く乾燥させたい場合は、タオルで水気を優しく拭きとるようにしてください。
参考文献:<外部ページ>エアコンの効きが悪い? そう思ったときはココをチェック
業務用エアコンの経年数
業務用エアコンは、定期的にメンテナンスを行いながら使用すれば10年から15年は持つとされています。
10年以上使っていて初めて不具合が起きた場合、故障の可能性も含めてチェックした方がよいでしょう。
参考文献:<外部ページ>業務用エアコンは修理・交換どちらをすべき?耐用年数や工事費用を紹介!
冬場は特に電気代がかかる
家庭用エアコンがそうであるように、業務用エアコンの省エネ性能も日々進化しています。
たとえば10年前の機種と最新モデルの機種では節電性能に大きな差があります。
長く大切に使いつづけることも重要ですが、「節電」を考慮するのであれば最新モデルの機種を検討することもおすすめします。
なぜ冬場は電気代が高くなるのか
実は夏のエアコン消費電力量よりも冬の消費電力量の方が大きいということはご存知でしょうか。
消費電力量の大きさはエアコンの設定温度と外気温の差に比例します。
例えば猛暑日と呼ばれる30℃を超す日だったとします。
エアコン設定温度が25℃だとした場合、外気温と室内気温との温度差は5℃程度の気温差になります。
冬場の場合は、外気温が5℃、エアコンの設定温度が25℃だった場合、外気温と室内温度の差は20℃になり、温度差は大きくなります。
暖房は外気を取り込んで熱交換器で温かくした空気を室内へ給気しています。
つまり、5℃の空気を25℃まで温める必要がありますので、その分電力を消費するということになります。つまり、外気温との差が大きい冬場の方が電気代が高くなるということです。
また、冬は日照時間が短く、家にいる時間が長くなるという傾向があり、それらも相まって冬の消費電力が高くなります。
経年による備品の劣化
どのような製品でも時間の経過により、製品の品質が低下します。
特に業務用エアコンのような毎日稼働している機器は特に経年劣化の速度が早く、冷暖房の要である熱交換器や冷媒ガスは特に経年によって劣化、故障しやすい箇所になります。
そのため、長年使い続けることで部品もエアコン購入当初よりも衰え、空調効力が徐々に低下します。
その影響で室内を冷やしたり、温めたりする時間が掛かってしまい、当初よりも電気代が高くなってしまうのです。
ちなみに業務用エアコンの法定耐用年数(耐用年数)は6年、13年、15年と定められており、器具や備品、建物附属設備に該当するのかで異なります。
一概には言えませんが、この耐用年数を参考にエアコンの買い替えを検討してみてはいかがでしょうか。
参考文献:<外部ページ>業務用エアコンは「修理と買い替え」どちらがお得?
廃棄する業務用エアコンについて
業務用エアコンは産業廃棄物扱いになるので、自治体での回収はできません。
必ず自治体の認可を受けた回収業者に依頼するようにしましょう。
まとめ
エアコンが故障等の原因で稼働する事ができないと、どのような業種であっても大きな問題になります。
稼働させる前に、事前に動作の確認をおこない、必要であれば自身でできる清掃をおすすめします。
また経年劣化が進んでいるようであれば買い替えも検討してみてください。
換気設備の設置から、最適な空気をつくる最新設備の施工プランご提案まで、空調のトータルコーディネートができるオーソリティー空調にお任せください。
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