NEWS
空調機器で省エネするポイントとは?オフィス向けに徹底解説!
2023.03.31 空調機器活用ノウハウ
地球温暖化に対する取り組みは世界中で行われており、環境問題に対して積極的に取り組む企業も増えています。
この記事では、オフィスなどに設置されている空調設備の省エネ対策について解説をしていきます。
オフィスの空調で省エネを意識するメリット
世界的に問題となっている地球温暖化は、温室効果ガスの排出が原因とされており、日本でも温室効果ガスの削減を目指して、2013年度から26%削減することを目標にしています。
オフィスでは常日頃、空調機器など多くの電力を消費していますので、できる限り省エネに対して意識する必要があります。
しかし、省エネを意識しすぎるとオフィス内で快適に過ごせなくなってしまうといった可能性も出てきます。
稼動効率や社員の士気にも影響を及ぼしてしまいますので、室温などのバランスを考慮しながら、省エネを意識していくことが大切です。
ただ省エネを意識するだけでは、取り組む意欲が上がらなかったり、継続して取り組めないこともあります。
省エネを行うメリットを理解することで意欲や継続性の向上にもつながりますので、ここでは省エネ対策におけるメリットについて解説をしていきます。
- ・業務効率が上がる
- ・収益性向上に結びつく
- ・社会的評価が向上する
- ・コストの削減につながる
- ・社員の連帯意識が生まれる
業務効率が上がる
オフィス内を適温にすると、快適に過ごせるだけではなく、業務効率も上がります。
そのため、冷やす過ぎず暑すぎない環境は、業務をスムーズにこなすためには最適です。
収益性向上に結びつく
社員の業務効率が向上すると収益性や稼動性の向上も見込め、収益が上がることで社員のやる気アップにもつながります。
社会的評価が向上する
省エネを意識している会社ということが認知されると、社会的評価の向上につながり、環境問題に対して積極的に取り組んでいるというイメージを与えられます。
そして、会社のイメージがアップすると、最終的に利益向上に結び付く可能性もあります。
コストの削減につながる
エネルギーを効率的に利用することによって、費用の削減にもつながります。
会社を経営する上で費用の削減は欠かせませんし、空調にかかる電気代はとても大きいです。
エネルギーの消費を抑えられればランニングコストの削減にもなります。
社員の連帯意識が生まれる
一人一人が省エネを意識して行動することによって、社員同士のコミュニケーションや連帯意識が生まれて、会社組織の強化も期待できます。
オフィスで省エネ対策する方法
省エネは意識して行動しなければ、なかなか身につかないものです。
ここではオフィス内で行う省エネ対策についてご紹介していきます。
- ・政府が推奨している温度で室内を調整
- ・外気冷房システムを実行
- ・不在時に換気設備を停止
- ・室外機に日陰を作る
- ・定期的なメンテナンス
政府が推奨している温度で室内を調整
環境省では室温を夏は28℃、冬は20℃に設定することを推奨しています。
これはエアコンの設定温度ではなく、室内の温度のこと指します。
とは言え、日差しが入ってしまったり体感温度も人によって異なりますので、無理のない範囲で室温の管理をすることが大切です。
外気冷房システムを実行
外気冷房システムとは、室内温度よりも外気温が低い場合に、外気を取り入れて冷房を行うことです。
建物の気密性の向上や発熱量が多いOA機器の増加により、冬でも冷房を入れる場合があります。
このシステムを導入することで、無駄に冷房を利用せず、外気の空気でオフィス内を冷やすことができます。
不在時に換気設備を停止
室内の汚染を防止するために換気は必要ですが、省エネ対策の観点では、夜間等の人が不在している場合には換気設備の運転を停止するといった方法もあります。
室外機に日陰を作る
室外機は屋外にあるため、直射日光があたり高温になりやすく、そうなるとエアコンの効率が低下してしまいます。
そのため、室外機に日陰を作ったり、日よけ用のカバーを使うことによって、省エネ対策につながります。
定期的なメンテナンス
無駄な電力を使わないためには、フィルターなどの清掃が欠かせません。
室内機のフィルターや室外機のフィンの部分を清掃することで、省エネだけではなく冷暖房効果のアップも期待できます。
空調機器の清掃については、オーソリティー空調が運営するECサイト「ReAir」でも詳しく解説をしておりますので、ぜひこちらの記事もご覧ください。
省エネが実現できる空調設備
既存設備での省エネも大事ですが、新たな機器を導入することでも省エネを実現できます。
- ・送風機、ポンプにインバータを導入
- ・CO2センサーなど外気導入制御を採用
- ・EMSデマンドコントローラーの導入
- ・高効率空調機の導入
送風機、ポンプにインバータを導入
インバータはモーターの回転を調節し、無駄のないエネルギー利用ができる技術です。
インバータのないエアコンは、室内の温度が安定しなかったり、電力消費が多く、効率が悪くなってしまいます。
ですが、インバータが搭載されているエアコンを導入すると、温度調整が的確にでき、快適かつ省エネな運転が可能です。
CO2センサーなど外気導入制御を採用
CO2センサーは室内の二酸化炭素の濃度を測る機械です。
室内の二酸化炭素濃度により、外気導入を制御することで省エネにつながります。
EMSデマンドコントローラーの導入
EMSデマンドコントローラーとは、電力の使用状況をリアルタイムで確認できるシステムです。
省エネ対策を行っていても、効果が出ているのか確認することはなかなか難しいですが、EMSデマンドコントローラーを使用することによって、現在の使用電力量を「見える化」にすることができます。
高効率空調機の導入
高効率空調機とは、少ないエネルギーで大きな空調効果を生み出す機器のことです。
導入した時期にもよりますが、昔のエアコンに比べて、現在のエアコンは省エネ技術も進歩していますので、入れ替えるだけで省エネ効果が見込めます。
高効率空調は各メーカーから販売されており、三菱電機「スリムZR」、ダイキン「FIVE STAR ZEAS」、日立「省エネの達人プレミアム」などといった商品があります。
社員同士で意識する省エネに対するアプローチ法
オフィスには大勢の人が集まるため、なかなか省エネ対策が進まないといったこともあるのではないでしょうか。
ここでは省エネを達成するためのアプローチ方法についてご紹介していきます。
- ・目標を社員全員で共有する
- ・スモールステップ化する
目標を社員全員で共有する
省エネ対策に対する目標を社員全員が共有していることはとても大切です。
一人一人が目標に向けて活動することが、省エネの達成につながります。
スモールステップ化する
どんなことでも大きすぎる目標は、挫折の原因になります。
小さな目標をコツコツとこなしていき、最終的な目標に近づくのが効果的です。
スモールステップ化は目標達成までの期間が短くなるため、社員のやる気アップにもつながります。
まとめ
地球温暖化は世界的にも重要な問題で、日本でも国を挙げて対策を行っています。
そして、企業が省エネ対策をすることは、社内のメリットだけではなく対外的にもアピールすることができます。
オーソリティー空調では今回ご紹介した、三菱電機「スリムZR」、ダイキン「FIVE STAR ZEAS」、日立「省エネの達人プレミアム」の取付工事を行っておりますので、工事をご検討されている方はぜひお問い合わせください。
換気設備の設置から、最適な空気をつくる最新設備の施工プランご提案まで、空調のトータルコーディネートができるオーソリティー空調にお任せください。
▼あわせて読みたい