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BuilMirai(ビルミライ)とは?次世代のビル管理システムをご紹介!
2024.06.14 社内情報
現代のビル管理は、単なる設備維持や清掃だけではなく、AIやシステムを活用した効率的で持続可能な運営方法が続々と登場していますし、求められています。
そのような背景の中で、次世代のビル管理ソリューションとして注目されているのが「BuilMirai(ビルミライ)」です。
ここでは、BuilMiraiの機能や特徴、導入のメリットについて詳しく解説します。
目次
BuilMiraiとは?
BuilMiraiは、株式会社日立製作所が提供する、IoT(モノのインターネット)技術を活用した、リアルタイムでデータを収集・分析するシステムです。
ビル内のさまざまな設備や環境データを統合的に管理し、ビルの運営をより効率的で、快適なものにすることを目指しています。
またBuilMiraiは、NTTデータのAI空調最適化サービス「HUCAST」や、キヤノンMJが提供するネットワークカメラと映像解析のソフトウエア「Crowd People Counter」を連携することで、建物の管理や運営における効率性や快適性を向上させることができます。
連携を行う、HUCASTとは?
NTTデータのAI空調最適化サービス「HUCAST」は、AI技術を利用して空調システムの最適化を図るサービスです。
このシステムでは、建物内の温度、湿度、CO2濃度などの環境データをBuilMiraiを介して収集、AIが解析を行います。その解析結果から導き出された最適な空調設定をもってリアルタイムな空調の自動制御が可能です。
これによってエネルギー効率の向上だけでなく、快適な室内環境の維持が自動で可能になります。
連携を行う、Crowd People Counterとは?
キヤノンMJのネットワークカメラと映像解析ソフトウェア「Crowd People Counter」は、ネットワークカメラと映像解析ソフトウェアを組み合わせた、建物内や特定エリアの人流をリアルタイムで計測するシステムです。
常に人数や混雑状況を正確に把握することができることで、施設管理や安全対策にも効果があります。
“3つ”の連携による主な機能と特徴
これらのシステムが連携することで、次のようなシナジー効果が期待できます。
データの統合と共有
「Crowd People Counter」で収集した人流データを「HUCAST」に提供することで、AIはリアルタイムの人の流れに基づいて空調を最適化できます。
多くの人が集まる場所では空調を強化し、人が少ない場所では空調を抑制するなど、ビル内の空調設備や照明、防犯カメラ、人の動きなど、さまざまな情報を一つのシステムで連動して把握・管理が可能です。
エネルギー効率の向上と節約
「BuilMirai」はエネルギー管理機能も備えていますので、「HUCAST」との連携により、建物全体のエネルギー消費を最小化する戦略を実施できます。
空調システムとの連携によって、自動で人が多くいる場所だけ空調を強くし、人がいない場所は控えめにするなど、無駄なエネルギー消費を防ぎながら、環境負荷の低減も見込めます。
快適な環境づくり
リアルタイムの人流データに基づいて空調を調整することで、室内の温度や照明の明るさを自動で調整し、そこで過ごす人にとって常に快適な環境を維持することが可能です。
トラブルの早期発見
各種センサーがビルの設備の状態を常時監視し、異常を早期に発見します。これにより、設備の故障やトラブルが大きな問題になる前に対応することができ、予防保全を実現します。
主な機能
- 統合管理と効率化
BuilMiraiは、ビル内の設備監視、映像監視、人流情報などを一元的に管理します。これにより、ビル管理業務の効率化が図れ、ビル全体の運営状況をリアルタイムで把握することが可能です。 - エネルギー管理と省エネ
人流データや環境データを活用して空調や照明を最適化し、エネルギー消費を効率的に管理します。これにより、エネルギーコストの削減と環境負荷の軽減が実現します。 - データ解析と予測
BuilMiraiは、ビッグデータ解析を用いて収集したデータを処理し、ビル運営に関する洞察を提供します。例えば、エネルギー消費のパターンを分析し、最適な運用方法を提案したり、設備の故障予測を行うことで、予防保全を促進します。これにより、計画的なメンテナンスが可能となり、突発的な設備故障を防ぐことができます。 - オープンAPIによる拡張性
標準化されたオープンAPIを提供することで、他のシステムやサービスとの連携が容易になっています。これにより、パートナー企業による新しいソリューションの追加が可能となり、ビル管理サービスの柔軟な拡張が期待できます。 - ユーザーインターフェースの直感性
管理者が簡単に操作できる直感的なユーザーインターフェースを提供しています。スマートフォンやタブレットからもアクセス可能で、どこからでもビルの状況を確認・管理することができます。
ビル管理をIOTで最適化!「HUCAST」「Crowd People Counter」「BuilMirai」連携で可能に
ビルなどの施設管理には、電力のロスを少なくすることや利用者が快適に過ごせる環境を提供することに加えて、利用する人々の安全性の確保も重要です。
NTTデータのAI空調最適化サービス「HUCAST」と、キヤノンMJが提供するネットワークカメラと映像解析ソフトウェア「Crowd People Counter」、そして日立製作所の統合管理システム「BuilMirai」の連携によって、簡単に達成できてしまうかもしれません。
日立のグループ会社である株式会社日立ビルシステムでは、29日間の試験により、快適性を維持しながら空調関連のエネルギー消費量を平均16%削減することに成功したとの発表を、NTTやキヤノンと連名で行っています。
NTTデータの「HUCAST」は、AI技術を使って空調システムを最適化し、建物内の温度や湿度を快適に保ちながら、エネルギーを節約します。
これに加えて、キヤノンMJの「Crowd People Counter」はリアルタイムで人の流れを把握し、混雑状況を正確に知ることができるので、より効率的な空調管理が可能です。
これらのデータは「BuilMirai」と連携することで、建物全体の管理を一元化し、安全性の向上に役立ちます。
システムが連携することで、エネルギー効率の向上、快適な室内環境の維持、そして高い安全管理が見込めますので、今後の技術の発展にあわせた機器の選定なども重要になってくるのが予想されます。
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