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エアコンの室内機を開けてみた!(その2)
2020.10.02 社内情報
こんにちは、コナカです。
前回は室外機の中身をご紹介しましたが、室内機(エアコン)の中って見たことはありますか?
▼前回の記事はこちら
エアコンの室外機を開けてみた!(その1)
皆様こんにちは、コナカです。 いきなりですが、誰もが見たことがある"アレ"、何ていう名前でしたっけ? あの、どれも同じような見た目で、ベランダで幅を取っていて、夏にはイヤ~な熱風を出すアレ・・・ / …
家庭用エアコンの室内機では、フィルターを掃除するためにカバーを開けると、少し熱交換器が見える程度には内部構造が確認できますよね!
今まで、空調について何も知らなかった私ですが、見て、聞いて、調べていくうちに、どんどんと興味が掻き立てられていきました!
そしてついに・・・
室内機を開けて中を覗くチャンスが訪れたのです。
今回用意していただいたエアコンはなんと!
ジンベイザメのようなフォルムで天井に平たく吊られ、広い施設などでよく見かける「天井吊形エアコン」です!
では早速、天井吊形エアコンの室内機を開けて中を見てみましょう!
◎天井吊形エアコン
写真は、通常天井吊形エアコンが設置されている状態から向きを90度変えて、機器を立てている状態です。
天井吊形エアコンでは、底面から室内の空気を取り入れるため、フィルターが底面にあります。
ジンベイザメの姿に置き換えると、お腹の部分ですね!
空気を吸い込む部分のカバーとフィルターを外してみましょう!
/ パッカーン!\
フィルターを外したところに、基板とファンがあるのが分かります!
室外機のファンは大きな羽のプロペラファンですが、室内機のファンには多数の羽根が付いたシロッコファンが付いています。
そして禁断の、全面オープン!
/ ジャーン!\
・・・
えぇー!?
一面に発泡スチロール!?
エアコン下部となる部分に、大きな発泡スチロールがあります!
吹き出し口部分はグレーに塗装されていて気が付かなかったですが、確かに発泡スチロールが見えます。
しかし室内機の中一面に、発泡スチロールが入っていたとは驚きです!
この発泡スチロールの名称は「ドレン板」。
エアコンを稼働させたとき、熱交換により生じる結露水を排水するための受け皿なのです。
だから、水にも強く、温度の影響も受けにくい発泡スチロールが使われているのですね!
さらに、そんなドレン板を開けると!
\ テレレレッテレー♪/
/ ねつこうかんきー!\
ドレン板の奥は、一面に大きな熱交換器がありました!
天井吊型エアコンは、ファンから吹き出し口に向けて、斜めに熱交換器が配置されているようです。
薄型のフォルムで、いかに熱交換器の表面積を増やせるかを考えられた設計であろうことが想像できますね。
・・・あれ?
ここまで順調に見てきた私、コナカですが、ここで室内機の中で風が通る順序に疑問が生じます。
一般的な家庭用の室内機では、取り入れられた空気はすぐにフィルターと熱交換器を通って温度調節され、その空気がファンで室内へ送り出されます。
①空気取り入れ → ②温度調節 → ③ファンで空気を送り出す → ④室内へ
しかし、今回見ている天井吊型エアコンでは、フィルターを通った空気はファンによって勢い良く熱交換器に送られ、そのまま温度調節をしながら吹き出し口へと押し出される構造です!
①空気取り入れ → ②ファンで空気を送り出す → ③温度調節 → ④室内へ
・・・
ファンと熱交換器の順序が逆ですね!?
私は家庭用エアコンの室内機の順序しか知らなかったため驚きましたが、実は業務用や産業用のエアコンなどの多くが、ファンから熱交換器に向けて風を送り出す流れになっているようです!
家庭用と比べるとモーターの回転力が強いため、熱交換器による多少の空気抵抗が生じても、問題なく強い風を送り出すことができるとのこと。
一方の家庭用エアコンは、より小さいモーターでコンパクトに、かつ静かに、エネルギー効率良く機能するよう設計されているのですね!
最新機種ではますますその違いが顕著ですので、古いものを使用している場合には買い替えの検討もしてみても良いかもしれません。
空調の世界は知れば知るほど興味が湧いてきますが、同時に疑問点も出てきます。
空調についてまだまだ知られていないことも沢山ありそうですので、それも今後ご紹介していけるといいですね!
◎最後に
家庭用の壁掛けエアコン、天井に対し平行に設置される天井吊型エアコン、フラットな仕上がりの天井埋込カセット形エアコンなど、エアコンの種類は多くあります!
長期間にわたって使用するものですし、決して安い買い物ではありませんから、使用する空間に最適なエアコンの種類や設置場所など、一度決めてしまうとその後なかなか変えにくいものです。
エアコンの設置はもちろん、設計からお客様快適な空気づくりをサポートできる空調のプロに依頼することをオススメします!
換気設備の設置から、最適な空気をつくる最新設備の施工プランご提案まで、空調のトータルコーディネートができるオーソリティー空調にお任せください。