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エアコンの電気代が高い!電気代高騰の原因とエアコンの電気代を節約する方法を解説

2020.12.04 空調機器活用ノウハウ

エアコンの電気代が高い!電気代高騰の原因とエアコンの電気代を節約する方法を解説
この記事のポイント

エアコンの電気代を抑える鍵は、設定温度と外気温の差を最小限にすること、そして起動時の高負荷をいかに短縮・回避するかにあります。具体的には、風量「自動」設定の活用、サーキュレーターによる空調効率の向上、短時間の外出時の「つけっぱなし」運用が極めて有効です。また、メンテナンス不足や旧式モデルの使用は、運用工夫のメリットを打ち消すほど多大な電力ロスを招きます。

 

電気料金の値上げが続く昨今、家計や店舗運営においてエアコンの電気代は無視できない固定費となっています。「節約のために冷暖房を我慢しているのに、請求額が下がらない」と悩む方は少なくありません。実はエアコンの電気代が高騰するのには物理的な理由があり、ただ使用時間を短くするだけでは効率的な節電には繋がらないのが現実です。

エアコンは起動時に最も電力を消費し、室内が設定温度に達して安定した後は、最小限の電力で稼働し続けるという特性を持っています。この記事では、空調設備の仕組みを踏まえた「プロが実践する賢い運用術」を具体的に解説します。我慢する節約から、賢く管理する節電へと切り替えるためのヒントとしてぜひお役立てください。

なぜエアコンの電気代が高くなる?

空調を動かすにはたくさんの電力が必要

エアコンの電気代が高くなる根本的な原因は、熱を移動させるための「仕事量」が増大することにあります。エアコンはヒートポンプという仕組みを使って、室外機と室内機の間で熱を運びますが、周辺環境や設定によってその負荷は大きく変動します。ここでは、電力を浪費する主な要因を解説します。

設定温度と外気温の温度差

エアコンの電力消費量は設定温度と外気温の差が大きければ大きいほど増大します。夏場に外気温が35℃のとき、室内を27℃にするための差は8℃ですが、冬場に外気温が2℃のとき、室内を20℃にするための差は18℃にも達します。この差を埋めるために、エアコンの心臓部であるコンプレッサー(圧縮機)が高速回転し、大量の電力を消費するのです。

環境省のデータ等によると、冷房の設定温度を1℃上げると約13%、暖房を1℃下げると約10%の節電効果があるとされていますが、これは温度差を縮めることでコンプレッサーの負荷が直接的に軽減されるためです。

暖房20℃設定による電力消費は?

冬場の暖房使用時、設定温度を20℃に抑えることは、電気代高騰を防ぐ最も実効性の高い方法の一つです。20℃設定は、室内外の温度差を過度に広げず、かつ健康を維持できる目安として推奨されています。18℃設定にすればさらに節電効果は高まりますが体感温度が低くなりすぎて活動性が低下したり、結局別の暖房器具を併用したりしては意味がありません。

厚着をしたり、加湿器を併用して湿度を上げたりすることで、20℃設定でも十分に暖かさを維持しながら、高負荷な全力運転を避けることが可能になります。

「設定温度を変えても電気代が下がらない」とお悩みですか?まずは今の空調負荷をプロが診断します。

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※状況により最適な解決策が変わるため、まずは専門家への相談が近道です。

運転開始から安定するまでの電力消費

エアコンが最も電力を消費するのは、スイッチを入れた直後の「起動時」です。室内温度を設定温度まで一気に近づけるため、エアコンはフルパワーで稼働します。このときの電力消費は、安定運転時の5倍から10倍以上に達することも珍しくありません。

逆に一度温度が安定してしまえば、あとはインバーター制御によって低回転での維持運転に切り替わり、消費電力は極めて低く抑えられます。電気代を抑えるには、この「フルパワー運転」の時間をいかに短くし、安定運転の状態を長く保つかが運用の最重要ポイントとなります。

空調効率最大化に向けた賢い運用術

空調を上手く使いこなすだけで大きな節電になる

エアコン本体の設定だけでなく、空気の流れや窓の環境を整えることで、空調効率は劇的に向上します。機械の負担を減らすことで、同じ設定温度でもより快適に、かつ安く過ごすためのテクニックを紹介します。

最短で安定運転へ移行させる風量「自動」設定

節電のために風量を「弱」や「微風」に固定している方がいますが、これは実際のところ、逆効果になる場合が多いです。風量が弱いと、室内の空気が入れ替わるスピードが遅くなり、設定温度に達するまでのフルパワー運転の時間が長引いてしまうからです。

最も賢い選択は風量「自動」設定です。自動設定であれば、起動時は最大風量で一気に温度を調節し、設定温度に近づくと速やかに風量を絞って安定運転に移行してくれます。機械側が最も効率の良い稼働を判断するため、人間が手動で調整するよりもトータルの消費電力を抑えられます。

滞留熱を循環させるサーキュレーターの活用

暖かい空気は天井付近に溜まり、冷たい空気は床付近に溜まる性質があります。この温度ムラが発生すると、エアコンのセンサーは「まだ足元が冷えている」と判断し、無駄な運転を続けてしまいます。ここで有効なのがサーキュレーターの併用です。

冬場は天井に向けて送風し、上部に滞留した熱を押し下げます。夏場はエアコンの背を向けるように置いて冷気を循環させます。空気を攪拌することで室内全体の温度が均一化され、結果としてコンプレッサーの回転数を下げることができます。

「もっと効率よく空気を循環させたい」といった店舗・オフィスの気流改善も、ReAirにお任せください。

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窓から熱を逃さない断熱カーテン・断熱シートの活用

家や店舗の中で最も熱が出入りする場所は「窓」です。冬場の暖房時には室内の熱の約50%以上が窓から逃げ、夏場の冷房時には屋外の熱の約70%以上が窓から侵入するとされています。

どんなにエアコンの設定を工夫しても、窓から熱が漏れていては電気代を捨てているようなものです。厚手の断熱カーテンを床まで届く長さで設置する、あるいは窓ガラスに遮熱シートを貼ることで、窓の断熱性能を補強しましょう。

これは「エアコンの負荷を物理的に遮断する」作業であり、費用対効果の極めて高い対策です。

「つけっぱなし」と「こまめな消灯」どちらが良い?

多くの人が迷うこの論点には、外出時間という明確な判断基準があります。エアコンの特性である「起動時の高負荷」を考慮した、コストパフォーマンスに優れた判断基準を整理します。

短時間の外出なら”つけっぱなし”が有効

実際の計測データに基づくと、30分から1時間程度の外出であれば、エアコンを切らずに「つけっぱなし」にしておく方が電気代は安くなる傾向にあります。理由は前述の通り、エアコンを切ると室温が外気温に近づき、再帰宅したときに再びフルパワーで冷暖房を行う必要が生じるからです。

特に、真冬の暖房や真夏の冷房など、外気温との差が激しい時間帯は、室温を維持し続ける「維持電力」よりも、再起動で消費する「突入電力」の方がトータルのコストを押し上げます。

こまめな消灯が有効な状況

一方で、外出が数時間以上に及ぶ場合や、就寝時など長時間使用しない場合はこまめに消灯する方が確実に消費電力量を減らせます。また、春や秋など外気温が比較的穏やかで、再起動時の負荷がそれほど大きくならない状況でも、消灯による節約メリットが上回ります。

重要なのは、「室内温度がどれだけ変化するか」を予測することです。高断熱・高気密な住宅であれば、短時間切っても室温が下がりにくいため、消灯の判断が有利になる場合もあります。

「つけっぱなし」か「消す」か、建物の断熱性能に合わせた最適なスケジュールをご提案します。

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帰宅時間等に合わせたタイマー機能の戦略的活用

「つけっぱなし」と「消灯」のメリットを両立させるのがタイマー機能です。例えば、帰宅直後にフルパワーで冷暖房を行うとピーク電力が発生しますが、帰宅30分前にオンになるようタイマー設定をしておけば、緩やかに室温を下げ(または上げ)、帰宅時には安定運転の状態に近づけることができます。

これにより、帰宅時の不快感を解消しつつ、短時間での過度な負荷を避けることが可能です。ピークをずらす運用も、社会的な節電とコスト抑制の両面で推奨される有効な手段です。

メンテナンス不足による電気代高騰の原因

省エネな空調設備を検討しよう

運用をどれほど工夫しても、機器本体の状態が悪ければ節電効果は著しく低下します。メンテナンス不足は目に見えない形で「電気を無駄食い」する最大の要因です。

2週間に1回のフィルター清掃

エアコンのフィルターがホコリで目詰まりすると、空気を吸い込む際により大きなパワーが必要になり、ファンのモーターへの負荷が増大します。これにより、熱交換の効率が落ち、フル稼働を続けてしまいます。

2週間に1回程度のフィルター清掃を行うだけで、冷房で約4%、暖房で約6%の消費電力が削減できるとされています。これは誰でもできる「0円の節電術」であり、故障リスクを低減する観点からも欠かせない管理項目です。

排熱効率を左右する室外機周囲のスペース確保

意外と忘れがちなのが室外機の影響です。室外機の吹き出し口付近に物を置いていたり、カバーで覆い隠していたりすると、排熱がスムーズに行われず、電力消費が跳ね上がります。室外機の周囲には十分なスペース(前方20〜30cm以上)を確保し、枯葉やゴミが詰まっていないか定期的に確認しましょう。

直射日光が当たる場合は、よしずや日よけを「室外機から離して」設置することも有効です。

「自分で掃除するのは大変」という方は、プロの分解洗浄でエアコン本来の性能を取り戻しましょう。

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10年以上前の機種からの更新による電気代削減メリット

エアコンの省エネ性能はこの10年で飛躍的に進化しています。10年以上前の機種と最新の省エネモデルを比較すると、年間の電気代で数千円から、場合によっては数万円の差が出ることがあります。修理をして使い続けるよりも、最新機種に買い替えた際の「投資回収年数」を計算すると、数年で元が取れるケースも多々あります。

特に、店舗やオフィスなどで稼働時間が長い現場では、最新機種への更新が最も確実な節電対策となります。

よくある質問

暖房20℃設定による確実な節電効果

暖房を20℃設定にすることは、非常に確実な節電効果をもたらします。理由は、前述の通り1℃下げるだけで約10%の電力を削減できるという物理的な法則に基づいているからです。補足として、湿度を40%〜60%に保つことで体感温度が上がり、20℃設定でも快適に過ごしやすくなります。

冷房と暖房における電気代負担の格差

一般的に、電気代の負担は暖房の方が圧倒的に重くなります。理由は、設定温度と外気温の差が冬場の方が大きいためです。夏は「差8℃」の仕事で済みますが、冬は「差15℃」以上の仕事が必要になる場合があります。この「運ぶべき熱の量」の差が、そのまま電気代の差として現れます。

「除湿(ドライ)」と「冷房」のコストパフォーマンス比較

多くの現行機種では「冷房」の方が安上がりになる傾向があります。特に「再熱除湿」は、冷やして除湿した空気をわざわざ温め直して送風するため、通常の冷房よりも電力を消費します。電気代を最優先するなら28℃設定の冷房運転が最も低コストです。

まとめ

エアコンの電気代高騰は、設定温度の適正化や「自動運転」の活用、さらには窓の断熱といった物理的な環境改善によって、確実に抑えることが可能です。特に、起動時の高負荷を避けるための「短時間外出時のつけっぱなし運用」や、維持管理の基本である「フィルター清掃」は、今日からでも始められる効果的な手法です。

しかし、建物の構造や使用機種、あるいは店舗やオフィスといった特殊な環境下では、一般的な工夫だけでは限界があるのも事実です。もし、対策を尽くしても電気代が下がらない場合などは、ぜひ一度専門家へご相談ください。状況に合わせた最適な設備と運用の組み合わせをご提案します。

快適さを諦めない節電をReAirが叶えます。法人・個人問わずお気軽にお問い合わせください。

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参考文献


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