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高機能換気設備の換気効果や節電等のメリットをご紹介
2021.02.12 空調機器導入ノウハウ
新型コロナウイルスが猛威を奮っている中、さまざまなメリットが期待できるとして注目されているのが、高機能換気設備です。
この設備を新たに導入する場合、通常はある程度のコストがかかってしまいますが、公的な補助金制度などを利用すると実質的な負担を軽くすることもでき、かつ導入した後の効果も高いため、検討の余地は十分にあります。
この記事では、高機能換気設備の換気効果や期待できるメリットなどを詳しく解説をします。
目次
◎高機能換気設備の役割は?
2020年現在、国が補助金制度を設けて高機能換気設備の導入をバックアップしています。
なるべくコストを抑えて高機能換気設備を導入したい方は、国や自治体のサイトで、助成金や補助金の公募がないかを見ておくのが良い方法です。
ではこの、高機能換気設備に期待されているのはどのような役割なのでしょうか。
地球温暖化のスピードを抑制する
高機能換気設備に期待される効果のひとつが、地球温暖化のスピードにブレーキをかけることです。
火力発電をする際に発生する二酸化炭素や温室効果ガスは、深刻化している地球温暖化の一因とされています。
外気を取り込む際に空気の温度調整ができる高機能換気設備の使用により、エアコンの急激な稼働を抑えることができ、電気の使用量を抑えること(省エネ化)ができます。
発電時に二酸化炭素を排出するとされる「電気」の使用量を抑えることで、結果的に二酸化炭素の排出量が減らせる可能性がありますので、環境問題に関心がある人から注目されています。
感染症の蔓延を予防する
新型コロナウイルスをはじめとした、感染力の高い感染症の蔓延を防ぐことも、高機能換気設備に期待されている役割です。
2020年に世界各国で大流行した新型コロナウイルスなどの感染症は、空気感染こそしませんが密閉された空間でエアロゾル状となったウイルスが拡散することで、感染が広がる傾向があることが専門家からも指摘されています。
このことからも、高機能換気設備を取り入れることは、感染症の蔓延を防ぐうえでも有効なアプローチであるといえます。
第一種換気システムに分類されるこの設備は、給気、排気をすべて機械で行うのが特徴です。
設備を稼働させている間は常に空気の入れ替えを行なっていることから、ウイルスが室内の空気中に留まる可能性を低くすることができます。
◎高機能換気設備による換気の効果は?
高機能換気設備による換気は、室内の空気の質を高める効果も期待できます。
空間の空気を常にキレイに保つ
高機能換気設備の稼働によって、室内の空気を常にキレイな状態に保つことができます。
大勢の人が集まるオフィスや店舗など、不特定多数の人が出入りする場所は、衣類に付着するなどして外部から持ち込まれた物質や人の呼気などで空気が汚れやすいことが挙げられます。
そのような空間ではコンスタントに換気を行えない場合、空気の汚れから感染症などにかかりやすくなってしまう可能性があります。
ですから、給気と排気を一定のペースで行う高機能換気設備は、こういった空気の汚れが原因による体調への影響を最小限に抑える効果が期待できます。
屋外空気の有害物質をブロックできるのもメリット
窓あけなどで換気をする際には、屋外からさまざまなアレルゲンや騒音、有害物質が室内に入り込むことがあります。
このような物質が入り込んでしまうと、換気の効果よりも空気の汚れの方が気になってしまい、換気をすること自体をデメリットに感じてしまいかねません。
高機能換気設備は、給気をするときに特殊なフィルターで有害物質が室内に入り込むのをブロックします。
非常に細かな物質や砂、音などもブロックすることができるため、花粉が飛散する場所や交通量が多い道路のそばなどでも安心して使えるのも、高機能換気設備のメリットです。
◎換気が必要なのはなぜ?
空気を循環させて快適な室内環境をつくる
定期的な換気は、快適な室内環境を維持するうえで半ば不可欠です。
換気を行うことでCO2などで淀んだ空気が押し出され、新鮮な空気で室内をリフレッシュさせることができます。
換気をしていない室内は空気の対流が少なく、人によっては呼吸のしずらさや不快感を覚えることがあります。
このような室内にはニオイもこもりやすいため、日常生活を送るうえで快適とは言えない環境になってしまうことが多いです。
室内の有害な物質を減らす
室内の有害な物質を減らすためにも、換気は必要です。
ここでいう有害な物質とは、ウイルスやカビなどの菌だけではありません。
アレルギー体質の人にとっては、花粉やダニ、ハウスダストなども体に悪影響を及ぼす有害物質になり得ます。
シックハウス症候群などは、室内の有害物質が増えることで発生する病気のひとつですので、こちらも気をつけたいところです。
換気をして空気を入れ替えることは、こういった物質が室内に溜まるのを防いでくれます。
室内の空気中の有害物質を減らすうえで重要になるのが換気の仕方ですので、窓を開けたり換気扇を回したりといった換気は、方法によっては逆効果になってしまうこともあるため注意が必要です。
◎高機能換気設備がもたらす節電効果は?
高機能換気設備は、節電効果が期待できるのもメリットのひとつです。
室内の温度を下げずに排気ができる
高機能換気設備は、調節した室温を逃がすことなく換気ができます。
そのため通常の換気方法とは異なり、空気を入れ替える際に部屋の温度が外気の影響を受けてしまう心配はありません。
換気の際に適温に調節した空気が排出され、調節されていない外気が取り込まれてしまうと、そのたびに冷暖房で温度を上げる、下げるなどの調整をしなければなりません。
このような調整をエアコンで都度行うことにより、空調機器が稼働した分だけエネルギーを消費します。
高機能換気設備のように室温を変えずに換気ができれば、温度調整に要するエネルギーや電気料金を節約することが可能です。
温度をコントロールして給気ができるのも魅力
高機能換気設備は、屋外の気温が低い季節や寒冷地ではとくに節電効果が大きくなる可能性があります。
寒冷地向けのヒーターなど給排気式の暖房設備は、給気をする屋外の気温によってエネルギーの消費量が変わることがあります。
給気の際に屋外の冷たい空気が入り込むと、設定した温度に再び保つためにエネルギーが必要となります。
高機能換気設備の場合は、あらかじめ温度調整をして給気ができるため、屋外の気温が低くてもエネルギーの消費量が少なく抑えられます。省エネに役立つのが、この設備の特徴と言えるでしょう。
◎高機能換気設備は環境改善や節約にも役立つ
高機能換気設備で換気をした場合、室内の空気環境が通常の換気と比べ大幅に改善する可能性があります。
節電ができる高機能換気設備は、電気代などの光熱費が節約できる点も魅力です。
空間にニオイがこもるのを防いでくれる
高機能換気設備の導入により、室内にニオイが籠るのを防ぐことができます。
レストランや居酒屋などの飲食店、オフィスに設けられた喫煙コーナーなどは、料理やアルコール、たばこといった特有のニオイがこもりやすい場所です。
高機能換気設備で常時換気をしていれば、スペースに足を踏みいれたときに感じる、籠ったニオイが抑えられます。
主に飲食店で気になる、衣服や髪に空間のニオイがつくのを防げるのも、高機能換気設備に期待できる環境改善効果です。
室内のアレルゲンが減らせる
換気で室内のアレルゲンがスムーズに排出されるようになれば、アレルギーの発症リスクが少ない環境を作り出すことも可能です。
このような空気環境であれば、花粉症や喘息の方、アトピー性皮膚炎の人などにとっても過ごしやすい空間だと言えます。
冷暖房の効率をアップして電気代を節約
高機能換気設備で冷暖房が効率よく行えるようになれば、節電による電気料金の削減が可能です。
また、夏や冬の冷暖房の費用は企業にとっても大きな負担になることがあります。
冷暖房を24時間稼働させているような施設では、光熱費が膨大に膨らんでしまい経営者が頭を抱えてしまうケースも少なくありません。
このような費用を節約する面でも、高機能換気設備の導入で節電をすることがオススメです。
◎高機能換気設備の特徴やメリットを把握して導入を検討してみよう
高機能換気設備は、通常の機械換気よりも換気が効率よく行えるのが特徴です。
設備を導入するべきかどうかで迷ったときは、設置場所の環境などを踏まえたうえで、どのような効果が見込めるかを詳しい業者に聞いてみましょう。
費用対効果なども考慮しながら、導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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