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換気設備を解説!「高機能換気」と「通常換気」の違いとは?

2020.05.15 トピックス

換気設備を解説!高機能換気と通常換気の違いとは?アイキャッチ

住宅や店舗など、室内で快適に過ごすには正しい換気が必要不可欠です。


ですが、間違った知識や方法のために十分換気ができておらず、汚れた空気が室内に溜まったままになっている施設や店舗も少なくありません。


換気には多くの種類があり、正しい方法で換気を行わなければ室内の汚れた空気をきちんと排出することができません。


この記事では、換気設備についての正しい知識や「高機能換気」と「通常換気」それぞれの違いを解説します!



 


◎換気設備の違いや種類をわかりやすく解説!


換気設備説明
 

室内の空気を入れ替えるためのシステムは、総じて「換気設備」と呼ばれています。


換気設備は、屋外から新鮮な空気を取り入れる「給気設備」と、室内で発生した汚れた空気を外に排出する「排気設備」に分けられます。


給気設備と排気設備は必ず対(ペア)で設置され、原則として全ての建物に設置をする義務があります。


室内で発生する汚染空気には、有毒ガスや粉じん、臭気などがあり、施設の用途や広さなどによって必要とされる換気設備は異なります。


換気は自然の空気の流れによって行われる「自然換気」と、機械を使って強制的に行う「機械換気」に分けられます。


 

◎3種類の換気設備とは?


機械換気の種類 

機械で強制的に換気を行なう機械換気は、「第一種」、「第二種」、「第三種」の3種類に分けられており、それぞれ給気設備と排気設備の組み合わせによって区別されています。


 

・第一種換気設備


第1種換気 

第一種換気設備とは、給気と排気の両方を機械で行う換気設備です。


給気と排気の両方に機械を用いることで、室内と屋外との気圧差を調節でき、すき間風を防止することができます。


また確実に給排気を行なうことできる他、給気の際に空気清浄フィルターを通すことで空気浄化ができるというメリットもあります。


主に戸建て住宅や集合住宅、また不特定多数の人が集まる集会場などでも有効とされている換気方式です。


3種類ある機械換気の中でもっともコストが高いという特徴があります。


 

・第二種換気設備


第二種換気 

第二種換気設備とは、給気を機械で行い、排気は排気口から自然に行う方式です。


他室からの汚染空気の進入を防ぐのに効果的な換気手法で、主に手術室やクリーンルームで使用される方式です。


第二種換気設備は冬場に気密性の低い建物で使用すると、湿った外気が室内に侵入して結露を引き起こす可能性があるので注意が必要です。


 

・第三種換気設備


第三種換気 

第三種換気設備とは、給気口から自然給気を行ない、機械で強制的に排気を行うシステムです。


比較的低コストで室内の汚染空気を外に排出することが可能で、主にトイレや駐車場、ゴミ置き場、工場などで導入されることが多いシステムです。


また古い住宅や飲食店でも、この換気方式を採用している場所は多く残っています。


給気の量に比べて排気の量が大きいため、室内が減圧して(負圧になって)扉を開ける際に重たく感じるなどの現象が起こりやすくなります。


 


◎高機能換気設備と通常換気の違いとは?


 

高機能換気設備とは、「第一種換気」の設備を発展させたものです。


換気とは一般的に、外気を室内に取り入れる代わりに室内の空気を外に排出し、空気の循環を促すシステムです。


例えば夏に冷房を効かせた部屋で通常換気を行なうと、適温に冷やした室内の空気が外に排出されてしまうばかりか、外の温かい空気が室内に侵入してくるので、どうしても冷房の効率が悪くなります。


冬の暖房でも同じことが言え、光熱費が高額になるほか、CO2の排出量が増えて地球温暖化の原因になるなどのデメリットがあります。


一方で高機能換気設備では給気と排気を一台の機械にまとめることで、お互いに「熱交換」を行い、室内の温度を保ったまま換気をすることができます。


また外気からの有害物質をフィルターでシャットアウトできるので室内の空気がクリーンに保たれ、また窓を閉めたままでも換気ができるため防音効果が得られるというメリットがあります。


 


◎高機能換気設備はこんな施設にオススメ


高機能換気設備(ロスナイ)の温度交換イメージ 

高機能換気設備は「冷暖房による光熱費を抑制したい」、「外気の汚染空気を遮断したい」、「室内の静音性を確保したい」という戸建てや飲食店、事務所などにおすすめのシステムです。


また戸建ての場合に気になるのは、シックハウス症候群です。


シックハウス症候群の対策には、換気によって室内のハウスダストを排出しなければなりませんが、換気の度に窓を開けていては室内の快適な温度を保つことができず、光熱費が高額になってしまいます。


また、不特定多数の人が出入りして汚れた空気やニオイが溜まりやすい飲食店にも、高機能換気設備はオススメです。


飲食店では人の出入りが多く、かつ調理のため常に換気が必要ということからも、必然的に光熱費が高額になってしまいます。


また、窓を開けることなく換気ができる高機能換気設備は、静音性を保ちたい事務所などにもおすすめのシステムです。


 


◎高機能換気設備はコロナウィルス対策として国の支援事業の対象に


グローバル 

現在世界中で猛威を振るっている新型コロナウィルスは、換気がうまくできていない「密閉空間」で感染が広がりやすいとされています。


新型コロナウィルス対策のため、現在では住宅をはじめとした人が集まる施設での十分な換気が求められています。


しかし、従来の換気設備では感染予防に必要な換気が十分に行われていないケースが多く、結果として「密閉空間」となりやすい飲食店を避ける人が多くいるのが現状です。


環境省はそうした現状を踏まえ、経営に大きなダメージを受けている中小の飲食店に向けての施策をついに打ち出しました。


その施策とは、新型コロナウィルス対策の一環として、飲食店などを対象に「大規模感染リスクを低減するための高機能換気設備等の導入支援事業」として30億円の予算を計上し、高機能換気設備や空調設備等の導入費用に対する補助を行うことを決定しました。


これにより、中小企業の飲食店や不特定多数の人が利用する施設が高機能換気設備を導入する際に費用の3分の2を、それ以外の業務施設の場合は費用の2分の1を補助する方針となっています。


「高機能換気設備」を導入することで、室内が密閉空間にならず、また室内の熱を逃がさないことで冷暖房効率が上がり、光熱費とCO2の削減につながります。


現在も環境省では、対象の換気設備を導入した飲食店の入り口に「高機能換気設備」の導入済みを示すステッカーを貼るなどの対応を検討しており、ステッカーを貼っていない店舗と客入りの違いを比較する調査も検討されています。


 


◎2020年6月追記(導入費用補助についての詳細)


環境省より「令和2年度二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金」の公募開始が発表されました。


なお、公募期間が短いのでお気をつけください!


■公募期間

令和2年6月12日(金)~ 令和2年7月10日(金)17時(必着)


なお公募の詳細は、支援事業の委託先一般社団法人静岡県環境資源協会のホームページをご確認ください。


 

■事業スケジュール

項目名期間対象
1. 応募書類作成・提出 7月10日まで 申請者
2. 書類審査・選考・採択 7月下旬頃 SERA
3. 事務取扱説明会(未定) 申請者、SERA 
4. 交付書類作成・提出 申請者
5. 交付決定通知発行 8月中旬頃~ SERA
6. 事業開始(工事請負契約、工事) 交付決定日以降 申請者
7. 事業完了・支払い完了 2021年1月31日まで 申請者
8. 完了実績報告書作成・提出 事業完了後30日 申請者
9. 検査・交付額確定通知 SERA
10. 精算払請求書提出 申請者
11. 補助金支払い 2021年3月31日まで SERA
12. 事業報告書提出(環境省へ) 完了年度終了後3年以内 申請者
 

<<注意点>>

SERAからの注意点として発表されている中に下記の記述があります。


「本事業は環境省の補助事業であり、現在のエネルギー使用量より増加する、CO2 が増加する事業対象になりません。


これは、増エネになる場合(元環境にプラスして空調機の増設を行うなど)は補助の対象にならないため、あくまでも空調・換気設備の入れ替えである必要があるようです。


ですので、換気量の増加を目的とした場合には補助金の対象外となってしまうため、注意が必要です。


誤った認識や見落としで補助が受けられないなんてことを防ぐためにも、申請をお考えの際には、まずは詳しい空調設備会社にご相談いただくことがオススメです。


 

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■補助対象経費(設備費、工事費)

高機能換気設備(必須) 全熱交換器(JIS B 8628規定。必要換気量を満たす物)
 熱交換率40%以上(JIS B 8639)
 ※非熱交換型やインバータ制御送風機は対象外
 その他空調設備(任意)
 パッケージエアコン
 ビル用マルチエアコン
 ガスヒートポンプ式エアコンなど 
 高効率機器に限る。
 付帯設備・機器は、空調設備の設置と一体不可分な物に限
 ルームエアコン 建築研究所が示す冷房効率区分を満たす機種に限る。
 照明設備(任意) LED等高効率機器・器具に限る。
 管球交換不可。非常灯等法定設備は対象外。
 電気設備(任意) 分電盤・動力盤等  補助対象となる省エネ機器設置に伴い必要と認められる場合に限る。
 工事費  補助事業設備の設置と一体不可分な工事に限る。

※空気清浄機、エアカーテンは対象外。

※既存機器等の撤去・処分費は対象外。

※その他、本事業の実施に必要不可欠と認められない物は対象外。


 

■補助対象となる施設(例)とその補助率


業種施設(例)補助率
中小企業
 個人事業主 
 大企業 
 卸売業、小売業 総合スーパー、小売店、飲食料卸売店2/31/2
 不動産業、物品賃貸業  不動産賃貸を行う事務所
 宿泊業、飲食サービス業 ホテル、旅館、酒場、食堂、レストラン
 生活関連サービス業、娯楽業  フィットネスクラブ、結婚式場、理美容室、興行場 
 医療、福祉 病院、老人ホーム、福祉ホーム

 

■補助金額の例

高機能換気設備の導入から補助金申請の際に、認識間違いが多いのが「補助金額上限1,000万円」についてです。


これは高機能換気設備の費用に上限1,000万円、任意設備の費用に上限1,000万円がそれぞれ補助されますので、合計最大2,000万円まで補助を受けることができます。


あくまで補助される金額の上限ですので、それぞれの工事にかかる合計費用が1,000万円を超えた場合でも、上限の1,000万円までは補助が適用されます。


 

では、導入補助を受けると費用感はどのようになるのでしょうか。


金額の例を見てみましょう。


(例1)
中小企業で、高機能換気設備の費用900万円、任意設備の費用700 万円の場合

中小企業の補助率はそれぞれ2/3ですので、以下となります。


補助対象経費(高機能換気設備700 万円 + 任意設備700 万円)× 2/3
合計 1,067万円の補助金


(例2)
大企業で、高機能換気設備の費用1,200万円、任意設備の費用1,100 万円の場合

中小企業の補助率はそれぞれ1/2ですので、以下となります。


補助対象経費(高機能換気設備1,200 万円 + 任意設備1,100 万円)× 1/2
合計 1,150万円の補助金


 

また、「任意設備にかかる費用」は「高機能換気設備(必須)にかかる費用」を超えて補助を受けることはできません。


つまり任意設備の補助対象になる費用は、高機能換気設備の金額が上限ですので注意が必要です。


 


◎室内の快適さは換気から


室内環境改善 

施設内で人が快適に過ごすためには、換気設備の充実は非常に大切な要素です。


高機能換気設備は導入することで、室内の快適な温度はそのままに「クリーンで心地よい空間」を作り出すのに役立ちます。


換気は正しい方法で行わなければ、室内に留まった空気を十分に循環・排出させることはできません。


この記事を参考にしていただき、快適な店舗・施設づくりに役立てて下さい。


 


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