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業務用エアコンの洗浄・掃除機能とは?
2022.03.18 空調機器導入ノウハウ
業務用エアコンは長時間稼働させることが多く、室内の空気を常に給気し続けているため、フィルターへのホコリの付着は早く、定期的に掃除しなければ早い段階で目詰まりを起こしてしまう可能性があります。
そのため、業務用エアコンの購入、買替え時には、自動の洗浄機能や清掃機能が備わっている機種を検討する方も多いのではないでしょうか。
当記事では、「日立」「ダイキン」の洗浄や清掃機能について解説をしていきます。
目次
業務用エアコンの清掃機能とは
機能としてはフィルター清掃を行ってくれるものや、エアコン内部を清潔に保つものなどさまざまです。
機能はメーカーそれぞれですが、どのような特徴があるのか一部、解説をしていきます。
洗浄・清掃機能の特徴
ここからは日立・ダイキン2社の洗浄・清掃機能をご紹介します。
日立の洗浄・清掃機能の特徴
日立の業務用エアコンには「凍結洗浄」という機能が備わっています。
凍結洗浄とは、熱交換器を凍らせて霜を付けたのちに、たくわえた霜を溶かしてホコリや汚れを落とすものです。
これを行うことで熱交換器の目詰まりを抑え、風量低下を抑制し、綺麗な空気を維持できます。
凍結洗浄は外気温が1℃~43℃、室内温度が15℃~30℃であれば行えます。
凍結洗浄は運転停止時に自動で洗浄を開始させることや、曜日時間帯を設定することもできます。
また、手動でも実施可能です。
ダイキンの洗浄・清掃機能の特徴
ダイキンの業務用エアコンの洗浄・清掃機能には「水内部クリーン」というものが備わっています。
これは発生させた結露水を利用して熱交換器の汚れを洗い流すものです。
冷房運転または除湿冷房運転後に自動で結露水洗浄が行われ、その後は送風乾燥・加熱乾燥が行われます。
日立の凍結洗浄との違いは「水内部クリーン」は冷房または除湿冷房後にのみ行われるもので、暖房や送風運転後には実施されない点です。
また、ダイキンにはオプションとして「ストリーマ内部クリーンユニット」というものもあり、これは水内部クリーン中の送風乾燥時にストリーマ照射を行うことでニオイやカビの成長を抑制する効果が期待できるものになっています。
業務用エアコンのお手入れは自動清掃機能だけで良いのか
業務用エアコンの自動清掃機能は、とても優れた機能です。
しかし、それだけですべての汚れやほこりを取り除いたり、設置後の清掃が不要になったりするわけではありません。
自分で行えるところは自分で、業者にしかできないところは業者に依頼して定期的に清掃を行うことが重要です。
自分でできる業務用エアコンの清掃方法
自分でできるケアの代表例は「フィルターの掃除」です。
フィルターを掃除すれば、イヤなにおいの抑制やエアコンの効きが改善できることがあります。
業務用エアコンであっても、自分でフィルターは外せるので定期的に掃除をすることをおすすめします。
外したフィルターの掃除方法として、まずホコリを掃除機で吸い取り、大量のホコリがある場合は、歯ブラシなどで軽くこすりながら水洗いします。
フィルターが油汚れのようになっている際は水では汚れが落ちないので、中性洗剤を使って水洗いするのがおすすめです。
洗ったフィルターは水気を払って陰干しし、完全に乾いてから元に戻してください。このときの注意点は直射日光に当てて乾かさないこと。
特に真夏の強い日差しは、その熱でフィルターが変形してしまう恐れがあるからです。
早く乾かしたいときはタオルで水気を拭きとったり、ドライヤーや扇風機などで冷たい風を当てて乾かしてください。
業者にしかできない業務用エアコンの清掃
エアコンの内部は自分たちでは清掃できません。
そのため、エアコン内部の汚れやカビについては専門業者に依頼してクリーニングしてもらう必要があります。
目には見えなくてもエアコン内部は汚れていることが多いので、最低でも2年に1回は業務用エアコンのクリーニングを行うことをおすすめします。
まとめ
エアコンの洗浄・清掃機能はメーカーによって少しずつ差があります。
ひんぱんに清掃ができないという場合には、利用シーンに合わせてエアコンの洗浄・清掃機能から製品の選択肢を絞ってもよいでしょう。
しかし、どの製品を選んでも定期的に業者に依頼してエアコンのクリーニングを実施するのが望ましいです。
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