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居抜きオフィスへ移転する際の空調設備と引越し準備について
2023.04.14 空調機器導入ノウハウ
オフィスを移転する際、さまざまな注意点がありますが、空調設備も重要なポイントです。
この記事では、移転前にチェックしておきたいポイントや、空調設備について、個別空調とセントラル空調の違い、メリット・デメリットなどをご紹介していきます。
目次
居抜きオフィスとは
居抜きオフィスとは、前のテナントが退去した際、内装や設備をそのまま残した状態のオフィスを指します。
居抜きオフィスは、初期費用を抑えつつ、比較的早めに利用することができますが、以前のテナントの設備や内装が自社に合わなかったり、設備が劣化している場合もありますので、現状の状態を加味する必要があります。
しかし、内装費用や設備投資にかかる費用が削減できるため、初期費用を抑えたい企業にとって非常に魅力的です。
また、入居までの期間が短いことも大きな利点といえます。
居抜きオフィスのメリットとデメリット
居抜きオフィスは以前の居住者が利用していた状態で物件を契約できるため、ある程度の設備が整っている状態ですが、利用する前に確認しておきたい事項はたくさんあります。
以下からは居抜きオフィスのメリットとデメリットを解説していきます。
居抜きオフィスのメリット
居抜きオフィスは初期費用が抑えられ、オフィス移転後すぐに業務を開始できるという利点があります。
既存の内装や設備を利用できるため、新たな内装工事や設備投資が不要です。
居抜きオフィスのデメリット
一方、居抜きオフィスのデメリットとして、既存の設備や内装が自社のニーズに合わない場合があります。
例えば、前のテナントが異なる業種であった場合、オフィスレイアウトや設備が現在の業務に適さず、その結果、内装の改装費用が発生したり、別の物件を再検討する必要が出てきます。
オフィス移転の際は、これらのメリットとデメリットを考慮し、進めていくことが重要です。
居抜きオフィスに移転する前に、空調設備の状態や性能を確認し、必要に応じて修理や交換を行いましょう。
居抜きオフィスへ移転を決めた後の準備
居抜きオフィスへの移転が決まり次第、以下について準備を進めていきましょう。
レイアウトプランニング
オフィスは複数人の従業員が集まり、オフィス内を行き来することが頻繁にあるため、動線を考慮したレイアウトを心がけましょう。
また部署外だとしても交流が多い部署の配置や、来客時にスムーズに誘導できるような動線を考慮することも大切です。
オフィスレイアウトを変更するだけでも、社内の作業効率やコミュニケーションの向上、改善されることもあるため重要なプロセスでもあります。
不要なオフィス家具の処分
オフィスを移転される際に不要なオフィス家具や備品を整理しておくことも大切です。
不要な家具や備品は新しいオフィスへ移転する際に邪魔になるだけではなく、引っ越しに伴う運搬費用の高騰にも繋がりますので、できるだけ不要なものは移転の際に処分しておくことが良いでしょう。
オフィス家具の選定と発注
新しいオフィスのレイアウトによっては、必要なオフィス家具や備品が出てきますので早めに発注の準備に取り掛かりましょう。
物によっては発注してから届くまでに時間がかかってしまうため、余裕をもって発注しておくことをおすすめします。
引越し業者の選定
オフィス移転の準備の中で、引越し業者の選定は非常に重要となります。
引越しの時期によっても費用は大きく異なりますが、業者によっても基本料金に大きな差がありますので、オフィスの引越し費用の相場を基準に高すぎず安すぎない適正価格な引越し業者を選定しましょう。
引越しのスケジュール決め
引越し業者の選定が完了すれば、あとは具体的な引越しのスケジュールを決めるだけです。
オフィスの引越しは土日や祝日を引越し日と決める企業が多く、取引先などの会社が休みの日を狙って引越しをすることで業務への支障を最小限にすることもできますし、引越し自体を円滑に進めやすくなります。
オフィス移転前に確認したいこと
オフィス移転を検討する際には、空調設備や移転に必要な費用などを事前に確認しておく必要があります。
空調設備は、オフィスの快適さや従業員の健康に大きく影響を与えるため、新たに取り付ける必要があるのか、または空調設備が予め備わっている場合は修理・交換が必要かどうか把握しておくことが重要です。
また、移転費用には、物件取得費用(敷金、礼金、保証金など)、仲介手数料、改装費用、移転業者への支払いなどが含まれます。
空調設備も含めこれらの費用を総合的に把握し、予算内で移転ができるか検討するのがおすすめです。
既に設置されている空調機器の注意点
居抜きオフィスの多くは、既存の空調設備を引き継ぎます。
そのため、契約をする前に、空調機器が問題なく稼働しているのか確認し、異音、異臭など問題があれば修理や交換といったことにもなりますので、修理費用の負担は誰が行うのか確認しておきましょう。
もし、稼働に問題があれば新しい機器と入れ替える場合もありますので、オーナーと一緒に確認し、対応について相談することをおすすめします。
既存の空調設備の状態が良くない場合、修理や交換が必要となり、コストが発生することも考えられます。
そのため、適切な対応を行うことで、オフィスの快適性と効率性を保ち、余分なコストを抑えることができます。
ここでは具体的に確認しておいたほうがいい項目について解説をしていきます。
空調機器に不具合がないかを確認
居抜きオフィスで既存の空調機器を使用する際には、まず冷房・暖房機能が正しく機能しているか、フィルターが汚れていないかなど確認することが重要です。
空調機器の不具合は、オフィスの快適性や空調効率に悪影響を及ぼすだけでなく、電力消費の増加や修理費用の発生など、コスト面でも問題となります。
例えば、空調機器の不具合を早期に発見し、修理を行うことで、快適なオフィス環境を保ち、結果的に電力消費の増加を防ぐことに繋がります。
修理が必要な場合はどちらが修理費用を負担するのか
空調設備に不具合があってもいいように、修理費用はどちらが負担するのかを事前にオーナーと確認することが重要です。
物件によっては、入居者負担になることがあるため必ず契約前に確認しましょう。
オフィス移転に際して修理費用の負担が明確でない場合、後でトラブルに発展する可能性があります。
また、修理費用が予想外に高額になることもあるため、事前に確認しておくことがおすすめです。
新しい機器の導入が可能か確認する
既存の空調設備が劣化している場合、新しい機器の導入を検討する必要があります。
オフィスビルの規定によっては、設置が制限されることがあるため、事前に確認しておくことが大切です。
新しい空調設備は、効率性や省エネ性能が向上しているため、長期的なコスト削減や環境負荷の低減につながります。
空調設備の取り替えが可能な場合は適切な機種を確認し、導入までの期間を考慮しましょう。
オフィスのエアコンの種類
一般的なオフィスの空調設備は主に「個別空調」と「セントラル空調」の2種類があります。
これらの空調にどのような違いやメリット、デメリットがあるのか解説をしていきます。
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・個別空調のメリット
個別空調の利点は、各部屋で独立した温度調整が可能であるため、使用目的や個々の従業員のニーズに応じて空調管理が行えることです。
これにより、会議室や個室など、異なる機能を持つ部屋で快適な環境を提供できます。
また、故障が発生した場合でも、影響範囲が限定的であるため、オフィス全体の業務への影響を最小限に抑えられます。
結果、修理費用や業務の遅れによる損失も最小限に抑えられるでしょう。
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・個別空調のデメリット
一方、個別空調の欠点として、電気代が高くなることがあります。
理由としては、各部屋にエアコンが設置され、消費電力が増える傾向にあるためです。
また、部屋ごとにエアコンが設置されているため、見た目が煩雑になり、オフィスのデザインやレイアウトに制約が生じることがあります。
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・セントラル空調のメリット
セントラル空調の利点は、一括管理が可能であるため、維持管理が効率的であることです。
これにより、設備の寿命を延ばすことができ、長期的なコスト削減につながります。
そして、建物全体の温度が均一になるため、大型施設やオープンスペースが多いオフィスにおいては特に有効です。
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・セントラル空調のデメリット
一方、セントラル空調の欠点としては、個々の部屋での温度調整が難しいことが挙げられます。
これは、従業員が希望する温度設定に対応できない場合があることを意味します。
例えば、一部の部屋で温度を下げたい場合でも、全体の温度調整しかできないため、他の部屋に影響を及ぼすことになります。
また、大型の空調機が故障した場合、全体の空調が影響を受け、修理までの間、オフィス環境が不快になることもあり、さらに修理費用が高額になる可能性もあります。
まとめ
居抜きオフィスへの移転は、まず内装や設備がどのような状態なのか事前に確認しておくことが重要です。
設備の故障や修理に発生する費用は誰が負担するかなど、オーナーと細かく確認することでトラブルを未然に防ぐことができます。
そして、居抜きオフィスは初期費用を抑えられる大きなメリットがあるものの、内装や設備などの融通が効かない点が大きなデメリットです。
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