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自動ドアの開閉による冷暖房の逃げを予防する方法とは?

2026.04.17 空調機器活用ノウハウ

自動ドアの開閉による冷暖房の逃げを予防する方法とは?
この記事のポイント

お店の自動ドアから冷暖房が逃げてしまうのは、外との気圧の差で空気が入れ替わってしまうことが大きな原因です。このもったいない状況を防ぐには、空気の壁を作るエアカーテンや、入り口を二重にする風除室、さらには自動ドアのセンサー調整がとても役に立ちます。これらの工夫は、入り口付近の「夏は暑く、冬は寒い」というお悩みを解決するだけでなく、エアコンの負担を減らして電気代を安くしたり、機械を長持ちさせたりすることにも繋がります。お店の状況に合わせた工夫をすることで、無理なくコストを抑えることができます。

 

お店の入り口にある自動ドアは、お客様をスムーズにお迎えするために欠かせないものですよね。

でも、エアコンの効きという点で見ると、開くたびに涼しい風や暖かい風が逃げてしまう大きな「出口」になってしまっているのが現実です。夏に入り口近くのレジが暑かったり、冬に足元が冷えたりすると、お客様もスタッフも落ち着きませんし、何よりエアコンがフル回転して電気代が高くなってしまいます。

この記事では、自動ドアからなぜ空気が逃げるのかという理由を紐解きながら、エアカーテンなどの便利な道具から、今すぐできる設定のコツまで、お店ですぐに役立つ解決策をお話しします。

自動ドア付近の温度変化

自動ドア付近の温度変化

自動ドアから冷暖房が逃げるのを防ぐには、まず「なぜ空気が入れ替わってしまうのか」を知ることが大切です。空気は目に見えませんが、ドアが開いた瞬間に、お店の外と中では激しく入れ替わりが起きています。ここでは、現場でよく見られる原因を整理してみましょう。

窓際・出入口付近の熱負荷を左右するペリメーターゾーンの影響

窓際や入り口からおよそ5〜6メートル以内の「外の影響を直接受ける場所」をペリメーターゾーンと呼びます。自動ドアはこの場所の境目にあるため、ドアが開いた瞬間に外の空気が直接入り込んできます。このエリアは建物の奥の方に比べて、外の気温に振り回されやすく、エアコンをいくら設定しても、入り口近くは不快な温度になりがちです。

ここを快適にするには、単にエアコンを強くするのではなく、境目での空気の出入りをいかに抑えるかがポイントになります。

建物内外の気圧差が生む空気の「吸い出し」と「押し込み」

空気が逃げる一番の理由は、建物の中と外の気圧の差にあります。例えば、飲食店などで厨房の換気扇が力強く回っていると、お店の中は外より気圧が低くなり、ドアが開いた瞬間に外の空気が一気に「押し込まれる」ように流れ込みます。

逆に冬に暖かい空気が天井へ昇って逃げようとすると、ドアの下側から冷たい空気が「吸い込まれる」ように入ってきます。このように、目に見えない空気のバランスが崩れていると、ドアが開いた瞬間に冷暖房がどんどん外へ逃げてしまいます。

「ドアが開くたびに冷気が逃げる」とお悩みなら、まずは当社へ今の状況を相談してみませんか?

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自動ドアの開放時間と空調エネルギー損失の相関関係

冷暖房が逃げる量は、自動ドアが「開いている時間」と「開いている広さ」に比例します。例えば、センサーが敏感すぎて、ただ前を通っただけの人に反応してドアが開いてしまうのは、せっかくの涼しさや暖かさを捨て続けているのと同じです。ドアが開いている時間がほんの数秒伸びるだけでも、室内のエアコン効率はぐんと悪くなってしまいます。

余計な時は開かないように、そして通る時に必要な分だけ開くように工夫することが、一番の予防になります。お店の混み具合や建物の作りでどれくらい逃げるかは変わるので、当社に今の様子を見てもらうと、より確実なことが分かりますよ。

外気の侵入を物理的に遮断する空調設備と建具の補強策

外気の侵入を物理的に遮断する空調設備と建具の補強策

気圧の差や開いている時間といった原因に対しては、やはり「物理的にガードする」のが一番です。後から付けられる道具から、工事が必要なものまで、お店の状況に合わせて選べる代表的な方法を紹介します。

エアカーテン設置による空気の防壁形成と虫よけ効果

エアカーテンは、ドアの上から床に向かって勢いよく空気を吹き出すことで、外と中の空気をさえぎる道具です。目に見えない空気の壁を作るので、開放感はそのままに、冷暖房が逃げるのをしっかり防いでくれます。

外の空気が入ってくるのを7割から9割ほど抑えられると言われています。また、夏場には外から入ってこようとする虫やホコリ、嫌なニオイをシャットアウトする効果もあるので、食べ物を扱うお店などでは特に喜ばれている工夫です。

風除室(二重扉)の新設による熱交換ロスの中断と結露防止

入り口にもう一つドアを作って二重にする風除室は一番確実な対策です。外側のドアが開いても、内側のドアが閉まっていれば、外気が直接お店の奥まで入り込むのを防げます。二つのドアの間に「空気のクッション」を作ることで、急な温度変化を和らげる仕組みです。

また、冬場の窓の結露を防ぐのにも大きな効果があります。ただ、作るのにある程度のスペースが必要になるため、お店の広さに余裕がある場合に検討したい方法です。

「エアカーテンか、風除室か」でお悩みですか?お店のレイアウトに最適な解決策を一緒に考えます。

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既存自動ドアのセンサー範囲最適化と開放時間の短縮設定

お金をかけた道具を入れなくても、今ある自動ドアの設定を見直すだけで効果が出ます。まずは、センサーの反応する範囲を絞って、ただ横を通るだけの人には反応しないように調整しましょう。また、ドアが開いてから閉まるまでの時間を短くしたり、全部開かずに「半分だけ」で止まるようにしたりするのも有効です。

以下の表を参考に、今の設定が「開きすぎ」になっていないかチェックしてみましょう。

見直すポイント 具体的なコツ エアコンへのメリット
センサーの範囲 反応する奥行きや幅を適切に絞る 無駄な開閉を減らして、空気が逃げるのを防ぐ
開いている時間 通ったらすぐ閉まるように設定する 1回あたりのもったいない入れ替わりを減らす
半分だけ開く設定 人が通るのに必要な幅だけ開くようにする 開口を狭くして、空気が出るスピードを抑える

設定の変え方はドアの種類によって違うので、まずは当社に聞いてみるのが安心ですよ。

設備導入による電力コスト削減効果と投資回収

設備導入による電力コスト削減効果と投資回収

対策を考える時に、一番気になるのが「どれくらいお財布に優しいのか」ですよね。自動ドアの工夫は、居心地を良くするだけでなく、お店の経費を減らすことにも直結します。どれくらいお得になるかの目安を整理しました。

対策別の初期工事費用とランニングコストの比較

エアカーテンと二重扉ではかかる費用の仕組みが違います。エアカーテンは機械代と付け賃がかかり、動かす時の電気代も少し必要ですが、場所を取らずに付けられます。二重扉は工事費がまとまってかかりますが、その後の電気代などはかかりません。以下の表に目安をまとめました。

対策の方法 最初にかかる費用(目安) さえぎる効果 使っていく時の費用
エアカーテンを付ける 約15万円 〜 40万円 高い(7〜9割ほど) 電気代(月数百円から)
二重扉(風除室)を作る 約80万円 〜 200万円以上 とても高い なし

※費用は場所や選ぶものによって変わるので、だいたいの目安として見てくださいね。

「まずは電気代をどれくらい削減できるか知りたい」という方も、お気軽にお問い合わせください。

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空調稼働負荷の軽減に伴うエアコン本体の寿命延命メリット

電気代が安くなること以外に、実はエアコンが長持ちするというメリットもあります。自動ドアから常に熱が入ってくると、エアコンはずっと全力で頑張り続けなければいけません。これは中の部品に負担をかけ、故障しやすくなったり、機械の寿命を縮めたりすることになります。

入り口でしっかり熱をブロックできれば、エアコンもゆとりを持って動けるようになるので、結果として買い替えまでの期間を延ばせるという大きなメリットが生まれます。

補助金・助成金を活用した省エネ設備改修の費用抑制

最近では、多くの自治体などが、お店の省エネを応援する補助金制度を用意しています。エアカーテンを付けたり、二重扉を作ったりすることは、多くの場合で「省エネのための工夫」として認められます。

補助金を使えば、最初にかかる費用の3分の1や半分くらいを助けてもらえることもあり、おトクに導入できるチャンスです。ただ、申請の仕方は少しコツがいるので、こういったことも含めて当社に丸ごと相談してみるのが、一番賢いやり方と言えるでしょう。

よくある質問

Q: エアカーテンの音はお客様の不快感に繋がりませんか?

最近の機械は音が静かになっていて、気になるレベルではありません。理由は、羽の形を工夫して、静かなのに強い風を送れるようになっているからです。また、ドアが開いた時だけ動くように設定すれば、人がいない時は無音です。むしろ、外の騒音をさえぎってくれるメリットの方が喜ばれることが多いですよ。

Q: 冬場の「足元の寒さ」は自動ドア対策だけで解消しますか?

かなり楽になりますが、他の工夫も合わせるのが一番です。自動ドアの対策は、外からの冷たい空気を「入れない」ためのもの。既にお店の中に溜まった冷たい空気は、サーキュレーターなどで混ぜてあげるともっと暖かくなります。また、温風が出るタイプのエアカーテンを使えば、入り口で冷気を温めながら止めてくれるので、足元の寒さには特におすすめです。

Q: 風除室を作るスペースがない場合の次善策は?

性能の良いエアカーテンを付けるか、自動ドアを「ボタン式」に変えるのが現実的です。物理的に空間を作れない以上、エアカーテンで空気の壁を作るのが一番効きます。また、センサーではなく「ボタンを押した時だけ開く」ようにすれば、無駄に開く時間をゼロにできるので、こちらも安上がりで効果的な方法です。

「うちのお店でも補助金は使える?」といった疑問も、とりあえず当社に相談してみませんか?

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まとめ

自動ドアから冷暖房が逃げてしまうのは、お店の居心地とお財布の両方にとって無視できないお悩みですよね。入り口の温度を安定させるには、エアカーテンや二重扉などで物理的にブロックするのが一番ですが、まずはセンサーの設定をちょっと変えてみることから始めるのも良いでしょう。

こうした工夫は、毎月の電気代を減らすだけでなく、エアコンを長持ちさせ、何よりお客様やスタッフに「気持ち良い場所」を届けるための素敵な投資になります。お店の広さや今の状況によって、何がベストかは変わってきます。

まずは今の状況を、とりあえず当社に相談してみませんか?あなたのお店にぴったりの「空気の守り方」を一緒に考えます。

参考文献

逃げる冷気・暖気をブロックして、快適で「強い」店舗運営を当社がサポートします。

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