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換気設備の耐用年数と寿命、取替え時期について解説
2022.08.19 空調機器活用ノウハウ
長期間使用するものには、耐用年数が設けられています。
空調に関わる設備であれば、エアコンや換気設備が該当します。
この記事では「そもそも耐用年数とは何か」といったところから、換気設備の寿命や取り替えの目安について解説していきます。
目次
減価償却資産と耐用年数
耐用年数について考える際に重要となるのが「減価償却」です。
減価償却する資産のことを減価償却資産といいます。
参考サイト:東京都主税局
減価償却資産とは
わたしたちが手にする資産には、使い続けると老朽化に伴い価値が下がっていくものがあります。
身近な例で言えば自動車や建物、電化製品などは永久に使い続けられるものではないため、減価償却資産となります。
一方で土地や電話加入権といった、年月の経過で価値が変わらないものは減価償却資産にはなりません。
取得している資産や所持している資産については個人でも法人でも確定申告をします。
確定申告時には、業務に必要なものは経費として処理できます。
しかし、10万円以上の高額なものは一度にまとめて経費計上できず、耐用年数に応じて分割し経費として確定申告していきます。
耐用年数に応じて経費計上することを「減価償却」といいます。
耐用年数が5年であれば、5年(5回)にわたって減価償却費を確定申告時に計上していくことになります。
耐用年数は値段によってではなく、エアコンならエアコン、換気設備なら換気設備というように、品物ごとに定められています。
参考サイト:国税庁
耐用年数とは
「耐用年数」という言葉からは「品物の寿命」をイメージしますが、実は耐用年数とは平均的な寿命を示したものではなく、機械や設備といった減価償却資産の法定上で使用可能な見積り期間のことをいいます。
耐用年数の正式名称は法定耐用年数です。耐用年数は「何年に分けて経費計上するか」を示すだけですので、寿命とはイコールではありません。
参考サイト:MoneyForwardクラウド会計
換気扇の法定耐用年数
換気扇の場合、耐用年数は15年と定められています。
仮に換気扇の取得に30万円かかった場合、15年に分けて2万円ずつ経費計上(減価償却)していくことになります。
これは15年経たずに故障をしたり、買い換えたりしても変わりません。
参考サイト:換気扇110番
換気扇の部位別耐用年数
部位別耐用年数とは、本体と部品を分解できる設備に対して設定される耐用年数のことです。
換気扇本体と羽根の部品などは分解可能なので、部位別耐用年数があります。
換気扇の場合は本体の交換が15年、部品の交換が6年と決められています。
参考サイト:プロストアダイレクト
耐用年数と寿命は直結しない
耐用年数とは、何年に分けて減価償却をするかを定めたものです。
そのため、耐用年数と寿命はイコールではありません。
耐用年数を迎える前に故障する場合もある
製品の使い方や環境によって、換気扇の寿命は異なります。
換気扇の耐用年数は15年ですが、15年を待たずに故障してしまうことや、20年経ってもまだ使えるという場合も当然あります。
劣化の主なサインは「ファンの回転音がおかしい」「吸い込む力が弱くなった」「電源を入れても動かないことがある」などが挙げられます。
換気扇は日常的に使うものですので、定期的な清掃を行い、劣化を感じ始めたタイミングで、修理や交換を検討するのもよいかもしれません。
まとめ
ここまで換気設備の耐用年数について解説しました。
耐用年数はあくまで目安程度にし、15年の耐用年数が設定されていますが、劣化のサインを見つけたら早めにメンテナンスや交換を依頼することをおすすめします。
換気設備の設置から、最適な空気をつくる最新設備の施工プランご提案まで、空調のトータルコーディネートができるオーソリティー空調にお任せください。
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