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業務用エアコンの天井吊り・カセット・ビルトインとは?業務用エアコンの形状を詳しく解説

2023.05.01 空調機器導入ノウハウ

”天井吊り””カセット””ビルトイン”とは?業務用エアコンの形状を詳しく解説!

業務用エアコンの導入・新設を検討する際に、エアコンを設置する場所があるのか、また設置予定箇所に合った形状のエアコンとは何かを把握する必要があります。

業務用エアコンは様々な形状があり、設置する場所や環境などそれぞれ適したものがあります。

この記事では業務用エアコンではどのような形状があるのか、それぞれの形状でどのような場所が設置に最適なのかを解説していきます。

業務用エアコンの形状と種類

業務用エアコンの形状・種類は様々

まずはじめに、業務用エアコンには、冒頭でも述べたように設置箇所や環境に合わせた様々な形状や種類の機種があります。

オフィスや店舗、商業施設など一般的に利用される業務用エアコンから、学校や倉庫、工場や特殊施設などに利用される業務用エアコンなど様々あり、設置する建物によってエアコンの形状や大きさ、種類もそれぞれ異なります。

以下からは、業務用エアコンの形状や種類について解説していきます。

業務用エアコンの形状

業務用エアコンの形状は

  • 天井埋込カセット4方向吹出形
  • 天井埋込カセット4方向吹出コンパクト形
  • 天井埋込カセット2方向吹出形
  • 天井埋込カセット1方向吹出形
  • ビルトインカセット形
  • 天井埋込ダクト形
  • 天吊露出形
  • 壁掛形
  • 床置直吹形

など多くの形状があります。

それぞれ取付場所に適した形状があり、設置面からの出幅が異なっており、それに伴って設置に要する工事費も形状ごとに異なります。

そのため、新たに業務用エアコンを導入・新設する場合には、設置を予定した場所に合っている形状のものをしっかりと確認して選ぶ必要があります。

自分ではどの業務用エアコンの形状が最適なのか判断ができないこともありますので、空調業者へ現地調査を依頼することをオススメします。

業務用エアコンの種類

業務用エアコンは形状の他に、出力や省エネ機能の有無、特殊性能に応じていくつもの種類に分類されます。このうち業務用エアコンは馬力で出力が表記され、基本的には設置する部屋が広ければそれに見合った馬力が求められます。

また部屋の広さ以外にも設置する環境によっても、馬力の大きさを考慮する必要があります。例えば飲食店の厨房ではコンロで火やオーブンを扱うなどで、複数の熱源があります。熱源の数が多いほど、室内温度は上がりますのでしっかりと厨房内を冷やすために高馬力の業務用エアコンを選ぶ必要があります。

ただし、必要以上に馬力が高いものを選んでしまうと、業務用エアコンの本体価格が上がってしまい、かえって初期投資のコストが高くなりますので、設置する場所や環境に合った性能のエアコンを選ぶことが肝要です。

また、省エネ機能については通常の省エネタイプのエアコンと、より機能が向上した超省エネタイプのエアコンが存在します。

長期的に見てランニングコストを抑えたいのであれば超省エネタイプがおすすめですが、高性能であるがため費用も高くなるため、初期費用を抑えたい方は、通常の省エネタイプのエアコンにしておくのも一案です。

以下からは、先ほど紹介した業務用エアコンの形状について詳しく解説していきます。

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天井埋込カセット4方向吹出形

天井埋込カセット4方向吹出形

天井埋込カセット4方向吹出形とは、おそらく最もよく見る業務用エアコンの形状ではないでしょうか。天井埋込カセット4方向吹出形は他形状の業務用エアコンよりも汎用性が高く、特殊な設置箇所でも天井に埋め込むことさえできれば、柔軟に対応することができます。

本体は正方形で、天井に張り付けるような形で設置工事を行います。吹出し口がその名の通り4方向ですので、室内を満遍なく空調することができます。また性能面でも風向き、風量など細かな調整や設定が可能な機種もあり、デザイン性に優れたモデルもありますので、業務用エアコンの中で代表的な形状となります。

天井埋込カセット4方向吹出コンパクト形

天井埋込カセット4方向吹出コンパクト形

天井埋込カセット4方向吹出コンパクト形とは、天井埋込カセット4方向吹出形と形状は同じですが、本体のサイズがその名の通りコンパクトで省スペースが特徴です。取付区画が小さくても設置することができ、こちらの形状も天井埋込カセット4方向吹出形と同様に汎用性の高い形状となります。

ただし、形状がコンパクト形となりますので、天井埋込カセット4方向吹出形よりも選べる馬力のタイプに限りがあることが唯一のデメリットではあります。

天井埋込カセット2方向吹出形

天井埋込カセット2方向吹出形

天井埋込カセット2方向吹出形は正方形の天井埋込カセット4方向吹出形とは異なり、形が長方形となり正方形では設置できない箇所に適した業務用エアコンとなります。

天井埋込カセット2方向吹出形の特徴は、2方向での吹出しになりますので、縦長の室内に適した構造となります。また、4方向吹出形では室内の空調バランスが悪くなってしまう際に選ばれたり、エアコン本体が長方形となりますのでデザイン性で選択されることもあります。

ですが、2方向吹出形になりますので4方向吹出形と比較すると、空調効率に偏りが生じやすくなることがありますので、最適な箇所へ設置することが前提となります。

天井埋込カセット1方向吹出形

天井埋込カセット1方向吹出形

天井埋込カセット1方向吹出形はすっきりしたデザインで、室内のコーナーや下がり天井への設置されるケースが多い形状になります。

天井埋込カセット1方向吹出形の特徴は、その名の通り1箇所での吹出となるため、設置箇所が限定されてしまう形状ですが、先述したように室内のコーナーに適した形状になります。また天井埋込カセット1方向吹出形は、すっきりとしたデザインですので、エアコン本体が悪目立ちすることが少なく、部屋のデザインに馴染みやすことが特徴です。

しかし、4方向吹出形や2方向吹出形と比較すると気流が偏りやすくなりますので、設置の際はエアコン本体の向きなど注意が必要です。

ビルトインカセット形

ビルトインカセット形

ビルトインカセット形はエアコン本体を天井へ埋め込む形で設置します。エアコン本体をフレキシブルダクトでつなぎ、吹出口へ風を送ります。給気口は天井面に取り付けますので、実際に取り付けた後のイメージとしては、給気口だけが天井に取り付けられているというような形になります。

また、天井面にエアコン本体を見えないように隠したい場合や、空調された風を分散する吹出口の増設や新設などの場合に多く採用します。エアコン本体や吹出の位置、レイアウトやデザイン性などに柔軟に合わせることができますが、他エアコンの形状に比べて部材や設置に伴う工事費用が高くなってしまうことがあります。

天井埋込ダクト形

天井埋込ダクト形

天井埋込ダクト形とは、天井に設置された空調ユニットから吹き出す冷暖気を、天井裏に通したダクトで運び、部屋中に均等に分配する形態のエアコンです。

このタイプのエアコンは、天井に設置されるため、室内の壁や床に機器が露出することがなく、スペースを有効に使えます。また、ダクトで空気を運ぶため、空調の効率がよく、室内の温度を一定に保つことができます。

ただし、設置には天井裏にスペースが必要であり、工事が複雑になるため、設置費用が高くなる場合があります。また、天井埋込ダクト形エアコンを設置する際には、天井の構造や耐荷重などを考慮する必要があります。

天吊露出形

天吊露出形

天吊露出形とは、天井から吊り下げた形態のエアコンで、室内に露出して設置されるタイプのエアコンです。

このタイプのエアコンは、天井に設置する必要がなく、天井が低い場所でも設置できます。また、設置が比較的簡単で、ダクトを通さずに直接空気を吹き出すため、空調の効率がよく、冷暖房の効果を高めることができます。

ただし、室内に露出するため、設置場所や配線が目立つ場合があり、デザイン性に欠けると感じる方もいらっしゃいます。また、天井から吊り下げられるため、天井高さが必要になる場合があります。

天吊露出形エアコンは、店舗やオフィスなど、天井高さが確保できる場所での設置に適しています。

壁掛形

壁掛形

壁掛形とは、室内の壁面に設置される形態のエアコンです。

このタイプのエアコンは、天井や床のスペースを取らず、壁に設置できるため、室内の空間を広く使うことができます。また、壁に設置するため、設置場所の選択肢が広がり、設置場所に制限がある場合でも設置が可能です。

壁掛形エアコンは、ダクトを通さずに直接空気を吹き出すため、設置場所の近くにいる人には直接的に風が当たり、効率的な冷暖房ができます。ただし、直接風が当たるため、風の強さが気になる場合があります。

壁掛形エアコンは、店舗やオフィス、ホテルなど、壁面に設置する場合に適しています。また、設置場所の壁面によっては、壁掛形エアコンがデザイン的にもマッチする場合があります。

床置直吹形

床置直吹形

床置直吹形とは、室内に設置され、直接空気を吹き出す形態のエアコンです。床に設置されるため、床面積を使ってエアコンを設置することができます。

このタイプのエアコンは、空気を直接吹き出すため、室内の温度調整が素早くできます。また、床置直吹形エアコンは比較的小型で、設置場所に制限が少ないため、設置場所を選ばずに設置することができます。

ただし、床置直吹形エアコンは直接風が当たるため、風の強さが気になる場合があります。また、設置場所によっては、室内空間が狭くなってしまう場合があります。

床置直吹形エアコンは、小規模の店舗やオフィス、個室や書斎など、限られた空間での設置に適しています。また、室内の床に設置することができるため、天井や壁面を利用できない場所でも設置が可能です。

業務用エアコンの使用環境や条件に合わせて形状を考えよう

業務用エアコンの使用環境や条件に合わせて形状を考えよう

これまでに見てきたように、一言で業務用エアコンといっても様々な形状の商品が存在しており、それぞれに異なる特徴を有しています。

そのため、新たに導入する際には、いくつかのポイントを押さえたうえでどの形状にするかを決める必要があります。

業務用エアコンの使用環境

まず、どういった場所に設置したいのかを考えるようにしましょう。天井であれば、天井吊り形やカセット形、ビルトイン形などが候補となりますし、壁であれば壁掛け型を選ぶ必要があります。

また、部屋の広さや天井高に応じて、それに合った形状のものを選択するようにしましょう。

エアコン本体の見た目・デザイン性

業務用エアコンは、室内に設置するとかなりの大きさになりますので、見た目にも気を使わなければなりません。特に、カフェやレストランのように雰囲気が大事な場所に設置する場合には、あまり目立たないビルトイン形やカセット形などを選ぶのがおすすめです。

一方で備品の収納場所やバックヤードのように、あまり見た目を気にしなくてよい場所であれば「天井吊り形」や「壁掛け型」なども選択肢に入ります。

吹出口の方向

冷暖房効率を考えた場合、エアコン本体からの送風方向も重要な要素となります。なるべく室内を満遍なく温めたり冷やしたりしたい場合には、4方向に送風できるカセット形の商品を選ぶのがおすすめです。

 

設置場所の状況に合わせて形状を選ぶ

設置場所に合った形状を選ぼう

以上で見てきたように、業務用エアコンの形状には実に様々なバリエーションがあるわけですが、もし設置場所に合わないものを選んでしまうと、将来的に後悔する羽目になりかねません。

そのような事態を避けるためにも、ここで紹介した形状ごとの特徴をしっかりと理解して、設置場所にふさわしい商品を選ぶようにしましょう。

 


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