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夏は電気代が高い!電気代を節約する方法とは

2024.08.02 空調機器活用ノウハウ

夏は電気代が高い!電気代を節約する節電方法を解説

オフィスビルや商業施設などでは、ほぼ毎日エアコンを稼働させて快適な室温を保っています。

エアコンの設定温度は季節に合わせて調節しますが、夏になると気温が30℃以上になる日も多く、室温を下げるために普段よりエアコンの設定温度は低くしがちです。

ですが、設定温度を低くすることはその分、消費する電力も多くなり、それに伴い電気代も増加しやすくなります。

この記事では、なぜ夏の電気代が高くなるのか、エアコンの電気代を節約する方法、また、待機電力の減らし方について解説していきます。

夏の電気代はなぜ高いのか

夏の電気代はなぜ高いのか

夏の電気代が高くなる理由はいくつかありますが、主な理由としては、以下の2点が挙げられます。

夏の電気代が高くなる理由
  • エアコンの稼働
  • 電力料金の季節変動

 

中でも、電気代を高くさせているのが「エアコンの稼働」です。

電気代の半分以上がエアコンで占めている!?

夏の電気代が高くなる大きな理由はエアコンの稼働によるもので、その割合は電気代のおよそ半分とも言われています。

夏は冷房運転を長時間稼働させるため、その分消費する電力も時間に比例して増加します。

また、エアコンは室外機から取り入れる外気をエアコンで設定されている温度に調整して、室内機から吹き出されます。

夏季は外気温30℃を超える日が多くあります。エアコンの設定温度を25℃とすると、外気温と室温の差が5℃以上の差があります。

エアコンは外気温と設定温度の差が大きいほど、消費する電力が増加するため、電気代にも大きな影響を及ぼします。

それが、エアコンの電気代が高くなる理由につながってきます。

夏の電気代は冬と比較してどう変わるのか

夏はエアコンをほぼ毎日稼働させているため、夏は電気代がかかる季節と思われがちですが、実は冬の方が電気代が高いこともあります。

冬ではエアコンの暖房機能やストーブ、ホットカーペットなどを利用します。

暖房器具が多いため、それらが冬の電気代を高めている要因にはなりますが、実はエアコンの暖房は電力消費が冷房と比較して高い傾向にあります。

冬は外気温が10℃を下回る日が出てきます。仮にエアコンの設定温度を20℃で暖房を稼働させた場合、外気温と設定温度の差が約10℃と夏と比較して差が大きくなります。

そのため、夏よりも冬の方が消費電力が多く、なおかつ電気代も増加してしまうといったケースも出てきます。

▼冬の電気代については以下の記事で詳しく解説しています。

夏季と冬季、業務用エアコンの消費電力が多くなる時期はいつ? | 業務用エアコンの取付工事と販売は【ReAir-リエア-】

 

夏の電気代を節約する方法

夏の電気代を節約する方法

夏の電気代はさまざまな工夫をすることによって、節約につながります。

その方法とは、

電気代を節約するさまざまな工夫
  • サーキュレーター / 扇風機を利用
  • エアコンの運転を「自動」にする
  • エアコンを運転させる前に換気をする
  • エアコンを電源を頻繁にオン / オフにしない
  • 使用していない照明や設備はオフ

など、エアコンの稼働以外でも取り組める節電方法があります。

以下から詳しく解説していきます。

サーキュレーター / 扇風機を利用

エアコンの稼働中にサーキュレーターや扇風機を利用することで、室内のすみずみまで冷やされた空気を送ることができます。

それにより通常よりも短い時間で室温を設定温度まで下げることができるため、空調効率を上げることができます。

そのため、サーキュレーターや扇風機を使用していない状態と比較して、エアコンの消費電力を抑えられることもあります。

エアコンの運転を「自動」にする

多くのエアコンでは「冷房」「暖房」「ドライ」「自動」の運転機能があります。

夏の場合は「冷房」でエアコンを運転させることが多いかと思われますが、実は「自動」でも冷房と同様に室内を冷やすことができます。

冷房と自動の大きな違いは目的にあります。

冷房と自動運転の目的

冷房の目的:室内の温度を設定した温度まで下げること

自動の目的:室内の温度を自動で調整し、快適な環境を維持すること

 

つまり、冷房の場合は「常に冷やし続ける」、自動の場合は「必要な時に必要なモードで空調する」という設定になるため、自動運転の方がエネルギー効率が高く、その分消費電力を抑えることができるため、節電効果が見込めます。

エアコンを運転させる前に換気をする

この方法は状況により有効ですが、閉め切っている室内をエアコンの冷房で冷やそうとする場合は、エアコンを運転させる前に換気をするのがおすすめです。

その理由は、日差しや外気温で室内が温められ、非常に高熱になっている場合があります。

先述したように、設定温度の差が大きいほど稼働の際の消費電力は大きくなります。

そのため、室内の熱気を外に逃がすために、まずは換気を行ってみてください。

エアコンを電源を頻繁にオン / オフにしない

エアコンを稼働させている際に、部屋が涼しくなったからと言ってエアコンの電源をオフにしてしまう方も多くいらっしゃいますが、これは逆に消費電力を増加させてしまう原因の一つです。

エアコンは設定温度まで到達させようとフル稼働し、初動に多くの電力を消費します。

一度エアコンの電源をオフにし、暑いと感じてから再度エアコンを稼働させると、再び設定温度に到達させようとエアコンがフル稼働するため、こまめな電源のオン/オフは消費する電力を増やしてしまう原因にもなります。

使用していない照明や設備はオフ

節電の基本ですが、使用していない照明や設備はできるだけ電源をオフにすることで消費電力を抑えることができます。

またどうしても照明の電源をオンにしておく場合は、照明をLEDに変更することで省エネ化につながります。

 

待機電力を減らすことでも節電に

待機電力を減らすことでも節電に

オフィスビルや商業施設などでは待機電力を発生させる電気設備が多くあります。

具体的には「給湯器・トイレ」「OA機」「電話・ネットワーク機器」などが挙げられます。

これらは室内が無人の際でも、常時電力を微量ながら消費しており、電気代を高める要因の一つでもあります。

待機電力とは

待機電力とは、設備を使用していない(待機)状態でも消費される電力のことを指します。

例えば、電話やFAXなどはいつ電話がかかってきても良い状態が、この状態を維持するために、微量ですが電力を消費して保っています。

他にも、モニターも電話と同様に電源を入れればいつでも映し出せるように電力を消費して待機しています。

このように、いつでも利用できる状態を維持するためには待機電力が必要となります。

待機電力を減らす方法

待機電力を減らす方法はさまざまありますが、一例として以下3点があげられます。

待機電力を減らす方法
  • スイッチ付きの電源タップを使用
  • 待機が不要な機器のコンセントを抜く
  • 待機電力の少ない設備の導入

待機させる必要がある機器はやむを得ないですが、待機電力は必要最低限を意識することで、節電効果を高めることが期待できます。

夏の電気代はムダを減らすことで節約できる

季節に限らず電気代などの光熱費は、企業や店舗にとって大きな運営コストになります。

夏は特に消費電力が高まる時期ですので、節電は常に意識したいものです。

節電は一人ひとりが意識することで、大きな効果を生みますので、まずは、ムダな電力消費がないかをよく確認してみましょう。

また、長年使用しているエアコンを最新の省エネ性能の高いエアコンに入れ替えることでも、節電効果が見込めますので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

 


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