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今すぐ実践できる!エアコンの電気代節約術を紹介

2025.09.05 空調機器活用ノウハウ

今すぐ実践できる!エアコンの電気代節約術を紹介

「エアコンを使わないと暑さ寒さに耐えられないけど、電気代が怖い…」そんな気持ちになったことはありませんか。

実際、エアコンは家庭の消費電力の中でも大きな割合を占め、総務省の調査では家庭の電気使用量の約30%を占めると言われています。

とはいえ我慢して体調を崩してしまっては本末転倒。大切なのは、仕組みを理解し賢く使うことです。

この記事では、実際のデータや具体的な生活シーンを交えながら「無理なくできるエアコンの節約術」を解説します。

エアコンの電気代が高くなる原因

電気代が高くなる背景には「設定温度」「外気温との差」「部屋の断熱性」「起動時の消費電力」など複数の要素があります。

これらの要素を把握することで、改善するためには何をしたら良いのかが見えてきます。

設定温度と消費電力

冷房時に1℃温度を上げるだけで約10%の省エネ効果があるとされます。

冷房時の設定温度と電気代の違い(10畳・8時間使用/1日)

設定温度 1日の電気代 1か月の電気代
冷房設定温度:25℃ 約240円 約7,200円
冷房設定温度:27℃ 約200円 約6,000円
冷房設定温度:28℃ 約184円 約5,520円

たった1℃上げるだけで月数百円〜千円近い違いが出るのです。

部屋の断熱性や日射の影響

窓からの熱流入は夏場の冷房負荷の約70%を占めると言われています。

つまり窓対策をするだけで冷房効率は劇的に改善します。

遮熱フィルムや二重窓は大掛かりに見えますが、簡単に貼れる断熱シートや遮熱カーテンも有効です。

こまめな電源オンオフとつけっぱなしの電力消費

「こまめに切ったほうが節約になる」と思われがちですが、実際は状況によります。

ポイントは「起動時の電力消費」と「外出時間の長さ」です。

起動時の電力消費が大きい理由

エアコンは室温を一気に変えるときに最大の電力を使います。

起動直後は1,000W近く消費することもあり、安定運転時の200〜300Wに比べると3倍以上です。

そのため、短時間で何度もオンオフを繰り返すのは逆効果になります。

1時間以内の外出はつけっぱなしが有利

外出時間と消費電力比較(冷房・27℃設定)

外出時間 つけっぱなし 電源オフ後に再起動
30分 約90Wh 約120Wh
1時間 約180Wh 約200Wh
3時間 約540Wh 約400Wh

1時間以内ならつけっぱなしの方が電力が少なく済むことが多いです。

長時間不在時は確実に電源オフが得策

3時間以上外出する場合、オフにした方が節約になります。

帰宅時の起動負荷はあるものの、総消費量は確実に抑えられます。

つまり「短時間ならオンのまま、長時間はオフ」という判断基準が良いかもしれません。

設定温度で節約効果を最大化する方法

温度設定は最もシンプルかつ効果的な節約術です。

冷房は28℃、暖房は20℃が目安

環境省は冷房28℃・暖房20℃を推奨しています。

冷房時に25℃設定から28℃へ変更すると、月でおおよそ1,500円近く安くなるケースもあります。

自動運転モードで安定的に節約できる

弱風運転を固定すると、部屋がなかなか快適温度に達せず余計に電力を消費します。

自動運転なら一気に調整して省エネ状態を維持するため、総合的には安く済みます。

サーキュレーター併用で体感温度を調整

サーキュレーターで空気を循環させると体感温度が2〜3℃下がり、設定温度を上げても快適に感じられます。

例えば冷房を28℃に設定し、サーキュレーターで風を送ると体感的には26℃程度になることもあります。

風量と風向きの調整で効率的に節約する

風量や風向きの設定は「快適性」と「電気代」の両方に直結します。

自動風量モードが最も効率的

自動風量は室温を感知して強弱を切り替えるため、効率的です。

逆に弱で運転を固定する場合は「弱く長時間稼働」でトータル消費が増えることがあります。

冷房時は風を下に、暖房時は風を上に

冷気は下に、暖気は上にたまる性質があるため、冷房は下向き、暖房は上向き送風が正解です。

この調整だけでも体感温度に差が出ます。

フィルター掃除で風量効率を維持する

フィルターが目詰まりすると風量が弱まり、余計な電力を使います。

国民生活センターは2週間に1度の掃除を推奨。

実際に掃除を怠ると年間数千円の損失になる可能性があります。

補助的な工夫でさらに節約効果を高める

エアコンの設定だけでなく、部屋全体を整えることも効果的です。

遮熱カーテンや断熱シートの活用

補助アイテムの費用と効果

アイテム 費用目安 効果 導入難易度
遮熱カーテン 3,000円〜 室温2〜3℃低下 導入しやすい
断熱シート 1,000円〜 冷暖房効率10%改善 導入しやすい
二重窓(内窓) 数万円 年間電気代1万円削減 工事など必要になる可能性あり

換気扇や扇風機との併用

扇風機は消費電力が30W前後と小さく、エアコンの1/10以下です。

補助的に使うことでエアコンの負担を軽くできます。

定期的なメンテナンスで効率維持

室外機周囲の清掃や冷媒ガスのチェックも大切です。

落ち葉や埃で風通しが悪いと、消費電力が2割増しになることもあります。

よくある質問

Q1. エアコンは24時間つけっぱなしにしても大丈夫?

断熱性能の高い住宅では有効ですが、一般家庭では逆効果のケースが多いです。外出時間で判断するのが無難です。

Q2. エアコンの自動運転は本当に節約になる?

はい。センサー制御で効率的に稼働するため、弱運転固定より省エネ効果があります。

Q3. フィルター掃除はどれくらいの頻度が理想?

2週間に1度が目安です。掃除機で吸い取るだけでも十分効果があります。

Q4. 電気代のシミュレーションは可能?

各電力会社や家電メーカーの公式サイトにシミュレーターがあり、自宅環境に合わせた試算が可能です。

まとめ

エアコンの電気代は「温度設定」「つけっぱなしの判断」「風量調整」「断熱対策」の4つを押さえるだけで確実に減らせます。

まずは温度を見直し、自動運転やサーキュレーターを取り入れ、窓の断熱を強化する。

この3ステップだけでも違いを実感できるでしょう。数字を味方につけて、無理のない節約を積み重ねていくのが賢いやり方です。

参考文献

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