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【毎年4月10日】エアコン試運転の日とは?夏の本格稼働前に試運転とクリーニングで準備をしよう!
2024.03.29 空調機器導入ノウハウ
気温の上昇とともに暖房機器の使用頻度も緩やかに落ち着き、日によっては日中に暖房が必要ない日も出てきます。
ストーブなどの暖房機器にとって春は、休息期間に入りつつある時期ですが、エアコンにとっては夏の本格稼働に向けた準備期間でもあります。
春は暖かく過ごしやすい季節ですので、エアコンのクリーニングや試運転に最適な時期です。
近年夏を過ごす上ではエアコンは欠かせず、真夏に故障で使えなくなってしまうと深刻な状態となります。
エアコンが問題なく正常に稼働するのか、機器にトラブルはないかを確かめるためには、夏前の春に試運転をしておくことがおすすめです。
この記事では、試運転が必要な理由、試運転前に確認すべきこと、実際の試運転の手順などについてご紹介します。
夏に問題なくエアコンを使えるようにするため、ぜひエアコンの試運転を行いましょう。
▼エアコンの試運転に関連する記事はこちら
目次
毎年4月10日はエアコン試運転の日! 試運転が必要な理由とは
毎年4月10日は「エアコン試運転の日」とエアコンメーカーの業界団体 日本冷凍空調工業会(JRAIA)が「4月の4=試、10日の10=(運)転」と語呂を合わせて制定しました。
おおむね、4月初旬ごろは平均気温が20℃前後まで上昇しており、エアコンの稼働頻度も高くない時期のため、試運転やクリーニング、機器の検査・修理に最適な時期のため、語呂と合わせて「試運転の日」と定められました。
参考文献:気象庁|過去の気象データ検索
エアコンの試運転はお早めに!
エアコンの試運転は、できるだけ早めに実施することを推奨します。
6月中旬頃から30℃近くまで気温が上がることもあり、必要な時にエアコンが稼働できないと、体調にも影響が出てくる可能性があります。
そのため、きちんと動くかの確認を事前に行いましょう。
夏季はエアコン業界の繁忙期
5月下旬以降から8月頃までエアコン業界は繁忙期に入ります。
法人・個人に関係なくさまざまな場所でエアコンが稼働し始め、故障や修理などのトラブルも比例して多くなる時期です。
そのため、夏季にエアコンが故障やトラブルを起こしてしまった場合、すぐに修理や工事などの対応が難しく、数日間~数週間待たなくてはいけない可能性もありますので、そうならないためにも事前に試運転することをおすすめします。
エアコン試運転の前にチェックすべき3つのもの
エアコンの試運転を実施する前に、エアコン本体で確認しておいたほうがいいポイントについてご紹介します。
- フィルター
- 熱交換器
- 室外機
フィルター
まずは、フィルターにホコリがたまっていないかを確認します。
冬の時期に暖房でエアコンを稼働させていた場合は特に、フィルターにホコリがたまっていることがありますので、確認して掃除をするようにしましょう。
フィルターの清掃方法は、先に掃除機で表面のホコリを吸い取り、吸い取りきれなかったホコリは水洗いできれいにします。
汚れがひどい場合は、食器洗剤などの中性洗剤を溶かしたぬるま湯で洗うことで、汚れを落としやすくなります。
また、フィルターを洗う際に熱湯を使用すると、フィルターの形状を変形させてしまう場合がありますので、必ずぬるま湯で洗うようにしましょう。
洗ったフィルターは日陰で風通しの良い場所で干します。
生乾きのままではエアコン内にカビを発生させてしまう恐れがありますので、完全に乾かしてからエアコンに戻しましょう。
▼エアコンのフィルターの清掃方法については以下で詳しく解説しています。
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熱交換器
エアコン本体のフィルターを外すと、熱交換器が見えます。
熱交換器はシルバーの金属機器で、蛇腹になっている隙間にホコリがたまりやすく、カビが発生しやすいです。
ただし、熱交換器の本体はデリケートな部品のため、自分で掃除すると故障するリスクがあります。
汚れている、汚れが気になると思ったら、清掃業者へ依頼することをおすすめします。
▼熱交換器については以下の記事で詳しく解説しています。
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室外機
次に、室外機周辺に物を置いていないかを確認しましょう。
室外機の吹出口周辺に物を置いてしまうと、正常に吸排気ができなくなる可能性があります。
その場合、エアコンがきちんと冷えなかったり、効きが悪くなったりということが起こりかねません。
エアコン試運転の手順
以下からは、ダイキンを例にエアコンの試運転について解説します。
- 運転モードを冷房に設定し、運転させます。
- 設定温度を最低温度(16〜18℃程度)に設定し、風量を最大にして10分間運転させます。
- エアコンの運転中に冷風が継続的に出ており、ちゃんと室内が冷やされているかチェックし、エラーや非常時のランプが点灯、点滅していないかチェックします。
- さらに30分間運転させ、冷風が維持されているかチェックします。また室内機から水漏れを起こしていないかチェックします。
- 30分の運転中に室内機から異臭や異音がないかチェックします。
- 特に異常がなければ、エアコンの試運転は終了です。
試運転中に起こりうる異常や不具合
試運転中に起こりうる異常や不具合についていくつかご紹介していきます。
- ぬるい風が出て冷風が出ない / 冷風がちゃんと出ない
- エラーコードの表示やランプが点灯、点滅している
- 室内機から水漏れを起こしている
- 室内機から異臭がする
- 室内機から異音がする
ぬるい風が出て冷風が出ない / 冷風がちゃんと出ない
冷風がしっかり出ない原因は室内機に不具合が発生していることが考えられます。
- フィルターや室内機本体内部にホコリやカビがたまっている
- 冷媒ガスが漏れている
エラーコードの表示やランプが点灯、点滅している
エアコンの運転中にエラーコードやランプが点滅・点灯している場合は、以下が考えられます。
- 何かしらでエアコンが故障している
- 誤作動を起こしている
- 試運転中(メーカーによって異なります)
エラーコードが表示されている場合は、メーカー窓口に相談することをおすすめします。
室内機から水漏れを起こしている
室内機からの水漏れの原因は以下が考えられます。
- ドレン配管の異常
- 室内機の部品の欠如や亀裂
- ドレン配管、冷媒配管の断熱材劣化や損傷による水漏れ
ドレン配管は室内機で結露して発生した水を外に出す役割があります。
そこにゴミやチリ、虫などが詰まっている場合、うまく排水できず室内機から水が漏れてしまうことがあります。
室内機から異臭がする
室内機から異臭がする場合は、室内機の中にたまったホコリやカビから臭いが発生している場合が多く、クリーニングすることで解消されます。
クリーニングを行った後でも、異臭を感じる場合はその他の原因が考えられますので、専門業者へ相談しましょう。
室内機から異音がする
エアコンの運転時に異音がする場合は、
- 室内機の部品やパーツの劣化または破損
- コンプレッサーやコンデンサーの故障
上記が考えられます。
ガタガタやカリカリなど何かに接触しているような音であれば、パーツや部品の破損や故障の可能性があり、キーンと甲高い音の場合はコンプレッサーやコンデンサーなど機械が故障している場合もあります。
▼エアコンの不調に関する情報はこちらでも詳しく解説しています。
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エアコンが夏場に壊れてしまった! 入替工事や修理が完了するまでにかかる時間
昨今の夏は35℃を超える猛暑になる日が多く、エアコンなしでは生活することが困難な程です。
年々気温が上昇していることと比例して、エアコン設置数は急激に増えているため、夏場は新規のエアコン取付工事も修理も依頼が非常に多くなっています。
そのため、6〜7月頃にエアコンが故障した場合、修理完了まで2週間以上待ったというケースが約4割もあり、夏季はすぐに修理や工事ができないことがわかります。
エアコンが使用できない間は、熱中症などのリスクが高まり、体調を崩しやすくなりますので、夏前にエアコンの試運転をし、故障や不具合はないかチェックしておくことをおすすめします。
繁忙期を迎える夏前にエアコンの試運転は必ず行おう!
前述したように、エアコンが使用できない状況が続くと、日常を健康的に過ごすことが難しくなります。
2023年の6〜8月では、35℃を超える猛暑日が都心部で22日間観測されており、群馬県桐生市では39日間と観測史上もっとも多い日数となりました。
今後どのように気温が上昇するのかはわかりませんが、夏場にエアコンが故障しないように事前にメンテナンスや試運転しておくことをおすすめします。
換気設備の設置から、最適な空気をつくる最新設備の施工プランご提案まで、空調のトータルコーディネートができるオーソリティー空調にお任せください。
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