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「空調と換気」で快適な空間を作るためには?
2020.09.18 空調機器活用ノウハウ
部屋の居心地を決めるのは、どのような要素でしょうか。
家具やそこで過ごす人、その部屋での過ごし方など様々な要素によっても部屋の居心地は変わってくるかもしれませんが、温度や湿度、埃っぽさや匂いなどの部屋の空気環境もまた居心地を左右する非常に大きな要因です。
人が心地よく過ごすためには温度や湿度の管理は欠かせませんし、アレルゲンやウイルスなどが取り除かれた清潔な空気の中でこそ、健康に暮らすことができます。
では、快適に過ごせる空間と不快な空間はどのような点が異なり、快適に過ごしていくためにはどのような工夫をするべきなのでしょうか。
部屋の居心地を左右する空調や換気について、室内の空気を整備する上で心掛けたいポイントをご紹介します。
目次
◎快適な空間と不快な空間の違い
快適な空間とは?
快適な空間だと人が感じるのは、適切に「室温」や「湿度」が管理された場所です。
加えてアレルゲンなどのアレルギー症状を引き起こす物質や、強い匂いなどを感じることでストレスとなることもありますので、それらの要因も取り除かれていると、より晴れやかな気持ちで過ごすことができるのではないでしょうか。
快適と感じる空間で過ごすことはストレスを軽減することに繋がり、さらにはリラックス効果もあるため、作業効率の高まりにも繋がります。
心身ともに健康で、かつ効率的に過ごすために、快適な空間を作り出すことは非常に重要なのです。
不快な空間とは?
人が不快に感じる環境を分かりやすく表した指標に、不快指数があります。
不快指数が高まるほどにその空間で過ごしづらくなりますが、不快指数に関わるのは温度と湿度です。
温度が高まれば汗をかいて不快に感じますし、湿度が高いとかいた汗が乾かないので体温が逃げていかず、また汗で濡れた状態が持続するので不快に感じるでしょう。
また温度が低すぎても寒く感じてしまい、ブルブルと震えることになります。
つまり暑い環境や寒い環境、ジメッとした空間を人は不快に感じるポイントだということになります。
上記に加えて、アレルギーを持つ方にとってはアレルゲンが存在する空間ではくしゃみや鼻水に悩まされることもあり、これも不快に感じる要因です。
広く知られているアレルゲンにはスギなどの花粉やホコリやダニなどのハウスダスト、毛や皮脂などの動物由来の物質などがあります。
こうしたアレルゲンが常に存在する環境では、アレルギーを持っている方はアレルギー症状に苦しむことになり、落ち着いて過ごすことができません。
アレルゲンの存在も空間を不快に感じる理由になります。
不快な空間と快適な空間は、その人の主観によって快適・不快の度合いは変わってきますが、多くの人に当てはまる項目だけでも明確にすることで、どこを直す必要があるのかが見えてくると思います。
不快な空間なのか、それとも快適な空間なのか、これを判断する要素はさまざまあります。
不快に感じる空間も空調と換気を適切に行うことによって、過ごしやすい空間に変えることは可能です。
リラックスして過ごせる、効率よく作業ができる、これらを実現できる空間にするためにも室内の温度や湿度、ハウスダストなどのネガティブ要素をしっかりコントロールすることが大切です。
これは自宅の寝室やリビングだけでなく、オフィスでも重要になってくるポイントですので、その空間を快適に変えるためにはどうしたら良いかなど、プロに相談することをオススメします。
◎空調と換気の役割とは?
空調(室温調整・除湿・送風など)をした場合の効果
空調とは、温度や湿度を調節することができる設備(エアコンなど)をいい、人の過ごす室内環境を適切なものに整えることができます。
夏場であれば冷房によって室温を下げ、除湿によってジメジメする夏特有の空気を爽やかなものに変えることができます。
冬場であれば室内を温めることができますし、最近の機種ですと加湿ができるものもあるため、喉や肌の乾燥を防ぐことができることから、風邪を防止する効果も期待できるでしょう。
暖かい空気は上に、冷たい空気は下に向かって動く特性があるので、部屋全体の空気を満遍なく整えるためには風を送って空気を循環させることも大切です。
こうして過ごしやすい環境を作ることによって、ストレスなく作業ができることで仕事の効率向上が見込め、リラックスしやすくなることで結果的に疲れが取れやすくなります。
▼湿気対策についてはこちら
換気(換気扇の使用・窓を開ける・送風など)をした場合の効果
いつも過ごしているお部屋では、呼気や発汗による水蒸気が部屋にたまることで湿度の上昇、加えて室温の上昇や二酸化炭素濃度の高まりなど、徐々に室内の空気環境は悪化していきます。
同じ空気を室内に留めておくことなく、定期的に外部の空気を取り入れるとともに室内の空気を排出する換気を行わなくてはなりません。
湿度や温度をコントロールするため給気によって新鮮な外気を補充し、排気で淀んだ空気(二酸化炭素)を追い出すことで、部屋の不快指数は改善されていきます。
適切な換気を行った室内では、気流を作って室内に留まっているアレルゲンなどの物質を室外に追い出す効果も期待できるため、快適に過ごすためには欠かせないものです。
▼換気でのコロナ対策についてはこちら
◎空調・換気のどちらか一方だけの場合はどうなる?
空調機器だけを動かした場合
エアコンなどの機種にもよりますが、空調機器の使用で室温調節や加湿は十分にできます。
しかし、空調機器の稼働だけでは換気ができないため、外気の供給をはじめとした「新鮮な空気を取り入れる」ことはできません。
エアコンの風によって舞い上がったハウスダストなどの細かな物質が部屋の中を循環してしまい、より部屋中の隅々にまで広がってしまう原因になってしまいます。
換気設備だけを動かした場合
換気設備だけを動かした場合には、給気口や窓から新鮮な空気を取り入れることができ、室内に溜まっていた二酸化炭素やアレルゲン、余分な湿度を追い出すことができます。
ただし、換気設備だけではどうしても室内の温度や湿度の調節が難しくなってしまいます。
外気を取り入れることはできても、暑さや寒さ、ジメジメとした湿度など、快適な環境を整えることは換気設備のみでは難しいのです。
空調と換気の併用で効果は高まる
空調設備も換気設備も、どちらか一方だけを使用することで部屋を快適に保てるものではありません。
それぞれの特徴やできることを理解して、適切に使用をすることによって初めて室内を快適に保つことができるようになります。
エアコンと換気扇、空調と換気は適切に組み合わせてこそ部屋を快適に保つことができますので、毎日の使用にも工夫が求められます。
◎快適な空間を維持する方法と換気のタイミング
快適な空間を維持するために、考えなくてはならないのは冷房や暖房の効率を考えた換気の仕方です。
換気は欠かせないものですが、せっかく室温調節(冷やす/温める)した空気の一部が換気によって逃げてしまうと考えると、四六時中換気をすればいいというものではありません。
例えば30分に1回換気をするなど、こまめであっても冷房効率や暖房効率を損なわない程度の換気を行うのがベストです。
外気に花粉などのアレルゲンが混ざっている時期などでも、換気はこまめにしていくことが快適な空間を保つコツです。
とは言っても、花粉症などの時期は換気が辛い方も少なくないと思います。
そんな方にオススメなのは「高機能換気設備」と呼ばれる、フィルター付きの換気設備です。
これは、外気を取り入れる際に細かなフィルターを通すため、花粉やホコリ、虫などを室内に入れることなく換気ができる優れものです。
費用に余裕があれば検討してみても良いかもしれませんね。
▼”高機能換気設備”についての解説はこちら
◎空気環境の整備はオフィス管理者が要
近年、健康的かつ快適に仕事をすることに対する社会全体のニーズの高まりを受けて、オフィスの管理者は働きやすい環境を整えることが法律によって義務付けられました。
オフィス内の換気が上手くできていないことが要因で、淀んだ空気と二酸化炭素がたまったオフィスでは頭がぼんやりとしてきてしまい、結果的に仕事の効率も下がってしまいます。
また、冷暖房の効きすぎからくる「暑すぎ」「寒すぎ」も、仕事に集中できない要因の一つになっています。
こうした空気環境から働きやすい快適な空間を整えることは、今やオフィス管理者にとって避けては通れない重要なポイントになっていると言えます。
◎空調と換気の併用で効率的な室内環境整備を
快適な空間を作るためには、空調と換気どちらも使用して、温度や湿度だけでなく空気中のホコリやアレルゲン、酸素や二酸化炭素などにも着目して室内環境を整備することが大切です。
窓を開けたりして新しい空気を取り込むことは室内環境を整えるだけでなく、気分を一新させるためにも非常に効果的です。
窓を開けずに換気を行う場合の設備導入を検討しているのであれば、給気と排気を機械で行う第一種換気の高機能換気設備がオススメです。
オフィスや自室など、過ごす空間にとってベストな空調と換気はどのようなものか、ストレスフリーでリラックスした時間を過ごすために、考えてみても良いのではないでしょうか。
換気設備の設置から、最適な空気をつくる最新設備の施工プランご提案まで、空調のトータルコーディネートができるオーソリティー空調にお任せください。