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高機能換気設備の取付工事は後付け可能?それとも業務用エアコンの切り替えと一緒に?
2022.05.13 空調機器導入ノウハウ
昨今は、季節を問わず換気の重要性が常に問われています。
部屋の暖気や冷気を逃がさず、窓を閉めたまま換気ができる高機能換気設備は、「節電効果」と「冷暖房負荷の軽減」の2点が注目されています。
この記事では、高機能換気設備について、その種類や取り付け方法を詳しく解説していきます。
目次
高機能換気設備の基礎知識
高機能換気設備は、窓を開けて行う換気とは異なり、1台の機械を使って強制的に室内の空気と外気を入れ替えるものです。
仕組みや機能についてご紹介していきます。
高機能換気設備とは
高機能換気設備は外気を取り込む給気と、室内の空気を外に逃がす排気を1台の機械で行うもので、全熱交換器とも呼ばれます。
エアコンとは別の設備で、高機能換気設備の最大の特徴は熱交換システムが搭載されていることです。
熱交換システムにより、夏は室内の冷えた空気を排出する際にその冷たさを給気に移し、冬は暖まった空気を排出する際にその熱を給気に移す仕組みになっています。
通常の換気設備では、真夏の場合、外の暖かい空気が室内に入り、室内の冷えた空気を排出してしまうため冷房の効率が悪いです。
これは冬の場合でも同様に、外の冷えた空気が入り室内の暖まった空気を排出してしまいます。
高機能換気設備であれば、冷暖房効率を保持したまま換気が可能になります。
また外気からの有害物質をフィルターでシャットアウトできるので室内の空気がクリーンに保たれ、窓を閉めたままでも換気ができるため防音効果も期待できます。
高機能換気設備を取り扱うメーカー
高機能換気設備として広く採用されているのはダイキンの「ベンティエール」と三菱電機の「ロスナイ」です。
ロスナイの方が発売されてからの期間が長いですが、基本的な仕組みに大きな違いはありません。
高機能換気設備は後付けが可能か
高機能換気設備は給気と排気のどちらも行う関係上、設置できる場所や機種は環境によって絞られます。
しかし、ベンティエールやロスナイは、エアコンの設置後に後付けで設置できるものが多くあります。
業種や部屋の広さといった室内環境に合わせて選定を行います。
高機能換気設備の「風量」とは
高機能換気設備を導入する際に基準となるのが、風量です。
風量(㎥/h)は1時間に何㎥の空気を送り出せるかを表しています。
機械の力で強制的に換気を行う高機能換気設備であっても、広い部屋に換気風量の小さいものを設置してしまうと適切な換気が行われないため、きちんと室内環境にあった風量を選定することが重要です。
室内の広さと用途に合った「風量」で選ぶ
高機能換気設備を導入する前に室内の必要換気量を算出し、設置場所に合わせた最適な機器を選定する必要があります。
必要換気量は、以下のように計算します。
必要換気量(㎥/h)=床面積当りの必要換気量(㎥/㎡・h)✕室面積(㎡)
(備考)必要換気量は、室内炭酸ガス許容濃度0.1%になるよう、1人あたりの換気量を30㎥/hとして算出。居室の必要換気量参考値
(抜粋):(空気調和・衛生工学会規格「HASS 102 1972」より)
床面積当りの必要換気量は室内の用途によって目安が決められています。
たとえば美容室の場合、床面積当りの必要換気量は6.0(㎥/㎡・h)です。
30㎡の広さがある美容室の場合、180(㎥/h)です。
つまり、美容室の場合は換気風量が180(㎥/h)以上の高機能換気設備を導入することが望ましいということです。
高機能換気設備の取付業者の選び方
高機能換気設備の導入にあたっては取付業者を慎重に選ぶ必要があります。
高機能換気設備の取付工事は販売店に相談する
取付工事については、商品を購入した店舗に取付工事を依頼することがほとんどです。そうすることでトラブル時の窓口が1つになり、何かあったときの対応がスムーズになります。
高機能換気設備の購入時に、取り付けも可能かをあらかじめ確認しておきましょう。
また、事前に導入実績や施工事例などの確認をおすすめします。
高機能換気設備の購入、取付工事は当社にお任せください
換気設備は、季節を問わず常に稼働し続けるものです。
オーソリティー空調では業務用エアコンや高機能換気設備の販売サイト ReAirを運営しており、エアコンや高機能換気設備の取付工事までを1社で対応できます。
また、「特定建設業許可」を取得しているので大規模の工事も承れます。
導入にあたっては無料の現場調査を実施し、現場の状況確認を踏まえた上で適切に機械の選定を行いますので、ぜひお気軽にご依頼ください。
換気設備の設置から、最適な空気をつくる最新設備の施工プランご提案まで、空調のトータルコーディネートができるオーソリティー空調にお任せください。
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