NEWS
エアコンの除湿はどのタイミングで使う?除湿の効果的な利用方法を解説
2022.06.24 空調機器活用ノウハウ
梅雨や夏の時期は室内の湿度が高くなりやすく、ジメジメとした湿気が気になる季節です。
この記事では除湿の基本知識からエアコンの除湿機能、除湿(ドライ機能)と冷房との違いや最適な使用方法を紹介していきます。
目次
エアコンの除湿(ドライ)とは
ほとんどのエアコンに備わっている除湿機能は、その名の通り室内の湿気を取り除き湿度を下げるものです。
室内の除湿が進むと涼しくなるので冷房との違いがあいまいに感じるかもしれません。
除湿と冷房、それぞれの役割について紹介していきます。
除湿と冷房の役割
除湿と冷房は、使用する目的に大きな違いがあります。
除湿は室内の湿度を下げる役割があり、冷房は湿度よりも室温を下げる役割があります。
たとえば、梅雨入りする6月頃は、気温はそれほど高くはないものの湿度が高くなる傾向にあります。
除湿では冷房ほど室温は下がらないので、あまり室温を下げたくないが湿度は下げたい場合には除湿がおすすめです。
とはいえ、実は冷房でも湿度は下がります。冷房は湿度を下げることを目的としたものではありませんが、温度が下がると空気中に含むことができる水分の量が減り、結果として温度だけでなく湿度も下がるのです。
そのため、基本的に「除湿は弱めの冷房」と考えるとよいでしょう。真夏のように湿度も気温も高い時期には、冷房運転がおすすめです。
室内干しの場合は冷房?除湿?
梅雨や夏の夕立など、雨が降るときには室内に洗濯物を干す機会が増えます。
室内に濡れた洗濯物を干すと湿度が上がるので、晴れた日に外に干すよりも乾きづらくなります。
じめじめとしていることが原因で乾きづらいのなら、除湿の方が良いように思われますが、早く乾かしたいのなら冷房をおすすめします。
その理由は先述の通り、冷房の方が除湿よりも温度が下がるからです。
また、部屋干しの際には扇風機やサーキュレータ―を併用すると、室内の空気が循環しやすくなり洗濯物が乾きやすくなります。
エアコンから出る冷たい風は足元にたまりやすいので、エアコンの風向はなるべく上向きに、扇風機やサーキュレータ―も下から上に向かって送風すると効率よく空気が循環します。
除湿はなぜ湿度を下げることができるのか
除湿と冷房はどちらも湿度と室温の両方を下げます。
しかし、エアコン内で起きている作用は微妙に異なります。
除湿は室内から取り入れた空気を冷やして水分を奪い、生じた結露をドレンホースを通して排水、水分がなくなり乾いた空気を部屋に戻す仕組みになっています。
この繰り返しによって室内の湿度が下がります。ちなみに冷房は室内から取り入れた空気の熱を奪い、その熱を室外機を通して排出、冷えた空気を室内に戻しています。
再熱除湿とは
エアコンの除湿機能には「弱冷房除湿」と「再熱除湿」の2パターンがあります。
これまで述べてきた除湿の性質は弱冷房除湿のものです。
弱冷房除湿は水分を取り除いた空気をそのまま室内に戻しますが、再熱除湿は水分を取り除いた空気を暖め直してから室内に戻します。
そのため室温は保ったまま湿度だけが下がります。再熱除湿には空気を暖め直すという工程がある分、弱冷房除湿よりも消費電力は大きいです。
冷房と比較した場合でも再熱除湿の方が消費電力は高くなりやすいです。
エアコンの自動運転は節電効果が高い?
エアコンの風量設定には「自動」があります。自動運転は設定温度に達するまでは強風で、到達したあとは弱風で室温をキープします。
エアコンは設定温度と室温に差があるときに消費電力が大きく、設定温度をキープするのにはそれほど電力を消費しません。
そのため、なるべく早く設定温度まで到達することが電気代節約のポイントになります。
自動運転は設定温度まで短時間で到達するだけでなく、その後自動的に風量を弱めてくれるので、電気代節約の上では非常に効率がよいです。
電気代を節約しようとしてエアコンの稼働開始から弱風の設定にしてしまうと、設定温度まで到達するまでの時間がかかってしまい、かえって電気代が高くなりやすいのでおすすめできません。
まとめ
梅雨から夏場にかけてエアコンの本格稼働が始まる時期になりますので、除湿と冷房の併用をおすすめします。
また、エアコンの本格稼働が始まる前に試運転をし、異常がないかあらかじめチェックしておくことも重要です。
オーソリティ空調では、空調・換気を含めた視点で環境をトータルサポートしておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
換気設備の設置から、最適な空気をつくる最新設備の施工プランご提案まで、空調のトータルコーディネートができるオーソリティー空調にお任せください。
▼あわせて読みたい