NEWS
フィットネススタジオの空気環境と換気の関係性
2022.07.22 空調機器導入ノウハウ
新型コロナウイルス感染拡大を受け、自宅で作業するテレワークなどの働き方が増えてきました。
しかし、オフィスへの通勤がなくなった関係で運動不足を懸念する声が高まり、近年ではフィットネススタジオ(ジム)の需要が伸びています。
とはいえ、運動を行う場所である以上、感染対策や換気の実行といった点が重要になり、利用者を検討している方にとってはそれらが着目点となっています。
よって、フィットネススタジオにおける換気や、空気環境の調整は非常に重要な焦点となります。
今回、運動をする上で望ましい換気や空気環境について解説していきます。
フィットネススタジオでの換気の重要性
運動をすると呼吸が荒くなるため、フィットネススタジオでは通常の店舗やオフィスと比べても細心の注意を払い、新型コロナウイルス対策としての換気が重要になります。
「フィットネス関連施設におけるガイドライン」では1時間あたり3回以上の換気が目安とされています。
換気は一度に長時間行うよりもこまめに行う方がしっかりと空気の入れ替えが行われ、効果が高いです。
室内の空気環境をチェックする際の目安となるのが二酸化炭素濃度です。
運動することで多くの二酸化炭素濃度が吐き出されれば、室内の二酸化炭素濃度は上昇します。
きちんと換気ができていなければ二酸化炭素濃度が上昇し続け、さまざまな体調不良を引き起こす原因になってしまいます。
さらには、換気が不十分なために、風邪やウイルスへ感染する可能性が高まります。
▼参考サイト
フィットネス関連施設における 新型コロナウイルス対応ガイドライン
運動と空気環境の関係
室内の二酸化炭素濃度を計測する際の単位には「ppm」が用いられることが多いです。
ppmとは「パーツ・パー・ミリオン」の頭文字をとったもので、100万分の1という意味です。
ppmは%と同じように使われ、1ppm=0.0001%となります。
屋外の新鮮な空気の二酸化炭素濃度は、約350〜450ppmで、人の呼気を直接計測すると、約38,000〜50,000ppmになります。
呼気にはたくさんの二酸化炭素が含まれているため、気密性が高い建物内ではどんどんと二酸化炭素濃度が上昇していきます。
約1,000ppmで20%程度の人が不快感、眠気を感じ、2,000ppmでは大部分の人が不快感、頭痛、めまいや吐き気といった症状が起こります。
10,000 ppmを超えると死に至る可能性が発生し、二酸化炭素中毒の兆候をうかがわせる症状が現れます。
人間が運動をするとき、体はより多くの筋肉を瞬時に動かすためにエネルギーを必要とします。
呼吸をすることで体内に酸素を取り入れ、その酸素を使って体内に蓄えているブドウ糖などをエネルギーに変えています。
もちろん激しい運動をするときほど多くの酸素が必要になります。
二酸化炭素濃度と酸素濃度は必ずしもリンクしませんが、二酸化炭素濃度が高い室内であれば、換気が十分にできていないため、酸素濃度が低下している可能性が高くなります。
酸素不足は集中力の低下や倦怠感を引き起こし、運動パフォーマンスにも影響します。
運動をする際には室内の二酸化炭素を減らし、酸素を取り込むために換気をしっかりと行うことが重要です。
▼参考サイト
運動と酸素のお話し
空気環境の良い施設で運動効率も向上する
換気を行うことで室内のウイルスや菌を外に逃がし、二酸化炭素や酸素の濃度を整えることが、フィットネススタジオとしては最適の空気環境につながります。
換気を行うことで室内の湿度の上昇も抑えることができます。
フィットネススタジオでは運動をして呼吸が荒くなったり、汗をかいたりする人が多いので、室内の湿度が高くなりすぎないように配慮が必要です。
湿度の高い場所は、運動をするにあたって快適な環境とは言えません。
湿度の上がりすぎを防ぐためにも換気を、定期的におこなうことをおすすめします。
オーソリティ空調が運営する「NEIGHBOR FIT」は換気対策が万全
オーソリティー空調では今年から「NEIGHBOR FIT」というフィットネススタジオを運営しておりますが、スタジオ内の空調・換気設備はすべて自社で施工をしています。
空調のみならず換気も含めた視点で一から設計することも可能ですので、お困りごとがございましたら、お気軽にお問い合わせください。
換気設備の設置から、最適な空気をつくる最新設備の施工プランご提案まで、空調のトータルコーディネートができるオーソリティー空調にお任せください。
▼あわせて読みたい