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病院・福祉施設の業務用エアコンの選び方を紹介

2023.10.27 空調機器導入ノウハウ

病院・診療所などの医療施設や福祉施設は、体調の優れない方やご高齢の方が集まる場所であるため、適正な室温や湿度を保ちつつ衛生面にも気を配らなくてはなりません。

疾患や個人の運動量によっては同じ病院内でも温度のコントロールが必要なうえ、診察室や病室、待合室など複数の部屋に区切るため、導入する業務用エアコンは慎重に選ぶ必要があります。

そこで今回は、病院や福祉施設における業務用エアコン導入にはどのような悩みがあり、どの機能が必要か、また選び方のポイントなどをご紹介していきます。
 
電気代を削減する上で知っておきたい業務用エアコンの「省エネ機種」と「超省エネ機種」の違いについても触れますので、ぜひご参考ください。

空気環境で病院や福祉施設が抱える代表的な3つの悩み

ここでは、病院や福祉施設が空気環境において抱える主な悩みをご紹介いたします。

  • ・病院や施設内の室温設定を均一にしたいが難しい
  • ・患者や利用者に風が直接当たらないように空気循環を配慮したい
  • ・空気環境を清潔に保ちたい、換気機能を追加したい

 

病院の待合室などで、最前列だけに直接冷風が当たってしまったり、窓際には暖房が届いていなかったりなど、空調にムラができてしまうと、来院した方の体調をさらに悪化させてしまうかもしれません。

また、ウイルス対策について万全であるかどうかを心配する利用者も多くいるため、温度・風量の調節や、換気できるようにしたいという悩みもあります。

病院や福祉施設などにおすすめな業務用エアコンの機能

前述した、病院や福祉施設などが持つ悩みに対し、この機能があれば便利、もしくは搭載をおすすめする機能をご紹介します。

  • ・個室ごとの冷暖房の切替
  • ・人や温度を感知できるセンサー機能
  • ・空気清浄機能
  • ・加湿機能

 

個室ごとの冷暖房の切替

通常の業務用エアコンでは、冷房や暖房のどちらかを一元管理しているものがほとんどです。

一元管理では医療従事者のみが冷暖房や湿度の操作を行い、状況に合わせて空気環境を整えられるメリットがあります。

しかし、通院・入院している患者さんはそれぞれに体調や運動量、状況などが異なるため、同じ気温でも人によっては「暑い」と「寒い」の感じが違います。

そのような場合におすすめなのが「冷暖房フリーシステム機能」です。

部屋ごとに冷房や暖房、風の強さなどが調節できるため、個々の体調に応じてきめ細かく対応できます。

参考:ダイキン「冷暖フリーシステムVBV RX
 

人や温度を感知できるセンサー

快適な空気環境を作り上げるのにおすすめな機能が「人感センサー」です。

この機能は、人が来たら自動で風向きを調整し、風が直接当たらないようにできます。

さらに人の増減によって冷暖房の温度調節ができるものや、中には無人になったら電源を自動的にオフにする機種も販売されています。

また、足元付近の温度をチェックして、設定している温度より上がると自動的に風を室内循環させる「床温度センサー」が搭載されている業務用エアコンなどもありますので、ぜひ検討してみてください。
 

空気清浄

業務用エアコンの中には、空気を循環させ綺麗にする「空気清浄機能」を搭載したものもあります。

病院や福祉施設では、外部から持ち込まれたウィルスやほこりなどで部屋の空気がよどむことにより、疾患を持つ方が症状を悪化させてしまう可能性も否定できません。

特に循環器系の疾患を抱える方がよく来院するところでは、空気清浄機能があると便利です。

また、業務用エアコン単体で換気はできませんが、高機能換気設備という換気設備を導入することで、窓の開け閉めをすることなく換気することができます。

高機能換気設備についての詳細は以下の記事をご覧ください。
換気の悩み事は「高機能換気設備」がまるっと解決!
 

加湿

病院などの医療機関では、湿度にも配慮が必要です。

それは薬品や精密な医療機器を安全に使用し、正しく保管するためでもあり、また感染防止の面においても施設内の湿度を適切に保つことは重要です。

一部のエアコンには別途オプションで加湿器を付けられます。

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病院や福祉施設での業務用エアコン選定のポイント

病院などの施設に導入する業務用エアコンを選ぶときのポイントは、次の3つが代表的です。

  • ・熱量と部屋の広さに合わせた能力を選ぶ
  • ・必要なオプションや機能の確認
  • ・レイアウトに合わせた設置位置の決定

 

最も重要なことは、使う場所に最適な能力(馬力)のエアコンを選ぶことで、施設によって便利なオプションや機能は異なるため、専門の空調業者に相談することがおすすめです。

何が必要で、何を求めているのかを一緒に整理し、ベストな空調機器を選ぶお手伝いをしてくれます。

また、業務用エアコンの設置位置も快適さに大きな影響を与えるため、プロに相談するようにしましょう。

馬力については以下の記事をご覧ください。

業務用エアコンの1馬力は何畳に最適?快適に過ごすために室内に合わせて馬力を選ぼう!

病院や福祉施設では省エネ効果の高い業務用エアコンがおすすめ!

病院や福祉施設では24時間エアコンを使用する場合があるため、省エネも大切です。

近年ではSDGsによる省エネ意識については多くの方がご存じだと思いますが、ここでは「標準省エネ」と「超省エネ」の違いを簡単に説明します。

業務用エアコン機種の選択時にぜひご参考ください。

標準省エネ機種

グリーン購入法で定められた基準をクリアしている機種です。

現在業務用エアコンのメーカーから発売されている製品は、一部を除きすべてクリアしています。

グリーン購入法とは

2001年に「グリーン購入法」が施行されました。

これは商品購入の際に、必要性を考慮して環境負荷の小さい製品を優先して購入するというもので「エコマーク」や「G法適合」などの表示がついている商品を選びましょうという決まりです。

超省エネ機種

グリーン購入法で定められた基準値よりもAPF値が高い「2015年省エネルギー法基準」をクリアしている機種です。

APF値とは

APF値とは通年エネルギー消費率を指し、エアコンの省エネ性能を表す値です。

ある一定条件のもとにエアコンを使用したときの消費電力1kWhあたりの冷暖房能力を表しています。

つまり、AFP値がより高いエアコンは、より少ない電気量でしっかりと冷暖房効果を得られます。

電気代が高くなりがちな医療関係施設では、超省エネ機種の導入がおすすめです。

省エネ性能が高い業務用エアコンをお探しのときは、カタログに記載されているAFP値を確認してみましょう。
 

病院や福祉施設での業務用エアコンは機能性と省エネ性を検討しよう!

病院や福祉施設は、その役割上、長時間のエアコン稼働が必要な場所です。

導入する業務用エアコンには冷暖房能力だけでなく除菌機能がついたものもおすすめで、さらに施設ではエアコンの稼働時間も長いため、電気代も考慮しておく方がよいかもしれません。

施設の広さや天井までの高さ、その施設が持つ役割によっても最適な業務用エアコン機種は変わるため、空調業者の専門家への相談がスムーズです。

空調機器とその空間コーディネートへの不安や悩みをお持ちの方は、オーソリティー空調までお気軽にご相談ください。

最適なプランをご提案いたします。


換気設備の設置から、最適な空気をつくる最新設備の施工プランご提案まで、空調のトータルコーディネートができるオーソリティー空調にお任せください。

 

 

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