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介護施設に最適なエアコン選びと換気の重要性を解説
2023.06.09 空調機器導入ノウハウ
ご高齢の方が集団で生活を行う介護施設では、利用者が快適に過ごせるよう室温・湿度や換気に配慮する必要があります。
この記事では、介護施設のニーズをふまえた業務用エアコンの選び方や導入時の注意点、また清潔な空気を保つための換気方法について解説していきます。
目次
介護施設向けの業務用エアコンの選び方
介護施設では個室や食堂、リビングのような共有スペースなどに分けて、設置環境を考慮した最適なエアコンを選ぶ必要があります。
以下からは最適なエアコンの選び方について解説していきます。
個室の場合はルームエアコンがおすすめ
入居者の個室は広さ（畳数）や用途の観点から、設置するエアコンは家庭用でも多く用いられるルームエアコンが最適でしょう。
ルームエアコンは出力の大きさが「〇畳用」と表示されており、部屋の広さに適した出力のエアコンが選べるようになっています。
部屋の畳数よりも値が大きなものを選んでしまうと、「冷えすぎ」「暑すぎ」といった問題の原因になり、快適な室内環境を作りにくくなってしまう可能性があります。
逆に畳数に対して出力が小さいエアコンを選んでしまうと、快適な室温にならなかったり、設定した室温になるまで長時間かかるなど、エアコンへの負担も大きくなります。
そして、人によって感じる温度感は個人差があるため、各部屋ごとに室内機の運転と停止、冷暖房の切り替え、風量、設定温度が自由に調節できる環境にすることで、入居者が自身の体調や体感に合わせて快適に過ごすことができます。
人が集まるフロアや食堂は業務用エアコンがおすすめ
日中に多くの利用者が集まって過ごすリビングルームや、食堂のような広い場所ではルームエアコンよりも出力が高い業務用エアコンの設置がおすすめです。
ルームエアコンでも出力の大きい機種はありますが、室内の状況によっては十分に室内を空調できなかったり、風が行き渡らないことがあります。
業務用エアコンの場合は出力がルームエアコンよりも大きく、広いスペースを空調するために設計されていますので、食堂などの広い共用スペースの場合は業務用エアコンの方がいいかもしれません。
業務用エアコンで一般的に多く使われる形状は、天井埋込形4方向で、その名の通り4方向から風を吹き出し、室内全体に風を送ることができますので、飲食店や美容院などの商店でもよく設置されています。
また、食堂内の調理室はガスコンロやオーブン、家電製品などを使用するため、熱源が発生しやすいです。
このような環境においては、油や煙に強い厨房用エアコンの導入がおすすめです。
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介護施設の特性に合ったエアコン
人は年齢を重ねると、気温や湿度などの環境の変化や身体の異変に気付きにくく、毎年夏には多くの方が熱中症になるというニュースをよく見かけます。
寒すぎたり暑すぎたりといった室温によって体調を崩してしまう可能性もあるため、なるべく利用者全員が快適に過ごせるような配慮が必要になってきます。
そのために共有スペースでは、「人感センサー付きのエアコンを設置して、直接風が人に当たらないようにする」などといった対策がおすすめです。
また、夏や冬はエアコンを稼動させる時間が長く、室内の空気がこもりやすいので、空気清浄機能のついたエアコンや換気設備の導入もぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
そして、エアコンは室内の空気を取り込んで、それを冷やしたり暖めたりして室内に戻すという工程を繰り返すことで室内温度を調整しています。
このことを利用して、エアコンの給気口に高性能なフィルターをつけて、ウイルスや花粉などをキャッチするといった方法もあります。
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介護施設におけるエアコンの重要性
ご高齢の方が生活する居住スペースにおいて、室温や湿度を最適に調整する空調機器や換気機器は非常に重要な設備です。
常に快適で過ごしやすい室内環境を維持するためには、この設備は欠かすことができません。
快適な室温環境が健康につながる
介護施設といった場所においては「快適に過ごせるか」という視点だけでなく、利用者の健康を管理する視点でも、適切なエアコンの設置と使用方法が重要になってきます。
介護施設の温度調節と湿度管理の重要性
急激な温度変化や極端な乾燥・多湿は健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
ここからは、施設全体での温度差をなくすことと、適切な湿度を維持する重要性について解説していきます。
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温度差によるヒートショックや健康リスクと注意点
介護施設では、利用者がヒートショックにならないような配慮も必要になります。
ヒートショックとは、急激な温度差が体に衝撃を与え、失神や心筋梗塞、脳梗塞などを引き起こす現象のことです。
血管は寒いと収縮し、暖かくなると広がりますので、血管の急激な収縮と拡張によって血圧が乱高下し、心臓に大きな負担を与えます。
介護施設では、冬場の暖かい部屋から寒い脱衣所や浴室への移動や、浴室で暖まったあとの寒い脱衣所への移動などでヒートショックが起こりやすくなってしまいます。
ヒートショックを防ぐには、年間を通してどのフロアもなるべく室温差を少なく、室温を均一に保つことが重要です。
快適な環境には湿度も重要
施設内の快適さを高めるためには、室温だけでなく湿度にも留意することが大切です。
夏のじめじめとした室内はそれだけで過ごしにくくなりますし、冬場に室内が乾燥しすぎると、肌のバリア機能が失われ、ウイルスや菌の動きも活発になってしまいます。
夏はエアコンを使っての除湿を行い、冬は加湿器を使って室内の加湿をして、適切な湿度を保つことをおすすめします。
介護施設の換気対策
エアコン使用時は室内を閉め切っているので、空気がよどんでしまいます。
そのため、定期的な窓開け換気や、換気設備を使用しての給排気が必要です。
換気の重要性
近年コロナウイルスの感染対策としても、「換気」の重要性が挙げられていましたが、室内の空気を清潔に保つことは非常に大事なことです。
換気が不十分で空気の入れ替えがされていないと、シックハウス症候群を引き起こして、頭痛・吐き気・めまい・じんましん・目がチカチカする・のどの乾燥・鼻水など体調不良の原因につながることがあります。
また、室内の一酸化炭素、二酸化炭素、ハウスダスト、花粉、細菌、ウイルス、ホルムアルデヒドなどの汚染物質が増えて健康を害する恐れもあります。
効率的な換気が可能な高機能換気設備
エアコンの運転中に窓開け換気をすると、室内の汚れた空気を外に逃がせますが、同時に外気が入ってくるので室温を快適に保つことが難しくなります。
そのため、特に、室温に注意したい施設においては、外気を取り込む給気と室内の空気を外に逃がす排気の両方を、機械を使って行うのがおすすめです。
そこで、給排気を1台の機械で行う高機能換気設備であれば、熱交換システムが搭載されているため、室温を保ったままの換気が可能です。
窓開けも不要ですので、換気のし忘れも防ぐことができます。
快適に過ごすには換気が必要！換気の効果と方法を解説
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まとめ
ご高齢の方が過ごす介護施設では、利用者が快適に過ごせるような環境作りが大切です。
施設の広さや部屋の用途に合ったエアコン・高機能換気設備の設置工事はぜひオーソリティー空調にご相談ください。
換気設備の設置から、最適な空気をつくる最新設備の施工プランご提案まで、空調のトータルコーディネートができるオーソリティー空調にお任せください。
