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GHPって何?次世代低炭素エネルギーを活用する機械についてご紹介
2025.02.28 空調機器導入ノウハウ

目次
GHPとは
GHP(ガスヒートポンプエアコン)は、ガスエンジンを利用して空調を行うシステムです。従来の電気式エアコンと異なり、ガスを主なエネルギー源とすることで、電力消費を抑えながら効率的な冷暖房を提供します。本記事では、GHPの仕組みや特徴、従来の空調機との違い、そして国内主要メーカーの取り組みについてご紹介します。
ガスヒートポンプエアコンとは
ガスヒートポンプエアコン(GHP)は、ガスエンジンを利用してコンプレッサーを駆動する空調機です。一般的な電気式エアコン(EHP)とは異なり、電力消費を大幅に抑えられる点が特徴です。特に、夏季や冬季などの電力需要が高まる時期において、GHPの導入は電力負荷の分散に貢献します。
これまでの電気式業務用エアコンとの違い
GHPと従来の電気式業務用エアコンとの違いを理解することで、そのメリットを最大限活用することができます。本章では、電気式とガス式空調機の悩みを整理し、それらと比較してGHPがどのように優れているかを解説します。
電気を利用する空調機の悩み
電気式空調機(EHP)は多くの施設で一般的に使用されていますが、電力消費の増加が課題となっています。特に、電力需要のピーク時には電力供給が逼迫し、電気料金の高騰につながることがあります。また、大規模施設では契約電力の増加に伴い基本料金が上昇し、コスト負担が大きくなる点も問題視されています。
ガスを利用する空調機の悩み
一方で、ガスを利用する空調機には、設備の導入コストやメンテナンスの手間が課題となることがあります。ガス供給インフラが整っていない地域では、導入が難しい場合もあります。また、排熱処理の仕組みが求められるため、設置環境に制限が生じることもあります。
ガスヒートポンプエアコンは電気式エアコンよりも優っている?
GHPは、電力消費を抑えながら効率的な空調を実現できるため、電気式よりも優れた選択肢となるケースが多くあります。特に、電力ピークカットによるコスト削減や、停電時にも一定の運転が可能な点がメリットとなります。さらに、CO2排出量削減にも貢献できるため、環境負荷低減の観点からも注目されています。
国内主要メーカーでの開発取り組み
日本国内では、複数のメーカーがGHPの開発・改良を進めています。それぞれの企業が、環境性能の向上や運用コストの削減を目指して技術革新を行っています。
パナソニックでの開発・発展状況
パナソニックは、省エネ性能の高いGHPの開発に注力しており、最新モデルでは高効率な熱交換技術を採用しています。特に、ハイブリッドGHPの開発を進めており、電気とガスの両方を効率的に活用する技術が注目されています。これにより、さらに省エネ効果を高め、企業のランニングコストを抑える工夫がなされています。
ダイキンでの開発・発展状況
ダイキンは、環境負荷の少ない冷媒を活用し、さらに燃費性能の向上を図ったGHPを提供しています。また、IoT技術を活用した遠隔監視システムを導入し、メンテナンスの効率化を図る取り組みも進めています。これにより、故障時の対応を迅速に行い、設備の稼働率を高めることが可能となります。
パナソニックとヤンマーが合弁会社を設立
パナソニックとヤンマーは、2024年8月30日に次世代GHPの開発を目的とした合弁会社を設立することを発表しました。この取り組みは、さらなる省エネ・環境負荷低減を目指すものです。両社の技術が融合することで、高性能なGHPの実現が期待されます。
特に、ヤンマーのエンジン技術とパナソニックの制御システムが組み合わさることで、より効率的なエネルギー利用が可能になります。この合弁会社の設立により、GHP市場の成長が加速し、業界全体に革新をもたらすことが予想されます。
空調換気に携わる会社としてできること
オーソリティー空調は川崎市のSDGsゴールドパートナーとして、今後も環境問題に取り組みながら、空調換気設備を通じて社会に貢献できるよう努力していきます。
効率的でエコな空調システムの紹介を通じて、企業や施設のエネルギー消費を抑え、快適で持続可能な環境作りをサポートしていく他、定期的なメンテナンスの促進、廃棄物削減への取り組みなど、環境負荷の低減を見据えた施策についても引き続き考え続けていきます。
こうした取り組みから、水と空気に関わる企業として、より快適で環境にも配慮のできる空調換気設備を提案し、地域社会に貢献し続けていける会社を目指していきたいですね。
最適な空気環境をつくるためのご提案から工事まで、空間のトータルコーディネートができるオーソリティー空調にお任せください。
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