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業務用エアコンやルームエアコンの省エネ効果を高める方法とは?
2022.04.28 空調機器活用ノウハウ
1日のうちエアコンをフル稼働させている時間が長い夏や冬は、光熱費が大幅にふくらみやすいです。
この記事では、省エネをテーマに、エアコンの省エネ性能や節電のコツについて解説していきます。
目次
省エネとは?
省エネとは「省エネルギー」の略称です。
電気を生み出すために必要な石油や石炭、天然ガスといったエネルギー資源がなくなってしまうことを防ぐため、エネルギーを効率よく使用することを省エネといいます。
節電や節約といったイメージの強い省エネという言葉は、元々エネルギーの使い方のことを指します。
節電や節約は省エネをした結果であって、目的ではありません。
エネルギー資源は発電のためだけでなく、ガスや水道、運輸、通信などに加え、食料品や衣料品の生産や流通にとっても欠かせないものです。
省エネを行うのはエネルギーの安定供給確保と、温暖化防止という2つの目的のためです。
日本はエネルギー資源をほとんど持っておらず、輸入に頼っています。
自国で資源を手に入れられないからこそ、限りある資源の枯渇がなるべく進まないようにすることが重要です。
温暖化に関しては世界規模の問題で、これに取り組まないという選択肢はありません。
参考サイト:省エネって何?
省エネ性能をCOP値でチェック
エアコンの省エネ性能を調べる上で参考になるのがCOP値とAPF値です。
COP値は、一定の温度条件でエアコンを運転した際の効率を表す数値で、電力1kWを使ってどれだけの効果を得られるかという指標です。
COP値は「定格能力(kw)÷定格消費電力(kw)」で求められます。
定格能力とはJIS規格に基づいた温度条件で機器を連続運転した場合に安定して出すことができる能力のことを指し、定格消費電力とは定格能力で運転したときの消費電力です。
温度条件のみを一定にした上での指標となるため、冷房と暖房では数値が異なり、それぞれ「冷房COP」、「暖房COP」と呼ばれています。
COP値は数値が大きいほど省エネ性能が高いです。
たとえばCOP値が3の場合、その製品は消費する電力量に対して3倍の能力を発揮していることになります。
APF値とは
APF値は特定の条件下で1年間エアコンを運転した場合の効率を表す数値です。
COP値と同様に数値が大きいほど省エネ性能が高いです。
APF値は「1年に必要な冷暖房能力(kWh)÷機種毎の年間消費電力量(kWh)」で求められます。
年間を通してより実使用に基づいた運転効率を表す値であり、COP値よりも実態に合っているため、現在ではCOP値に代わって省エネの基準値として使用されています。
APF値は2015年にAPF(2006)からAPF(2015)に見直されました。
業務用エアコンでおすすめな省エネエアコンとは?
当社で販売しているエアコンのうち、省エネ性能が高いおすすめの機種を3メーカー紹介します。
ダイキン:FIVESTAR ZEAS
https://www.daikinaircon.com/shopoffice/products/fivestarzeas/p5.html
三菱電機:スリムZR
https://www.mitsubishielectric.co.jp/ldg/ja/air/products/slim/zr/index.html
日立:省エネの達人プレミアム
https://www.hitachi-gls.co.jp/products/office/premium/
省エネエアコンでなくても節電すれば省エネに
エアコンの省エネ性能としては、基準をクリアしているものが優れています。
しかし、仮に省エネエアコンでなくても使い方を工夫すれば節電や節約につなげることは可能です。
エアコンが欠かせない夏と冬それぞれの節電方法について紹介します。
夏季のエアコン節電術
室内に熱気がたまる夏は、外から帰ってきたときにすぐエアコンをつけるのではなく、まずは窓を開けて換気をし、室内の熱い空気を外に逃がしてからエアコンをつけると無駄な電力消費が避けられます。
換気時のポイントは対角線上の窓を開けること。
そうすることで空気の通り道ができ、外のきれいな空気を取り入れながら、室内の熱気を逃がすことができます。
窓が1つしかない場合は開けた窓に向かって扇風機やサーキュレータ―を向けると効率的に換気ができます。
人間は風がある状態の方が同じ室温でも涼しく感じます。
エアコンの設定温度を下げるよりもエアコンの風量を大きくする方が消費電力が抑えられ、節電できます。
エアコンの風量設定は「自動」にすると、部屋が冷えるまでは強風で、部屋が設定温度に達してからは微風になり、効率よく調整してくれます。
また、電気代を気にするあまり、ひんぱんにエアコンの電源を入れたり切ったりする方も多いかと思いますが、電源をこまめに切ったり入れたりするとかえって電気代が高くなります。
エアコンは空気を冷やす際に多くの電力が必要ですが、設定温度に達したあとの室温を維持するにはそれほどの電力を消費しません。
しかし、涼しくなる度にスイッチを切り、暑くなったらまたスイッチを入れるというようにすると、多くの電力を使って部屋を冷やす回数が増えますし、設定温度まで再度冷やし直さなくてはいけない為、消費電力が大きくなってしまいます。
涼しくなったり、室温が設定温度に達したら風量を弱くする、肌寒く感じたときは設定温度を上げるといった対策がおすすめです。
冬季のエアコン節電術
冷たい空気は下に、暖かい空気は上に行く性質があります。
冬の冷たい空気は床周辺に停留しやすいので、それをかきまぜるような意識が重要です。
具体的には暖房にする場合、エアコンの風向は下向きにし、サーキュレーターを使って空気をまぜることをおすすめします。
足元に冷気がたまるのを防ぎ、室内の温度ムラが解消されて快適に過ごせますし、空気の循環が起きて効率のよい暖房にもつながります。
晴れているときは昼間カーテンを開けて太陽の熱を部屋に取り入れましょう。
そして日が沈んだらカーテンを閉めることで、太陽の熱であたたまった空気を長く室内に保てます。
寒いからといってカーテンを閉めると、太陽の熱が取り込めないため、かえって寒くなります。
また、湿度が高いと体感温度が上がる性質を利用して、加湿器を併用するとよいでしょう。
エアコンの温度設定を高くするよりは節電できますし、冬は空気が乾燥しやすいので一石二鳥の効果が得られます。
まとめ
エアコンは使い方次第で大きく節電ができます。
きちんとした節電方法を知ることで、光熱費の節約だけでなく省エネにもつながります。
すぐに実践できることばかりですので、ぜひ試してみてください。
今回ご紹介した省エネエアコンにご興味のある方は、お気軽にオーソリティー空調にお問い合わせください。
換気設備の設置から、最適な空気をつくる最新設備の施工プランご提案まで、空調のトータルコーディネートができるオーソリティー空調にお任せください。
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