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業務用エアコンの種類とは?形状やタイプ別に業務用エアコンを解説!
2021.06.18 空調機器導入ノウハウ
オフィスや店舗に、業務用エアコンを導入しようと考えている人もいるでしょう。業務用エアコンは様々な種類があるため、どのタイプを導入すればよいか迷っている方もいるかもしれません。
業務用エアコン選びに失敗しないためには、それぞれの特徴を把握しておく必要があります。今回は、業務用エアコンはどのような種類があるのか、形状や対応をそれぞれ解説し、特徴やメリット・デメリットなどを紹介していきます。
業務用エアコンの形状はどのようなタイプがある?
業務用エアコンは天井埋込形、天井吊形、壁掛型、床置型など、さまざまな形状がありますが、大きく分けると天井に埋め込むタイプと露出するタイプの2つに分かれます。それぞれどういう特徴があるのかを紹介していきます。
スペースを有効活用できる天井埋込タイプ
天井埋込タイプは、その名の通りエアコンを天井の内部に埋め込んで設置するものです。エアコン本体は天井に隠れるため、場所を取らないというメリットがあります。
天井にエアコンを設置しても凹凸ができず、見た目もスッキリするため設置しても圧迫感を感じません。インテリアの邪魔にならないように、エアコンはなるべく隠したいという時に適したタイプです。
手軽に設置できる露出タイプ
露出タイプは天井の表面に直接設置するタイプで、天井に穴を開けるなど大きな工事が必要ないため、気軽に設置できるというメリットがあります。
また、露出タイプは天井に設置するタイプだけではなく、壁掛けタイプや床に設置するタイプなど様々なものが販売されています。部屋のスペースに合わせて、最適な形状を選べるというのも露出タイプの魅力です。
天井カセット形とは
天井埋込形は、本体を天井の内部に埋め込んで設置するタイプです。ここからは、天井埋込形の種類や、特徴などについて紹介していきます。
製品によって吹出口の数が変わる
天井埋込形エアコンは、4方向、2方向、1方向の吹出口がついているものやダクトをつなぐタイプがあります。最もメジャーなのが吹出口が4方向のタイプです。
4方向のタイプは吹出口が4つあり、風向きも色々な角度に変更できるので空調機を部屋の中心に近い位置に設置し、部屋の温度のムラをなくします。
吹出口が2方向のタイプは廊下や長方形の部屋などに使用されることが多く、4方向よりも吹出口が少ない分、風をより遠くに送ることができるという特徴があります。デザインもシンプルで、照明と並べて設置しても違和感がありません。
吹出口が1方向のタイプは本体が小さく、天井にスペースがあまりないという部屋にも設置しやすいタイプです。部屋の中央に照明などがあり、4方向や2方向の空調機の設置が困難な場合に部屋の隅に設置することもあります。
広い部屋もしっかり空調できる
広い部屋を効率的に空調できるというのが、天井埋込形エアコンの特徴です。
部屋の状況に応じて、吹出のタイプや設置位置を変更し、よりしっかり風が行き届くようにできます。そのことにより室内の温度が保ちやすくなるため、省エネ効果も期待できるでしょう。
取り付けに大掛かりな工事が必要
天井埋込形エアコンを導入するためには、天井に穴を開けなければなりません。天井を本体の大きさに合わせて裁断するなど、比較的大掛かりな工事が必要になります。
設置するまでに時間がかかることも多く、工事費用も高くなりやすいという点には注意しましょう。
ビルトイン形とは
ここからは、ビルトイン形がどういうものなのかを詳しく解説していきます。
吹出口を本体から離れた場所位設置できる
ビルトイン形は、本体から離れた場所にも吹出口を設置できるタイプのエアコンです。本体は天井の中に埋め込みますが、吹出口は他の場所に分散させて設置することができます。
例えば本体を天井の中央に埋め込み、吹出口は部屋の隅に設置するといったことも可能です。
様々な部屋の形状に対応できる
一般的な長方形の部屋なら問題ないですが、デザイナーズ物件など特殊な間取りをしている部屋の場合、最適な空調環境を作るのが難しくなります。
しかし、ビルトイン形のエアコンであれば、吹出口を好きな場所に設置できるため、特殊な間取りの部屋でも快適な空調環境を作り出すことができます。ただし、吸込パネルが本体に付いているため、ダクトで空調している部屋によっては空気を循環できず、快適な空調ができない場合もあります。
ビルトインエアコンのデメリットは?
ビルトインエアコンは、本体を天井に埋め込むだけではなく、本体とは別の場所に吹出口を設置し、さらに本体と吹出口を繋ぐ工事も必要になるため、材料費や工事費用が高くなりがちです。
天井吊形エアコンとは
天井に吊るして設置する、天井吊形エアコンの特徴などを詳しく解説していきます。
手軽に設置できる業務用エアコン
天井吊形エアコンは、天井に埋め込むのではなく、直接吊るして設置するタイプのエアコンです。天井に穴を開ける必要もなく、手軽に設置することができます。
基本的に吹出口は1方向ですが、4方向のエアコンを販売しているメーカーもあります。
パワーが強く広い部屋の空調環境を整えやすい
天井吊形エアコンは、パワーが強いのがメリットです。広い部屋の空調環境も整えやすいということで、セミナールームや講義室などによく使われています。
天井裏にスペースがなくても設置できる
天井裏にスペースがない部屋でも設置できるというのがメリットです。業務用エアコンの中には、天井内部に十分なスペースがないと設置できないものがあります。
しかし、天井吊りタイプのエアコンであれば、天井内部のスペースに関係なく設置可能です。
空調機器が目立ってしまう
天井吊形エアコンは本体が露出するタイプのエアコンのため、天井が低いと圧迫感を感じてしまうのがデメリットです。また空調機器が露出しているので、目立つのが嫌だという方は注意してください。
天井埋込形とは
天井埋込形がどういうエアコンなのか、特徴や導入するメリットなどを見ていきましょう。
吸込口と吹出口を分散して設置可能
天井埋込形は天井内に完全に埋込むタイプのエアコンですが、ビルトイン形と違い、吸込口と吹出口の両方を分散して設置できるという特徴があります。そのためダクトで空調している部屋の空気を循環させることも可能です。
部屋の間取りやインテリアに合わせて自由に設置できる
天井埋込形の大きなメリットが、設置する時の自由度の高さです。本体と吸込口、吹出口すべてを別の場所に設置できるため、様々な間取りに合わせることができます。
特殊な間取りをしていて空調環境を整えにくい、エアコンを設置するとインテリアの邪魔になる、そういう時に適したタイプのエアコンです。
天井埋込形のデメリットは?
天井埋込形は工事費用が高くなりやすいというのがデメリットです。また、天井内部の環境次第で設置ができないこともあるため注意が必要です。
さらにフィルターも天井内にあるため、メンテナンスがしにくいというデメリットもあります。
設置場所に合った形状の業務用エアコンを選ぼう
業務用エアコンは様々な形状があり、それぞれメリット・デメリットが変わってきます。
天井に埋め込むタイプならスペースを有効活用できますがメンテナンスがしにくくなるというデメリットがありますし、露出タイプの場合は設置やメンテナンスがしやすくなりますが空調機器が目立つというデメリットがあります。
一般的な長方形の間取りであれば天井吊り形でも問題ないですし、特殊な間取りであればビルトインエアコンやダクトエアコンを選ぶと空調環境を整えやすくなります。
それぞれ用途や適した間取りが変わってくるため、特徴をしっかり把握して設置場所に合ったタイプを選ぶことが大切です。
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