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学校・教育施設に設置する業務用エアコンの選び方

2024.06.21 空調機器導入ノウハウ

学校・教育施設に設置する業務用エアコンの選び方

夏場の熱中症対策として、学校などの教育施設ではエアコンの導入が進んでいます。

しかし、家庭に比べると大きな空間に多数の人間が出入りするため、効果を発揮するには能力の大きな業務用エアコンが必要です。

ここでは学校・教育施設にエアコンを導入するにあたってのポイントや、場所ごとにおすすめしたい業務用エアコンの種類・機能などをご紹介していきます。

 

公立学校にも続々設置! 業務用エアコンの導入状況と必要性

公立学校にも続々設置! 業務用エアコンの導入状況と必要性

ここ数年の日本の夏は、昭和や平成の始め頃とは気温がまったく違う、などといった声を聞くこともありますが、公立の学校ではエアコンの設置が進んでいます。

文部科学省は公立学校施設の空調(冷房)設置状況について発表していますが、平成22年から令和4年までの12年間の間で、普通教室での冷房設置状況は95.7%まで上昇しています。

学校に業務用エアコンを設置する2つのメリット

学校に業務用エアコンを設置することで得られるメリットはたくさんありますが、ここでは主に2つのメリットについてご紹介いたします。

  • 学生が授業に集中できること
  • 熱中症などの健康被害を防げること

 

同じく文部科学省が発表している空調設備設置後の教育環境向上の効果例では、授業に集中できるようになったとの回答が1位になっています。

そして、空調設備の導入により、大きく改善するのが健康被害です。

夏の健康被害で代表的な熱中症ですが、熱中症は普通教室に限った話ではなく、体育館でも起こり得ます。

直射日光で温められた体育館内で授業や部活動を行ってしまうと、当然熱中症のリスクが高まります。

また、湿度も上がりやすい空間のため、熱中症対策は重要となってきます。

前述した文部科学省の調査によると都道府県によっては、いまだに導入率が10%未満のところもあります。

しかし、体育館は緊急時に地域の避難所として活用される場所でもあるため、業務用エアコンの早期導入が望まれます。

学校内の業務用エアコンの選び方

学校内の業務用エアコンの選び方

学校では勉強や運動、部活動など多くの活動が同時に行われることから、1つの空調設備ですべてをまかなうことは困難です。

そのため空調設備の導入にあたっては、それぞれの場所に適した形状の機種を選ぶことがポイントです。

たとえば、普通教室、特別教室、体育館など、設置する場所に応じて形状や能力(馬力)、機能を選ばなくてはなりません。

教室や図書室

教室や図書室には、天井カセット形・天吊形などの形状がおすすめです。

天井カセット形は本体が天井内に埋め込まれているタイプのエアコンで、飲食店や店舗などでも多く採用されています。

見た目がすっきりとしているため、さほど圧迫感を感じません。

そして、天吊形は天井から本体を吊るすタイプで「天井内にスペースがない」「天井に穴をあけられない」場合などでも対応できます。

カセット形よりも設置が比較的に容易で、大掛かりな工事が不要のため、コストも抑えられる傾向にあります。

体育館や講堂

横にも縦にも広い空間を持つ体育館や講堂は、通気性が悪く熱がこもりやすい構造になっています。

そのため、快適な空気環境を整えるには出力の高いエアコンの導入が必要です。

例でいうと、エアハンドリングユニットや設備用パッケージエアコン、スポットエアコンなどがあります。

  • エアハンドリングユニット:広い空間の空調を目的としたオーダーメイドエアコン
  • 設備用パッケージエアコン:効率的かつコンパクトに広い空間の空調を行えるエアコン
  • スポットエアコン:局所的に強い風を送って、特定の場所を冷やしたり温めたりするエアコン

 

エアハンドリングユニットや設備用パッケージエアコンは、比較的大掛かりな工事となりますので、設置までにある程度の日数が必要です。

食堂や給食センター

食堂や給食センターは、油や煙、熱などが発生する場所です。

そのため、耐油性・耐熱性・耐錆性に優れたステンレス製の厨房用エアコンの設置をおすすめします。

関連記事:店舗を開業する際の空調設備の選び方を解説

学校・教育施設におすすめの業務用エアコンの機能とは?

学校・教育施設におすすめの業務用エアコンの機能とは?

学校や教育施設ではどんな機能があると便利でしょうか。

おすすめの機能について、以下の3つをご紹介いたします。

  • 人感センサー
  • 設定温度自動復帰機能
  • 空気清浄機フィルター

 

人感センサー

人感センサーは、床や人の温度に応じて、温度や風量、風向などを自動でコントロールしてくれる機能です。

教室内が無人の状態になれば自動的に電源を落としてくれるため、消し忘れ防止や節電にもつながります。

設定温度自動復帰機能

設定温度自動復帰機能は、温度を変更した後、一定時間が経過すれば元の設定温度に戻るといった機能です。

一定の時間が経つと設定温度が元の状態に戻るため、冷やしすぎや暖めすぎを防ぎ、省エネにも有効です。

空気清浄機フィルター

大人数が一か所に集まるため、風邪やウイルスの蔓延が懸念される学校では、室内の清潔さも欠かせません。

空気清浄フィルター搭載の機器なら、菌の拡散や繁殖を抑え、空気をクリーンな状態にすることが期待できます。

関連記事:「介護施設に最適なエアコン選びと換気の重要性を解説」

学校・教育施設では場所に応じて業務用エアコンの種類を検討しよう

多目的に利用される部屋が多い学校や教育施設では、それぞれに合った業務用エアコンを選ぶ必要があります。

適さないエアコンを設置してしまうと、快適さをキープできなかったりコストが不必要にかかってしまうというリスクがあります。

ですが、エアコンの能力(馬力)、機能、設置工事の規模、コストなど、さまざまな観点からぴったりのものを探すことは大変です。

機器の選定や導入にあたっては、空調設備のプロに相談することをおすすめします。

 


空調設備の設置から、最適な空気をつくる最新設備の施工プランご提案まで、空調のトータルコーディネートができるオーソリティー空調にお任せください。

 

 

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